とにかく、常に太陽光を考えて本体を置いておけば、勝手に充電してくれるというのは便利なものだ。ただし、実際に使ってみると意外に扱いが難しいのも確か。

まず、ソーラーパネルなので屋内照明の光では充電できない点だ。試しに蛍光灯に近づけてみたが充電は行われなかった。また、曇りの日に窓際の光が入る場所に放置してみたが、やはり充電されなかった。外に出てみても同様の結果だ。携帯電話は、屋根に設置されているソーラーパネルのように常時屋外に置いておくものではないので、普段どおり使っていても、太陽光の恩恵にあずかるのはなかなか難しいのかもしれない。

だからといってSH002の魅力がなくなるわけではない。そもそも、「すべての充電を太陽光でまかない、充電器を置き換える」ことを目的として機能ではない。どちらかといえば、いざというときの保険的な役割という位置づけなので、過度な期待は禁物だ。しかし、充電器を忘れた場合でも、こまめに太陽光充電すておけばいざというときに役に立つし、災害時に充電器が使えない場合でも充電できるという緊急避難用としても安心感がある。

お風呂でもスポーツでも

SH002はソーラーパネルに加えて、防水機能も搭載している。防水性能はIPX5/IPX7相当とされており、スペック上は水道水を直接かけたり、水の中に落としたりといった程度は耐えられるレベル。常温の水道水、水深1mといった環境に30分間放置しても利用できるという。

海水・プール・温泉の中にはつけないようにとのことだが、「家庭の湯船につかりながらワンセグを見る」「雨の中で使う」といった利用には問題なさそうだ。防水性能のないケータイだと、汗でも故障の原因になりかねないが、SH002であれば安心だ。

十分な防水機能を備えながら、太陽光で充電も行えるSH002は、スポーツシーンで利用するのに、ぴったりな携帯電話だといえる。auが注力するスポーツサービス「au Smart Sports」ももちろん対応しており、新サービスのGPSを使ったゴルフナビ、タニタの体組成計との連携機能なども利用可能だ。加えて、歩数やMETs(身体活動強度)、エクササイズ(Ex、METsに運動時間をかけたもの)を測定する歩数計も搭載している。

au Smart Sportsの画面。歩数計やRun & Walk、新機能のGPSゴルフナビ、Karada Managerなどを起動できる

歩数だけでなく運動強度や消費カロリーなどが表示され、さまざまな観点からチェックできる

なお歩数計は、折りたたみ時もサイドボタンを押すことで、背面のサブディスプレイに時計表示の代わりに歩数を表示することも可能。ちなみにこのサブディスプレイは電子ペーパーを採用しており、消費電力が少ないのが特徴だ。このため、サブディスプレイは常時表示になっており、いちいちバックライトを点灯しなくても時計や歩数が確認できる。電源を切った状態でも太陽光充電の状態表示、通話可能時間が表示されるので、バッテリー切れの時でも充電の状態を見て電源を入れ直す、といった作業が可能だ。