AI ファースト・マニュファクチャリング～AIを中心に据えた製造業の新たな経営戦略～

海外の小売企業等ではビジネスのオペレーションの中核にAIを据え、オペレーティング・モデルを根本的に変革し、
ビジネスのスケール拡大・スコープ拡張・学習蓄積を空前の規模で実行する事を目的とした
AIファーストという概念を経営戦略に積極的に取り入れる企業が増えてきています。

一方、B2Bの製造業は小売業等のB2Cに比べるとAIに学習させるデータの専門性が高く、
各業務領域に特化した従来の特化型AIのみで対応するのは難しい状況です。
現場で人が長年培ってきた知見や技術で解決をしていた様々な課題にも、
汎用的に対応できるAIが製造業のAIファーストの実現に求められます。

そこで、横河デジタルはYOKOGAWAが製造業の現場で100年以上培った経験と、強いAIを目指して
独自で開発をした産業用の汎用型AIで日本の製造業のAIファーストの実現を目指します。

本セミナーでは書籍AIファースト・カンパニーの監訳者であるグロービス経営大学院の吉田教授をお迎えし、
「AIファースト・カンパニー、第四次産業革命時代の企業モデル」についての講演、横河デジタルの代表であり
AIの開発者でもある鹿子木によるAIを中心とした製造業の新たな経営戦略
「AIファースト・マニュファクチャリング～スケール拡大・スコープ拡張・学習蓄積～」についての講演、
そして2人による「日本の製造業がAIファーストを目指すために必要なことは何か?」というテーマで対談を行います。

※本セミナーは製造業のDX関連部署、情報システム部、経営企画部等の方を対象としたセミナーとなります

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※ご不明点はお問い合わせ先までご連絡下さい

プログラム

14:00-14:05: 14:00-14:05

はじめに

基調講演 14:05-14:35: AIファースト・カンパニー、第四次産業革命時代の企業モデル

情報が価値の中心となり、価値を生み出す活動の多くがAIによって担われる時代に適応した企業のあり方、それがAIファースト・カンパニーです。その本質は何か？どのような姿なのか、そしてものづくり企業が目指すべき姿はどのようなものか、掘り下げます。

吉田素文氏
フレームオブ・リファレンス・合同会社代表
グロービス経営大学院教授
立教大学大学院文学研究科教育学専攻修士課程修了ロンドン・ビジネススクールSEP(Senior Executive Program）修了ビジネス・経営の全領域を横断するゼネラル・マネジメントを専門とし、グロービス経営大学院での講義に加え、20年以上に亘り、製造業を中心に、経営者育成プログラムを設計・提供、幅広い産業での企業の戦略・組織課題に幅広く取り組み、これまで2000件を超えるビジネスの問題解決に係わる。近年は、デジタル、サステナブル、グローバル、アートを中心テーマに活動。情報テクノロジー分野、サステナビリティ分野のリサーチ・実践に注力。テクノロジー企業との協働等を通じ、“第四次産業革命時代の戦略・組織への変革”、 ”社会課題起点の戦略・ビジネスモデルの進化”等のテーマで様々な企業を支援している。経営人材育成の方法論を長年に亙り研究・開発・実践し、深い専門性を有し、近年は、“現代アートによるリーダーの認識拡張・変容”などの新たな方法論を探求、実践している。

基調講演 14:35-15:05: AIファースト・マニュファクチャリング
～スケール拡大・スコープ拡張・学習蓄積～

日本の製造業ではAI導入はコスト削減が目標となっていることが多いです。一方、特に進んでいる海外の小売り業では、スケール拡大・スコープ拡張・学習蓄積を空前の規模で実行することにAIを活かしています。特殊な事情を持つ日本の製造業の課題をどのように解決し、スケール・スコープ・学習にAIが寄与できるかを論じます。

鹿子木宏明横河デジタル株式会社代表取締役社長

東京大学大学院で博士（理学）を取得後、1996年にマイクロソフト入社。機械学習アプリケーションの開発等に携わる。2007年10月横河電機入社。プラントを含む製造現場へのAIの開発、適用、製品化等を手掛ける。強化学習（アルゴリズム FKDPP）の開発者の一人。横河電機IAプロダクト＆サービス事業本部インフォメーションテクノロジーセンター長を経て、2022年7月より横河デジタル代表取締役社長。著書に『プラスサムゲーム』（ディスカヴァー・トゥエンティワン 2023年）。