大和証券は、創業110年を超える歴史ある大手証券会社。
大和証券は窓口で株や投資信託を買うこともできますが、手数料は割高に。ネットや電話を通じて自分のペースで取引を行うことができる「ダイワ・ダイレクト」コースなら、窓口で取引するよりも手数料が安くなるんですよ。
「ダイワ・ダイレクト」コースは投資情報が豊富なだけでなく、セミナーや講習会も充実しており、サポート体制も万全です。
ここでは大和証券の「ダイワ・ダイレクト」コースの特徴や口座開設の申し込み方法、証券口座への入金方法について解説していきますね。
大和証券「ダイワ・ダイレクト」コースの特徴
大和証券には「ダイワ・ダイレクト」と「ダイワ・コンサルティング」という、2種類のコースがあります。コースの違いは次のとおりです。
コース | 内容 |
---|---|
ダイワ・ダイレクト | オンライントレードやコンタクトセンター※を通じて自分のペースで取引ができる |
ダイワ・コンサルティング | 担当者からアドバイスを受けながら取引できる |
「ダイワ・ダイレクト」は自分のペースで取引を行えるだけでなく、店舗で取引を行うよりも手数料が安く済むのでおすすめです。
では「ダイワ・ダイレクト」にはどんな特徴があるのでしょうか。大和証券の「ダイワ・ダイレクト」コースの内容を、次の5つの項目に分けて紹介していきます。
- 取扱金融商品
- 手数料
- ツールや投資情報
- セミナーや講演会
- サポート体制
次の項目から、それぞれ詳しく見ていきましょう。
1、豊富な商品ライナップ
ダイワ・ダイレクトコースでも取り扱いのある金融商品は次のとおりです。
- 株式(※1)
- 投資信託
- 債券
- ファンドラップ(※2)
- 円預金
- 外貨預金
- FX
- 先物・オプション
- 年金・保険
- 証券担保ローン(※3)
※2:「ダイワファンドラップ」「ダイワファンドラップオンライン」
※3:「ダイワのネットローン」
なかにはお店やコンタクトセンターでしか申し込めない金融商品もありますが、株式や投資信託など基本的なものはインターネットで取引可能です。
2、オンライントレードならではの手数料
ダイワ・ダイレクトコースは、インターネットかコンタクトセンター、どちらの窓口で注文するかにより手数料が異なります。
ここではインターネットで注文した場合の、国内株式(現物取引・信用取引)の手数料を見ていきましょう。
まずは現物取引の手数料です。
最低手数料は1,000円(税抜)。
約定代金から手数料をいちいち計算しなければいけないので少し手間がかかります。
そこで、ここでは目安の金額に対する手数料の計算例を紹介していきますね。
1注文ごとの約定代金 | 手数料(税抜) |
---|---|
50万円 | 1,725円 |
100万円 | 3,450円 |
300万円 | 8,728円 |
500万円 | 14,009円 |
1,000万円 | 23,759円 |
3,000万円 | 55,159円 |
5,000万円 | 73,159円 |
次に信用取引の手数料を見てみましょう。こちらは現物取引と違い、簡単な金額設定となっています。
1注文ごとの約定代金 | 手数料(税抜) |
---|---|
50万円以下 | 285円 |
50万円超 | 一律476円 |
また現物取引と信用取引の合計約定代金によって手数料が決まる、定額プランもあります。
約定代金の合計 | 手数料(税抜) |
---|---|
300万円以下 | 3,000円 |
以降300万円ごとに | +3,000円 |
例えば、現物取引の約定代金の合計が90万円以上になることが多いなら、1日定額の「ハッスルレート」がおすすめです。
「ハッスルレート」がお得かどうかは、投資スタイルによっても異なってくるので、1注文ごとの約定代金や1日の取引頻度によって決めてくださいね。
3、充実したツールや投資情報
大和証券で利用できるツールを見てみましょう。ツールは「取引ツール」「分析ツール」「情報ツール」の3つに分類されます。
分類 | ツール・アプリ名 |
---|---|
取引ツール | ・自動株価ボード ・株walk ・トレボ ・アプリDE株価 |
分析ツール | ・多機能チャート ・ActiveChart Pro ・株式ポートフォリオ ・テクニカル分析 ・銘柄診断 ・比較分析 ・外債かんたん検索 |
情報ツール | ・四季報 ・ダイワの投信情報通知サービス ・米国株リアル情報時価情報サービス ・中国株情報 ・レポートサービス ・ネット図書館 ・QUICK株価情報 |
高機能トレーディングツール「トレボ」とネット図書館に含まれるレポートサービス「リサーチレポート以外は全て無料で利用できます。
「トレボ」はは3,240円/30日で、条件を満たせば無料で利用できる方法も。次のいずれかの条件を満たした場合に、申し込みを行えば翌営業日から翌月9日まで利用料が無料になります。
- 前月にオンライントレード経由で国内株式(現物株式)の取引を5回以上
- 前月にオンライントレード経由で「信用取引サービス」の取引を2回以上
- 前月にオンライントレード経由で「先物・オプション取引サービス」の取引を2回以上
ただしすでにその月の「トレボ」の利用が始まっている場合や、利用料無料開始前に有料で申し込んでいる場合の利用料の返金はしてくれないので注意が必要です。
有料で申し込む前に取引状況を確認し、条件を満たしている場合はあらかじめ利用料無料の申し込みをしておきましょう。
大和証券にはポイントプログラムがあり、「リサーチレポート」はから年間300ポイントが必要です。「90日間無料」や「eメンバーで前月末のお預り資産評価額が1,000万円以上の人は1年間無料」などのサービスもあります。
4、多彩なセミナーや講演会が無料
大和証券ではインターネットで閲覧できる「動画セミナー」と「お店・会場セミナー」の2種類があり、どちらも無料です。
動画セミナーは次の4つに分類し、配信されています。
分類 | 内容 |
---|---|
プロの視点からマーケットを学ぶ | ・セクターアナリストの視点~業界のいろは~ ・大和スペシャリストレポート |
各商品の基礎知識を学ぶ | ・投資信託 ・債券 |
制度・サービスを学ぶ | ・制度 ・サービス |
ログイン限定動画で学ぶ※ | ・The Dealer’s View~世界の動きを鋭い視点で読み解く~ ・インターネットライブセミナー<オンデマンド> ・達人への道 |
お店・会場セミナーも無料で利用可能です。口座を持っていない人でも参加することができます。
そのほか店舗では「オンライントレード体験セミナー」も行っているので、「操作方法がわからない」という人はぜひ参加してみてください。
5、万全のサポート体制
ダイワ・ダイレクトコースを利用している人でも、オンライントレードの使い方や取扱商品についてなど、わからないことがあれば店舗やコンタクトセンターを利用することができます。
大和証券は、HDI-Japan※の国際基準を用いた「問い合わせ窓口格付け」「Webサポート格付け」で最高評価の「三つ星」を獲得しており、サポート体制は万全です。
ITサポートサービス業界で世界最大のメンバーシップ団体のこと。米国で設立され、世界初の国際認定資格制度を築きあげました。
大和証券の「ダイワ・ダイレクト」コース口座開設の注意点と流れ
ここからは大和証券の口座開設の流れを紹介していきますね。
大和証券は口座管理料が必要です。
通常時の口座管理料は、次のとおり。
年間(税抜) | |
---|---|
国内株式 (優先)出資証券 |
1,500円 |
外国証券 | 3,000円 |
株式累積投資 | 3,000円 |
これから口座開設をする場合は、オンライントレードと一緒にeメンバーへの申し込みも行ってください。
※登録料・利用料は無料
国内株式以外も管理料無料で利用したい場合は、「お預り資産評価額※」が3,000万円以上であることが条件となります。
大和証券お預かり資産評価額+保険契約資産評定額+大和ネクスト銀行預金残高(「大和のツインアカウント」対象口座)で算出されます。
月末に大和証券所定の基準により資産評価額が決定し、その額が3,000万円以上だった場合に翌月の口座管理料が無料になるシステムです。
「ダイワ・ダイレクト」コースの口座を開設する方法は、次の3種類。
- スマートフォン・タブレットからの申し込み
- インターネットからの申し込み
- 店舗での申し込み
スマートフォン・タブレットからの申し込みであれば、専用アプリからマイナンバーの登録ができるので、最短で当日には口座開設が完了します。
パソコンでも申し込みは可能です。インターネットで口座開設に必要な情報を入力して、申請書に署名・捺印をし、本人確認書類を同封して投函します。
インターネットからの申し込む場合、申込書を「自分で印刷する」か「取り寄せるか」によって開設までにかかる時間が異なるので注意しましょう。
また店舗での申し込みも可能です。店舗で申し込む場合、口座開設は即日完了します。
証券口座へはオンライントレードからの入金がオススメ
口座を開設したら、次は投資資金の入金です。入金方法は次のとおり。
- 銀行振込
- オンライントレードで入金
- 提携ATMで入金
- 大和ネクストへ入金(ダイワのツインアカウント)
大和証券以外の金融機関口座を利用している場合に、銀行振込で入金することができます。ただし「ダイワ・ダイレクト」コースでは、利用する金融機関ごとの振込手数料がかかるので注意が必要です。
大和証券提携金融機関のインターネットバンキングを契約している場合は、オンライントレードで入金することができます。振込手数料が無料で利用できるのでオススメです。提携金融機関は次のとおり。
- ゆうちょ銀行
「ゆうちょダイレクト」 - 三井住友銀行
「SMBCダイレクト(ウェブ振込サービス)」 - みずほ銀行
「みずほダイレクト(ネット振込決済サービス)」 - 三菱東京UFJ銀行
「三菱東京UFJダイレクト(ネット振込 EDI)」 - ジャパンネット銀行
「リンク決済サービス」
平日は6:00~翌3:00、土・日・祝日は6:00~翌1:00の間に利用することができます。利用する銀行によって入金の確認が行われる時間が異なるので、オンライントレードで入金を行う場合は入金が反映される時間を大和証券の公式サイトでチェックしましょう。
またダイワ・カードを利用すれば、全国の提携ATMから入金が可能。手数料無料で即時反映されます。
- 大和証券の店内設置ATM
- ゆうちょ銀行ATM
- 三井住友銀行ATM
- セブン銀行ATM
- ローソンATM
- E.net
ただしオンライントレードでの入金に比べ、入金可能な時間が限られています。
「ダイワのツインアカウント」を利用して、大和ネクスト銀行口座へ入金する方法もあります。
買付余力への反映は即時行われますが、大和ネクスト銀行口座への振込が必要です。利用する金融機関所定の手数料が必要になるので、気をつけてくださいね。
安心感で選ぶなら、大和証券のダイワ・ダイレクトコース
ほかの証券会社に比べ、「手数料形態がわかりにくいこと」「手数料自体も高いこと」を考えると、大和証券はネット取引に向いているとは言い難いです。
また大和証券の口座は管理料がかかってしまうので、注意しましょう。
eメンバーに申し込めば国内株式の口座管理料は無料になりますが、外国証券や株式累積投資などは有料です。国内株式だけの利用に絞るのであれば問題ありませんが、外国証券に興味がある場合は、やはりほかの証券会社も検討してみてください。
ただ大和証券は創業からの歴史が長く、ネームバリューが高いため、証券会社としての安定感はあります。そういったことを重要視するのであれば、大和証券で口座を開設してもいいかもしれませんね。