アメリカ合衆国は文化や経済の中心地。
アメリカ株(米国株)ほど長期投資にピッタリの市場はありません。人口減少による景気低迷の心配もないうえ、高配当で好パフォーマンスな銘柄が多いのがその理由。
しかしアメリカ株に興味があっても、「英語ができないから」「買い方がわからないから」と、アメリカ株の購入をためらっている人も多いのではないでしょうか。
実はアメリカの株を購入するのはとても簡単なんです。
日本の証券会社からアメリカ株を購入すれば、英語が理解できなくて困るということもありません。
この記事ではアメリカ株の買い方について、詳しく説明します。
あなたも、AppleやFacebookなどの一流IT銘柄や、COACHやNikeなど人気ファッション銘柄の株主になってみませんか?
アメリカ株の取引の特徴を説明します
アメリカ株の取引というと「なんとなく難しそう」というイメージを持つ方もいるのではないでしょうか。
しかし実際に取引してみると、それほど難しいわけではありません。
アメリカ株投資をした人の感想をまとめたマネックス証券のアンケート結果を紹介します。
「とても簡単だった」「簡単だった」と答えている人の割合は半数以上。
アメリカ株は取引しやすいと感じた人が多いことが分かります。
とはいえ、アメリカ株の買い方には、日本株とは違ったルールがあるので、事前に頭に入れておく必要があります。
アメリカ株の取引ルールについて次から見ていきましょう。
米国株の取引ルールとは?日本株取引との相違点を理解しよう!
アメリカ株の取引方法が日本株取引と違うところを次にまとめました。
- 1株から取引可能
- 前場や後場がない
- ストップ高(安)がない
- ティッカーシンボルが使われる
アメリカ株式の取引ができるのは、アメリカ株式市場が開いている時間。
具体的には、日本時間で月曜日~金曜日の23:30~翌6:00です。(サマータイム期間中※は1時間前倒し)
日本の株式市場のように前場や後場の区別はありません。
また値幅制限がなく、ストップ高(安)がないので、株価が上がるときはどこまでも上がり、株価が下がるときはどこまでも下がる可能性があります。
いい意味でも悪い意味でも歯止めがなく、日本株より迫力のある値動きになるといえるでしょう。
ティッカーシンボルというのは日本株の証券コード(銘柄コード)に該当し、数文字のアルファベットで表されます。
- <AMZN>アマゾン
- <GOOG>グーグル
- <MCD>マクドナルド
このようなティッカーシンボルを知っておくと、長いスペルを入力する必要がなく大変便利です。
アメリカ株を買うには?米国株を購入するまでの手順を解説!
アメリカ株を購入するときには、準備が必要です。
手順は次のとおり。
- 外国株取引口座開設をする
- 資金の振替(入金)をする
- 為替振替をする
それぞれ解説します。
米国株を買う準備その1:外国株取引口座を開設!
アメリカ株を取引きするためには、外国株取引口座を作る必要があります。
外国株取引口座は、外国株対応のある国内ネット証券会社で作るのがおすすめ。
口座開設までのハードルが高いためあまりおすすめできんな。
ネット証券なら、取引にかかるコストを節約することもできます。
日本円から米ドル※に両替する際のスプレッド(手数料)も、一般的な金融機関と比較して割安でおトク。
アメリカ合衆国が発行する通貨のこと。
ドルはアメリカだけでなくオーストラリアやニュージーランド、カナダ、香港など多くの国で使われており、為替レートもそれぞれ違います。それらのドルと区別するために、アメリカ合衆国で使われているドルを「米ドル」と表記します。
アメリカ株の取引ができる主なネット証券は、マネックス証券、SBI証券、楽天証券の3つです。
各社の米国株の取扱状況についてまとめました。
マネックス証券 | SBI証券 | 楽天証券 | |
---|---|---|---|
アメリカ株の取扱銘柄数 | 5,000銘柄以上 | 5,000銘柄以上 | 4,699銘柄以上 |
取引手数料(税抜) | 約定価格の0.45% (最低0米ドル~最高20米ドル) |
約定価格の0.45% (最低0米ドル~最高20米ドル) |
約定価格の0.45% (最低0米ドル~最高20米ドル) |
注文方法 | ・成行注文 ・指値 ・逆指値 ・ツイン指値 ・連続注文 ・OCO注文 ・トレールストップ注文 ・トレールストップ注文(%) |
・指値 ・成行 ・逆指値 |
・指値 ・成行 ・逆指値 |
注文受付時間 | 24時間 | 米国営業日の次を除く時間帯※ ・日本時間19:00~19:30 ・日本時間取引終了後から9:00頃まで |
月~金 8:00~翌6:00※ 土 8:00~翌2:30 翌3:30~翌5:00 翌5:15~翌6:00※ 日 6:00~翌2:30 翌3:30~翌5:00 翌5:15~翌6:00※ |
注文の有効期限 | 最長90日 | 最長90現地営業日 | 最長90日 |
取引可能時間が長いことや注文方法の豊富さ、取扱商品の多さなどから、アメリカ株の株取引にはマネックス証券をおすすめします。
アメリカ株の購入を考えている人は、ぜひマネックス証券に口座を作りましょう。
ちなみに、2020年3月16日(月)以降に新規で証券総合口座を開設完了されたお客様は、外国株取引口座も同時に開設されているため、外国株取引口座の開設申込は不要。
上記以前に証券総合取引口座を開設されたお客様は、外国株取引口座の開設申込が必要です。
外国株取引口座開設のお申込み後、最短で国内翌営業日からお取引が可能ですよ。
マネックス証券の口座開設は、こちらからどうぞ。



ここからはマネックス証券の外国株取引口座で、アメリカ株を購入するまでの手順を具体的に紹介します。
米国株を買う準備その2:外国株取引口座へ投資資金を振替え
まずは、外国株取引口座に投資資金を入金しましょう。
具体的には、マネックス証券の「総合取引口座」に日本円を入金し、さらに「外国株取引口座」に振り替えればOK。
具体的な資金の振替手順は、次のとおりです。
- ログイン後「入出金」ボタンをクリック
- 資金振替の「外国株取引」「振替(日本円)」をクリック
- 振替指示「MRF・お預かり金→外国株取引口座」を選択
- 振替額に金額を入力する
マネックス証券なら、外国株取引口座への資金振替の手数料は無料。
振替手続き後、金額は即時反映されるのも嬉しいポイントです。
米国株を買う準備その3:外国株取引口座内で米ドルに両替
続いて、外国株取引口座にある「日本円」を「米ドル」に両替しましょう。
為替レートにはTTSとTTBという2つの種類があります。
TTS | ・円を米ドルに交換するときの為替レート。 ・Telegraphic Transfer Selling rateの略。 |
---|---|
TTB | ・米ドルを日本円に交換するときの為替レート。 ・Telegraphic Transfer Buying Rateの略。 |
TTSとTTBの2つは、同日同時刻に取引しても同じ値段ではありません。マネックス証券の場合、2つの値段に50銭の差があります。
この価格差のことを「スプレッド」といい、これが通貨振替(日本円・米ドルに両替する)ときにかかる「手数料」ということになります。
マネックス証券のスプレッドは50銭(往復)。
スプレッドは銀行だと1円~2円かかりますから、マネックス証券は割安ですね。
ちなみに2024年10月現在円→米ドルの為替手数料無料キャンペーンを実施中。
つまり、往復のスプレッドが25銭になり、いつもの半額になるのです。このキャンペーンは定期的に見直しされる予定なので、詳しくはマネックス証券のサイトで確認してくださいね。
とはいえ何度も両替を繰り返していると、わずかなスプレッドも積み重なって結構な金額に。
両替するたびに、為替リスクもついて回ります。
いったん米ドルに換えたらそのまま保有し、アメリカの銘柄を売っても次に買う銘柄の資金として持っておくのが効率的です。
為替振替は、平日の午後2:30までに手続きを済ませれば、当日の20:30ごろ(夏時間では19:30ごろ)に口座に反映されます。
ちなみに、マネックス証券では円→米ドルへの両替なしで、日本円を準備するだけでも米国株を買付することが可能です。(円貨決済)
「米ドルに両替するのが面倒…」という方にはとっても便利。
なんとこの時の為替手数料も無料です。円貨決済の為替手数料が無料なのは、主要ネット証券ではマネックス証券だけなので、ぜひ活用してください。
いよいよアメリカ株を買ってみよう!アメリカ株の購入方法
マネックス証券でアメリカ株を購入する場合、「トレードステーション」というツールを使います。
トレードステーションは、ダウンロード型とウェブブラウザ型があるんですよ。
ダウンロード型は、高度な注文設定や分析力が自慢の高機能ツール。
ただしアメリカ株取引の初心者には、やや操作が難しいかもしれません。
ここではダウンロードの必要のない、ウェブブラウザ型のトレードステーションを利用してアメリカ株の買い方を説明します。
マネックス証券HPからログイン!トレステなら米国株も簡単
マネックス証券のホームページにログインすると、簡単な操作でトレードステーションの取引ツールに移動できます。
ここからアメリカ国株取引口座にログインします。
ページが変わり、「米国株取引ログイン」ボタンからトレードステーションの取引ツールにログインすることができます。
再度パスワードを入力する必要がないので、スムーズに口座を移動可能です。
トレステで銘柄リストの登録とチャート表示をする方法
初期設定では<INDU>という銘柄が表示されます。<INDU>とはNYダウ平均株価のこと。
まずはこのマイ銘柄リストに、あなたが気になっている米国銘柄を登録してみましょう。
枠内にティッカーシンボルを入れると、マイ銘柄リストに登録することができます。
もしティッカーシンボルが分からなくても大丈夫。
右上の「銘柄検索(日本語)ヘルプ」から、日本語でティッカーを検索することができますよ。
チャート表示も簡単です。
このようにタブのティッカーを書き換えると、チャートが自動的に表示されます。
またチャートの表示期間もマウス操作で切り替え可能。左方向にドラッグすれば簡単に長期のチャートを出すことができます。
トレステでアメリカ株に注文を出す方法
さて、次はいよいよアメリカ株の注文方法を説明します。
注文は画面右上にある「注文」ボタンをクリックしてください。
ここをクリックすると注文入力欄が表示されます。注文条件を順番に入力しましょう。
- ティッカーシンボルを入力
- 欲しい株数を入力
- 指値注文か成行注文かを選択
- (指値注文の場合)購入希望金額を入力
- 期間を選択
- 注文の有効期限を指定
- 買い注文ボタンで注文完了
マネックス証券のトレードステーションでは、「期間」を選んで注文することが可能。
「注文有効期限」では具体的な日にちを設定しますが、「期間」では条件を満たしたときに注文を失効させるなど、少し複雑な条件を設定できます。
日付や時間で注文有効期間を区切りたい場合は、次の選択肢から条件を設定してください。
Day | 注文日当日の立会時間のみ有効 |
---|---|
Day+ | 注文日当日の立会時間+立会時間外※が有効 |
GTC | 注文が約定するかキャンセルされるまで有効 立会時間内のみ |
GTC+ | 注文が約定するかキャンセルされるまで有効 立会時間外も継続 |
GTD | 指定した日付まで有効 立会時間内のみ |
GTD+ | 指定した日付まで有効 立会時間外も継続 |
注文の執行条件を満たしたかどうかで有効期間を決めたい場合はこちら。
IOC | 注文した値段かそれより有利な値段で即時に約定し、一部約定しなかった注文を失効 |
---|---|
FOK | 注文の全数量が直ちに約定しない場合、全数量を失効 |
OPG | 寄付で約定しなければ注文が失効 |
CLO | 引けで約定しなければ失効 |
短時間の有効期限を指定することもできます。
1min | 発注後1分間有効 |
---|---|
3min | 発注後3分間有効 |
5min | 発注後5分間有効 |
注文が約定したかどうかは「注文約定一覧」から確認してください。
「米国株取引スマートフォンアプリ」での取引も便利だぞ!
アメリカ株の買い方は簡単!先進国アメリカの企業に投資してみよう
アメリカ株の取引は日本株取引とはルールが少し違いますが、慣れればさほど難しくありません。
アメリカ株に投資するためには、外国株取引口座の開設が必要。
銘柄の豊富さやコストの面からマネックス証券に口座を作るのがおすすめです。
マネックス証券の「トレーディングステーション」を使ってアメリカ株を購入する方法についても具体的に説明しました。
アメリカ株の取引は難しそう、と躊躇していた方も、これを機会にアメリカ株への投資を始めてみてくださいね。