N高起業部スタート! プレゼンを審査した川上氏、夏野氏、堀江氏の評価は?

[2018/02/14 08:00]山田井ユウキ ブックマーク ブックマーク

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手加減なしのダメ出しも! 高校生に送られたエール

審査員を務めた川上氏、夏野氏、堀江氏は、こうした社会貢献に関する事業構想について社会的意義を認めつつも、ビジネスの観点からは厳しい意見が相次いだ。

例えば「障害者支援Project」については「発達障害の児童の回答パターンから取得したデータの活用をどう考えているのか」(川上氏)、「こころproject」に対しては「LGBTではない人に知らしめるためなのか、LGBTがもっと元気になるための活動なのか、目的を明確にすべき」(夏野氏)、「1000円VRプロジェクト」については「認知症を予防するのは医療行為にあたるのでは。また、医学的根拠は?」(夏野氏)といった指摘があり、生徒たちが答えに詰まる場面もあった。

ITサービスに挑戦するチームもいた。「シェフデリ」チームが開発するアプリ「CHEFDELI」だ。飲食店を探すためのグルメアプリだが、有名シェフのInstagramを引用して「シェフのおすすめのお店」が見つかることを売りにしている。既にベータ版を公開中で、約30名のシェフに協力の約束を取り付けたという。

こうした行動力と開発力は評価できるものだが、堀江氏は近いサービスで既に「ヒトサラ」があること、また米国に似たサービスがあるがうまくいっていないことなどを挙げ、「マネタイズが見えてこないし、今のままでヒトサラ以上のものが作れるとは思えない」とばっさり。相手が高校生だからといって手加減する様子は全く見せなかった。

このほかにも、キャラクターが音楽に合わせて踊る「SVR」など、ユニークな事業構想が次々と飛び出した特別審査会。

先述のとおり、選出された5組はN高起業部に所属し、今後デロイトトーマツベンチャーサポートのサポートを受けながら起業のためのスキルを身に付けていくことになる。

だが、現状ではまだまだ足りないものが多いのも事実だ。

全プレゼンテーション終了後の総評では、「正直、実際に(ビジネスとして)いけるかというと非常に厳しい」(川上氏)、「もっと頑張ってほしかったなという感じ」(夏野氏)、「微妙なプレゼンが多くて、今のままだとスモールビジネスにもならない」(堀江氏)とかなり厳しい評価が下された。

川上氏(左)、夏野氏(写真中央)、堀江氏(写真右)の3氏からは率直な感想が寄せられた

その上で川上氏は「大人のプロがやっている企画も、ほとんどはどうしようもないものばかり。そのなかから実際に成功するものも生まれる。皆さんには頑張っていただきたい」と生徒たちにエールを送った。

特別審査会終了後、発表した生徒たちに”今の気持ち”を聞いたところ、「厳しい評価だったが、今の自分たちに何が足りないのかがわかった」と悔しさをにじませつつも、それぞれに響いたものがあったようだ。

新しいビジネスを成功させることの難しさは言うまでもない。頭ではわかっているつもりでも、いざ実際に取り組もうとすると次々に至らない部分が出てくるものだ。全体的に手厳しい講評とはなったが、川上氏らが高校生に真摯に向き合った証拠だとも言える。これから起業を目指す生徒たちにとって、この日の経験は大きな糧となったに違いない。

選考を通過した5組のチームを部員に迎え、いよいよ始動する起業部の今後に期待したい

※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合がございます。予めご了承ください。

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