原点を思い出せ! 2020年に向けたエンドユーザーコンピューティングとは?

[2017/05/31 08:00]小池 晃臣 ブックマーク ブックマーク

ベンダーとの付き合い方に必要な「変化」

さらに針生氏は「エンドユーザーITにおけるバイモーダルとは何か」について踏み込んでいった。

氏は、「エンドユーザーコンピューティングの領域では、これからますますバイモーダルの考え方が重要になってきます。特に大きいのがモード2です」と力を込める。

「従来型」のモード1、「探究型」のモード2というITの2つのモードにおいて、それぞれ異なる目標に取り組むことが求められる。そして従来は、「標準的に」「完全に」というモード1の考え方が強かったが、今後はモード2のいかに「便利に」「個別に」「自由に」サービスを提供できるかが主要なテーマとなってくるのだ。

「モード2のITは、従来とはアプローチが変わってきます。モード2を実現しようとすると、フローを前提とした変化に対応できるプロセスが必要になりますし、またサービスレベルや満足度など、ビジネス効果を考える際に人の視点がより大事になってきます」(針生氏)

ベンダー選定もバイモーダルを意識する必要がある。ベンダーに求めるものもモード1とは違い、モード2ではアジリティのウェイトが非常に高まってくる。

ベンダー選定もバイモーダルを意識する必要がある/出典:ガートナー(2017年4月)

モード2のベンダーとの付き合い方として針生氏は、「丸投げはできないため、基本は自己責任」だと考えることや、「実績などを参考に、スキルだけでなくセンスも持ったところに依頼すること」、「最初から要件定義をきっちりやり過ぎないこと」、「単価だけで比較しないこと」などを挙げた。

最後に針生氏は次のように呼びかけ、講演を締めくくった。

「これからのエンドユーザーコンピューティングは、ベンダー任せにせずに、一緒にやることがポイントとなります。特に大事なのが、ビジネス部門と一緒に取り組むことです。エンドユーザーコンピューティング、特にモード2では、ビジネス部門と一緒に取り組むケースが自然と増えてくるでしょう。そこで、エンドポイントセンターオブエクセレンス(ECOE)といったかたちで、IT部門が中心ではなく、ビジネス上の課題や顧客満足度などさまざまなビジネス視点で進めるようにすることが必要になります。しかし、これは決して新しいアプローチではなく、むしろITの原点だったはず。『原点を実現するためのエンドユーザーコンピューティング』という視点から考えてみてはいかがでしょうか」

※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合がございます。予めご了承ください。

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