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「次の100年」を見据えたIoT活用 - ヤンマーが挑むブランディング戦略とは?

[2017/01/05 09:25]山田井ユウキ ブックマーク ブックマーク

ヤンマーが考える「攻めのIT」

続いて矢島氏は、中期経営計画から見たITの果たす役割について語る。

ヤンマーは海外での売上比率がここ数年上昇しており、今後もその傾向が続くと見られている。そうした状況で重要になってくるのは、「攻めのIT」である。

これまでは効率化や省力化を中心とした社内コストをどう削減するかという部分にITを活用していたが、今後は企業としての「売り」を作ることが、ITの果たすべき役割になるというのだ。

キャッチコピーは、「A SUSTAINABLE FUTURE - テクノロジーで、新しい豊かさへ。- 」。目指すはヤンマーのプレミアムブランド化である。

そのためにヤンマーがまず実行したのが、グローバルWebサイトを顧客との最重要コミュニケーションチャネルとして捉え、「yanmar.com」に作り変えること。

これまで見た目がバラバラだった企業サイト・事業サイト・スペシャルサイトをグローバルで統一し、ブランドに一貫性を持たせるという試みだ。

一方、昨今注目されているIoTを生かした取り組みにも積極的な姿勢を見せる。ヤンマー製品にセンサーや通信機能をを組み込み、スマートアシスト機能を搭載。農業に関わるデータを自動で取得したり、農機の稼働状況を管理できるツールを提供したり、日々の作業データを集約してノウハウの継承に務めたりといったサポートを通して、「農業×ICT」を強力にバックアップしている。

また、顧客を24時間365日見守るリモートサポートセンターを設置し、盗難などについても早期発見をサポート。こういったサービスが受けられることも、ヤンマーブランドの製品を購入する大きな価値となっているという。

このほかにも、無人運転で効率的な作業が可能なロボットトラクタの開発や、ドローンを活用して高収量サポートを行うリモートセンシングなど、さまざまな取り組みが始まっている。

矢島氏は「日本の農業人口は年々減っており、1人あたりの農地面積は広がっている」と指摘。「いかに効率的に管理するか」が今後の日本の農業にとって重要になると説明し、「IoTへの取り組みをさらに進めることで、将来は土作りから生産物の販売までトータルでサポートしたい」と意気込みを語った。

今後は働き方改革も推進し、場所を意識することなく働く「どこでもワーク」や、グローバルレベルでコラボレーションし周知を集める「コ・ワーク」、既にある情報・知識を有効的に活用する「ナレッジワーク」などを目指すという。

IoTを活用して新たなソリューションを提供するヤンマー。「次の100年」を見据えた同社の取り組みが、日本の農業に大きな変革をもたらそうとしている。

※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合がございます。予めご了承ください。

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