事例・現実で考える「理想の働き方を実現する方法」 - IT Trend 2016

[2016/10/17 12:30]伊藤正子 ブックマーク ブックマーク

サブテーマは「可視化」 - 3ステップで考えるIT活用

ここまで見てもわかるように、ワークスタイル変革の実践にITツールの活用は欠かせない要素だ。舘野氏曰く、そうしたツールの整備は3つのステップで導入していくと良いという。

まず初めに導入すべきなのは、業務情報へのアクセス手段としてのスマートデバイスやワイヤレス機能、第2段階としてリモートデスクトップやWeb会議など、自席を離れてもデスクトップ並の執務を行える機能、そして3段階目は組織の活動を可視化するマネジメント機能だ。

特に第2段階においては、運用上の技術的な壁を乗り越えていく必要がある。とは言え、Web会議を円滑に行うためのファシリテーションスキルなどは、リアルな会議で求められるものと変わらない。陣内氏は「ファシリテーションスキルやITスキルを高めるには、地を這うような取り組みが必要です。ただし、やればやっただけ手応えがあります」と力を込める。

また、働く時間・場所が自由になるほど、課題となるのはマネジメント方法だ。佐賀県庁では、テレワークの実施に伴い、ポータルサイトに各自の予定を記入するとともに、タスクについても見える化された。「一人一人が抱え込んでしまわないように、『誰がどのくらい忙しくしているか』を可視化しておくことは、ワークスタイル変革を実践していく上のサブテーマとして重要」(陣内氏)だという。

物理的に離れた環境下において業務を行うにあたっては、いかに円滑にコミュニケーションできるかが重要なポイントになる。そこで今、注目されるのが、チャットツールだ。佐賀県庁では、「Cisco Jabber」と「Cisco WebEx」を採用しており、これまで電話やメールでやり取りしていた部分を置き換えることで業務の効率化につながっている。

「ワークスタイル変革はツールの話ではないと言いますが、それでもやはりツールの持つ影響は大きいものです。ツールがあって初めて可能になることもあります。IT部門は技術の行先を見据え、準備を進めてください。今は業務環境の整備が中心となりますが、今後は、『いかに組織マネジメントを支援するか』というところにテーマが移っていくでしょう」(舘野氏)

国策としても、まさに今、安倍内閣が「働き方改革」を政権の最重要課題に位置付ける方針を明らかにしており、舘野氏曰く「変革に向け、企業が『舵を切る』には絶好の機会」だ。陣内氏は「まずは、やってみるところから始めてみてほしい」と会場にエールを送り、講演を締めくくった。

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