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グローバル決済プラットフォームのAdyenが日本でアクワイアリング機能の提供を開始

[2021/05/19 21:00]伊藤正子 ブックマーク ブックマーク

日本進出の背景 - Adyenは何を実現するのか

コロナ禍でEコマースへの移行が加速し、多くの購買行動がオンラインで行われるようになった。ハヤシ氏は、「日本は世界第4位のEコマース市場であり、アジアでも2位を占めることから、日本市場への参入はグローバルな顧客企業から大きな要望があった」と語る。

「この3年、決済の世界ではデジタル化が加速しており、より多くの取引がモバイルで行われるようになりました。さまざまなイノベーションが起きている今が、日本に進出するのにベストなタイミングだと考えています」(ハヤシ氏)

デジタル化が進む今、リテーラーには激しい競争が強いられている。店舗には、新しい技術やイノベーションを取り入れ、オンライン/オフライン問わず、よりシームレスなチェックアウト(購入)体験を提供することが期待されている。

「単一のグローバルプラットフォームとして、Adyenは買い物客(Shopper)を顧客(Customer)に変えることができる」とハヤシ氏は強調した。

3社のアクワイアリング導入事例 - foodpanda、MS、Jurlique

発表会後半では、ウェッセルズ氏からAdyen導入企業3社の事例が紹介された。

マーテン・ウェッセルズ氏

Adyen 日本支社長のマーテン・ウェッセルズ(Maarten Wessels)氏

foodpanda

1つ目が、ドイツのDelivery Hero傘下にあり、オンラインフードデリバリーサービスを提供するfoodpandaだ。Adyenでは、Delivery Heroと2016年に提携を開始。Delivery Heroの目標の1つが、さまざまな国でのオンライン決済を統合し、スケーラブルなインフラを構築することであり、同時にfoodpandaでは、ユーザーへ優れたカスタマーエクスペリエンスを提供することが重視されていた。

「foodpandaにも、2020年からアクワイアリングのソリューションを提供しています。同社のマレーシアにおけるデリバリービジネスは40%の成長を見せましたが、これには注文の増加だけでなく、3%のオーソリゼーションレートの増加も貢献しています。同様のアクワイアリング機能を日本においても提供していくことになります」(ウェッセルズ氏)

Microsoft

2つ目の事例として、Microsoftの事例が紹介された。Microsoftに対しては、2015年、欧州におけるアクワイリング機能の提供からスタートし、今日ではグローバルにMicrosoftが展開するほぼ全ての製品とサービスにおいて、決済サービスを提供しているという。

「Microsoftも、同社の事業の中心に顧客体験を据えています。Microsoftにとって、支払いプロセスは迅速かつシンプルで、安全なものであるとことが重要です。日本で展開していくグローバルな加盟企業のうち、最初の1社がMicrosoftです」(ウェッセルズ氏)

Jurlique

3つ目に紹介されたのが、オーストラリアに本社を置く化粧品メーカー、Jurliqueである。同社では、2015年からデジタル化に取り組んでおり、「海外の消費者に対して国際的な決済方法やAlipayなどのローカルな決済オプションを提供することに強い関心を持っていた」(ウェッセルズ氏)という。

「Adyenでは、この点に関してもフレキシブルなサポートを提供しています。また、Adyenは、Jurliqueが従来から利用しているSalesforce Commerce Cloudとも容易に統合することが可能です。どこで最初の購買を行ったかに関係なく、顧客に対してパーソナライズされたマーケティングを提供できることは、Jurliqueにとって大きな恩恵となりました」

日本市場での展開

このように、すでに各国でさまざまな実績があるAdyenだが、日本市場においては今後、どのように展開していくのだろうか。

Adyenが新規市場へ参入する際は、常に既存顧客の要望があり、日本市場においてもまずはMicrosoftやG-Starといったグローバル企業へのサービス提供からスタートしていくとしている。その上で、「日本支社とも協力しながら、国内企業においても利用できるように進めていきたいと考えている」とハヤシ氏は展望を語った。

※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合がございます。予めご了承ください。

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