電気会社を乗り換えるメリットやデメリットは？手続きの流れや電力会社の選び方

電気会社を乗り換えると、毎月の電気料金が安くなる可能性もあります。

電力の小売り全面自由化により、多くの電力会社や料金プランが登場し自由に電力を選べるようになりました。

生活スタイルに合う電力会社と契約すれば、電気料金を節約できたり、ポイントが付与されたり様々な特典が受けられます。

とはいえメリットだけではなくデメリットや注意点もあるので、電力会社によって違う料金プランの特徴や仕組みを比較して選ばなければいけません。

この記事では、電気会社を乗り換えるメリットやデメリットを解説します。

手続きの流れや電力会社の選び方も紹介するので、料金プランを見直してお得に利用できる電気会社に乗り換えしましょう。

電気会社を乗り換えるのがおすすめな理由と適切なタイミング

電気会社の乗り換えがおすすめな理由は、家庭の状況に合わせた電気を選べば電気料金削減の可能性があるからです。

2016年から始まった電力自由化に伴い、新電力会社や豊富な各種プランを自由に契約できるように変わりました。

新電力とは、電力小売全面自由化を受けて新規参入した小売電気事業者です。

以前は東京電力や関西電力など、地域ごとの一般電気事業者しか契約できませんでした。

新電力会社はガス会社や通信会社など様々な業種と提携しており、お得になるセット割りのプランを提供しています。

電気の乗り換えは、家庭の状況に合わせた適切なタイミングがあります。

電気を乗り換えしやすいタイミングは、ライフスタイルの変化や電気代を見直したいと思ったときです。

今の生活を振り返り電力会社を比較しながら、自身の条件に合った最適な料金プランを選びましょう。

電気の乗り換えをしやすいタイミング3つを紹介

今契約している電力会社の料金プランのままでいいか疑問に感じたら、家庭状況の変化に合ったタイミングで乗り換えを検討しましょう。

電気会社の乗り換えをしやすいタイミングは以下の3つです。

引っ越しや仕事がオフィスワークから在宅勤務に変わるなど、ライフスタイルが変化するときは電気会社を乗り換えるチャンスです。

2人暮らしから赤ちゃんが生まれて家族の人数が増えると、電力の使用料や使用時間も変わります。

子どもの独り立ちや祖父母がいなくなるなど家族構成が変化したら、電気会社の料金プランを見直すと料金の引き下げも可能です。

契約している電気料金単価の値上げや見直しが行われているケースもあるので、乗り換えるだけで電気料金の節約につながる可能性もあります。

現在使っている電気会社の毎月の利用料金が高くなり、電気代だけでも節約したいと思ったら、電気の乗り換えに挑戦してみましょう。

電力会社を乗り換えると光熱費の見直しや節約につながる

電力会社の乗り換えは、電気代やガス代などの光熱費の見直しや節約につながります。

今契約しているプランが時間帯関係なく一律の料金なら、時間帯による割引があるプランに変更するだけで電気料金が抑えられるケースも。

乗り換えの際には、電気の使用量に応じて単価が変わるプランと、時間帯で単価が変動する市場連動型プランから選択可能です。

市場連動型プランは日中家にいる家庭向きで、電気代が安いときに多く利用すれば電力コストを削減できます。

大家族で電気を多く使うなら、電気とガスのセット割りや長期契約で割引率が高くなるプランがお得です。

新電力会社の中には、基本料金0円で使った分だけ電気料金を支払うプランもあります。

光熱費を節約したいなら、電力会社やプランを見直しつつ乗り換えましょう。

電力会社を選ぶ自由が増えて各家庭に合わせやすい

電力自由化に合わせて、様々な業種から電気の小売り販売に新規参入してきたため、家庭状況にぴったりの電力会社に乗り換えられます。

新電力会社や豊富なプランから、各家庭の電気使用状況やライフスタイルに応じて自由に選べるようになりました。

乗り換えしやすい主なプランは以下の通りです。

昼間は外出が多く夜間を家で過ごす人は夜間割引プラン、夜勤や在宅ワークで昼間に家にいる人は昼間が安くなるプランがおすすめです。

オール電化を使用している家庭なら、オール電化プランを選ぶだけで一般のプランよりも電気代を節約できます。

家庭で電気を多く使う時間や設備を元に、適したプランを提供している電力会社に乗り換えましょう。

電力会社を乗り換えるときの選び方3つ

電力会社を乗り換えるときの選び方のポイントは以下の3つです。

電力会社を乗り換えたいなら、在住している供給エリアから選びましょう。

全国に対応できる新電力もあり、自分が利用したいサービスを提供している電力会社を選んで契約できます。

できるだけ節約したいなら、プランの料金表やキャンペーンを比較して、多くの電力会社から条件にぴったりのプランを選ぶのがおすすめ。

契約条件をチェックしつつ解約金が発生するかも調べてから、利用してみたい電気会社を選びましょう。

住んでいる地域の電力会社の供給エリアから選ぶ

電力会社を乗り換える際は、都道府県ではなく供給エリアを確認してから選びましょう。

旧一般電気事業者の供給エリアの区分は以下の通りです。

多くの企業が参入した新電力会社は、供給エリアや地域を超えて全国展開しています。

利用したい電力会社が見つかったら、自分の住んでいる地域への電気の供給が行われているか確認が必要です。

最近の新電力会社は基本全国展開していますが、沖縄や離島は対象外とされているケースが多い傾向。

主な新電力会社の供給地域は以下の通りです。

新電力会社	供給地域
Looopでんき	全国（離島を除く）
リボンエナジー	全国（沖縄および一部離島を除く）
オクトパスエナジー	全国（沖縄および一部離島を除く）
エネワンでんき	全国（一部離島を除く）
シナネンあかりの森でんき	全国（沖縄および一部離島を除く）

首都圏や地方都市から離れている地域の人は、自分が住んでいる地域が対象かを必ず確認しましょう。

各エリアの電力会社の電気料金をシミュレーションして、電気料金が安くなり自身の生活に最適なサービスを提供している電力会社を選びましょう。

各電力会社のプランの料金表やキャンペーンを比較する

乗り換えの際は、家族構成や生活スタイルに合うプランの料金やキャンペーンを比較して、気に入った電力会社を選びましょう。

現在契約している電力会社の契約内容と電気の使用状況について、以下の項目を把握しておくと比較しやすいです。

ほとんどの電力会社は、公式サイトにある料金シミュレーションを使って、現在契約中の電気の検針票を見ながら比較できます。

各電力会社が提供している、人気の電気料金プランは以下の通りです。

定額制プランは、一定の使用電力量まで定額料金で使用できるプランで、決められた量以上の電気を使うと料金が加算される仕組みです。

顧客獲得のため新規申し込みに限り、キャッシュバックやギフトカートプレゼントなどキャンペーンを実施している電力会社もあります。

オクトパスエナジーでは、「特設サイト（ENECHANGE）Ver20（新規申し込み割）」を実施しています。

新規に契約された人が対象で、東京電力エリアなら総額24,000円の電気料金の割引が受けられるキャンペーン。

特設ページからの申し込みが必要で、オクトパスエナジーからの5回目の請求支払が確認され次第、6回目からの請求額から割引されます。

電力会社によってキャンペーンの内容や適用条件が異なるので、比較して納得できる電力会社を選びましょう。

契約条件や解約金の有無で選ぶ

電力会社を選ぶときは、電力会社の契約条件を把握しておきましょう。

旧一般電気事業者は、引っ越しを理由に電力会社を変えても解約金はかかりませんでした。

引っ越しに伴って電気を供給する地域が変わるだけなので、電力会社がほぼ同じ条件で契約を引き継いでくれるためです。

電力自由化に伴い乗り換えする際には、契約縛りや解約金が発生する電力会社もあります。

契約縛りとは、1年契約プランや2年継続プランとして契約期間が決まっている、電力会社の契約条件です。

長期間契約すると電気料金は安くなるものの、契約期間内に解約すると解約違約金や解約事務手数料が発生します。

契約内容を見て、解約時に契約縛りや解約金が発生するか確認しましょう。

引っ越しや生活スタイルが変化すると電力使用量も変わるため、以下の人は解約金なくいつでも切り替えできる会社が向いています。

解約金のかからない電力会社なら、無駄な出費の心配がいりません。

解約金のない電力会社の例は以下の通りです。

すぐに乗り換える予定がなく、少しでも電気を安く使いたい人には、契約縛りのあるプランが向いています。

契約縛りや解約金が発生しない電力会社もあるので、乗り換える前に公式サイトや電力会社へ問い合わせておきましょう。

電気会社を乗り換えるメリット3つ！月々の電気代の節約につながる

電気料金の節約につながる電力会社を乗り換えるメリットは、主に以下の3つです。

電力会社を乗り換える最大のメリットは、月々の電気料金を節約できる可能性が高い点です。

新電力会社が提供するプランなら、基本料金0円の電力会社もあります。

基本料金0円の電力会社は、電気使用量に比例して基本料金が高くなる電力会社と比較して、電気を使えば使うほどリーズナブル。

プランによってはガス料金や通信料金など、電気料金以外の支出も抑えられる特典が受けられます。

環境に配慮したクリーンなエネルギーを使用する電力会社もあるので、自分のライフスタイルやポリシーに合った電力会社を選びましょう。

月々の電気料金が節約できる可能性がある

電力会社を乗り換えると、月々の電気料金を節約できる可能性があります。

電力自由化により電力会社の選択肢が増えたため、生活スタイルや家族構成に合うプランを選べるようになりました。

各電力会社は、多様な料金プランを提供しています。

基本料金0円のプランを提供している、おすすめ電力会社は以下の3社です。

3社とも基本料金0円で解約金も一切かからないので、乗り換えしやすい電力会社です。

基本料金なしの従量料金単価が安いプランを選べば、電気使用量が多い家庭は大幅なコストダウンが期待できます。

オクトパスエナジーは実質再生可能エネルギー100％の電気を提供していて、電気を使いながら社会貢献もしたい人にぴったり。

リボンエナジーは地域によって電力量料金が異なるので、安い地域に住んでいる人に向いています。

楽天エナジーは楽天会員なら、ポイントの倍率アップの対象となり、電気料金200円（税抜）につき1ポイント付与されてお得です。

家族が増えるたびに割引するファミリープランや、オール電化向けプランに変えるだけで毎月の電気料金が安くなります。

お得に乗り換えられるように今契約中のプランを見直して、じっくり比較して検討しましょう。

プランによって電気料金以外の支出も抑えられる

電力会社が提供するプランによっては、電気料金以外の支出も抑えられるメリットがあります。

月額料金が変わらなくても、プランや特典によってはガス代や通信費の節約も可能。

電気料金に加えて、特徴あるサービスで節約できるおすすめの電力会社は以下の5社です。

電力会社以外の企業も電気を自由に販売できるようになったため、ガス会社や通信会社などが電気を販売しています。

電気料金が上がっても、ガスセット割引やスマホセット割引が適用されると、総合的に料金が安くなるケースも。

電気とガスをセットで使って固定費を節約するなら、Looopでんきやエネワンでんきを検討しましょう。

普段貯めているポイントとの連携で節約するなら、CDエナジーダイレクトやauでんきがぴったり。

auでんきはUQ mobileを利用している人も費用を節約しやすいです。

idemitsuでんきはガソリン割引やEV受有電の割引があり、車を保有している家庭向き。

プラン内容を詳しくチェックして、自分のライフスタイルにぴったりの特典を提供している電力会社を選びましょう。

ライフスタイルや環境に配慮した電力会社を選べる

電力自由化により、ライフスタイルや環境に配慮した電力会社を選べるようになりました。

電気料金の安さや特典から電力会社を選ぶだけではなく、環境に優しい電力サービスを選びたい人もいます。

電力会社の中にはオクトパスエナジーのように基本料金0円で、実質再生可能エネルギー100％の電気を提供する料金プランがあります。

風力発電や太陽光発電を提供している電力を選べば、CO2排出量の削減につながり、環境保護に貢献できるのも魅力。

地球環境に優しい電気を使用したいなら、再生可能エネルギーを提供している自分のライフスタイルに最適な電力会社を選びましょう。

電気を乗り換えるときの注意点やデメリットは？利用状況やプランで確認することは？

電気を乗り換えるときの注意点やデメリットは以下の通りです。

電気の利用状況によっては、電力会社を乗り換えて契約を変更しても、かえって電気料金が高額になるケースもあります。

今までの従量電灯プランによる電力料金ではなく、市場連動型プランを選ぶと単価が高騰する可能性があるからです。

料金プランによっては、契約期間内に解約すると違約金や解約金が発生するケースもあります。

解約時の違約金は電力会社や各種プランにより条件が異なるので、事前の確認が必要です。

集合住宅では個人が電気の乗り換えできない可能性があるため、事前に管理会社に確認しておきましょう。

契約変更しても電気料金が高額になる可能性もある

乗り換えた電力会社によっては、契約変更しても電気料金が高額になる可能性もあります。

新電力会社は自分の発電所ではなく、電気の卸市場や発電事業者から電気を仕入れる仕組みで、電気料金が一定ではありません。

基本的な電気料金は、以下の内訳によって決まります。

電力量料金単価は電力会社や料金プランによって異なります。

新電力の電気料金は、市場価格に合わせて変動する電源調達調整費が料金に含まれているので、状況によっては高額になる可能性もあります。

電源調達調整費は電気の調達に必要なコストが反映された金額で、発電に必要な天然ガスや石炭の価格が上がると高額になる傾向です。

新電力によっては電源調達調整費の上限を設定していません。

調達コストが高くなると電気代も高額になる可能性があるので、乗り換え前に電源調達調整費の価格や上限に関する取り決めもチェックしましょう。

料金プランによって違約金や解約金が発生する

電力会社を乗り換えると契約中の電力は解約できるものの、料金プランによっては違約金や解約金が発生します。

違約金が発生しても乗り換えした方が電気料金が安くなるなら、違約金を支払ってでも乗り換えた方がいいケースも。

シミュレーションを行うと今支払っている電気代との比較ができるので、解約金の金額とどちらが高いかで乗り換えを判断しましょう。

電気料金が安くなるプランは、乗り換え時や解約時に違約金を設定しているのが多い傾向です。

違約金が発生しないと言いつつ、解約時の事務手数料がかかるプランもあるので契約内容を確認しなければいけません。

電力会社の公式サイトや契約書類で違約金の有無を確認し、料金プランを比較して納得できる電力会社を選びましょう。

集合住宅では乗り換えできない可能性がある

賃貸マンションやアパートなどの集合住宅では、電気を乗り換えできない可能性があります。

建物全体が一括で電力会社と契約を結んでいる物件は、個々の入居者が電気を選べません。

入居している賃貸物件の入居費に、電気代や光熱費が含まれているときは、電力会社を選べないケースが多いです。

物件によってはガス代のみ家賃と合わせて引き落としがあり、電気のみなら乗り換えられるケースもあります。

電気の乗り換えはできてもガス会社は変えられないので、セット割は利用できません。

同様に、インターネット無料の物件では独自にひかり回線を引いて変更することもできない可能性があります。

割引も合わせて利用を検討しているときは、電力以外のサービスも契約内容を確認しましょう。

電気料金を乗り換えるためのQ&A！多くの人が疑問に思うことは？

多くの人が疑問に思う、電気料金を乗り換えるためのQ&Aは以下の3つです。

電気料金を安くできる乗り換えるタイミングは、契約期間が切れるときなら無駄な違約金はかかりません。

電力会社をスムーズに乗り換えるには、まず料金のシミュレーションをして比較から始めましょう。

電力会社の乗り換えは、契約したその日すぐには切り替われないので注意が必要です。

時期にもよりますが、一般的には1週間から長くて2ヶ月程度かかるケースがあるので、時間の余裕をもって早めに申し込みしましょう。

電力会社の乗り換えで、電気料金を安くできるタイミングは主に以下の3つです。

料金プランの契約期間が終了したときは、違約金がかからないケースが多いので無駄な出費が抑えられます。

現在契約している料金プランの月々の支払いが高くなったと感じたら、家庭状況の変化をきっかけに自身に適切な電力会社の乗り換えを検討しましょう。

各電力会社の公式サイトで、必要な条件を入力すれば電気料金を比較できます。

新電力も含め魅力的なプランの電力会社が豊富に参入してきたので、徹底比較して自分が利用してみたい電気に乗り換えましょう。

電力会社を乗り換える際は、以下の手順にすればスムーズです。

乗り換えたい電力会社を見つけたら、契約中の電気料金と料金プランを比較しましょう。

期待通りに節約できる見込みがあるなら、乗り換え先の電力会社へ申し込みます。

申し込み時に必要な情報は以下の通りです。

契約内容は検針票（電気ご使用量のお知らせ）からチェックしましょう。

検針票がなくても、契約内容は契約中の電力会社の公式サイトにある会員専用ページで確認可能です。

電力会社の乗り換えの申し込みは、公式サイトからでも簡単にできます。

申し込みできたら、新しい電力会社から乗り換えが完了するまで待ちましょう。

電力会社の乗り換えは、一般的に1週間～長くて2ヶ月程度かかる場合があります。

新しい電力会社との契約は即日できますが、今の電力会社から乗り換えるには電力会社間で手続きしなければいけません。

電力会社を乗り換えると、自分で手続きしなくても前の電力会社との契約は自動的に解約されます。

通常乗り換え時に工事は不要ですが、スマートメーターが未設置の場合は取り付け工事が必要になるので、使用できるまで2週間程度かかります。

電力会社を乗り換えたいときは、すぐには切り替えられないと理解して早めに申し込みしましょう。