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オール電化の電気代が高くてやばい?原因と節約方法や世帯ごとの平均を紹介

オール電化の電気代が高い原因のアイキャッチ画像

オール電化の電気代の請求が来たとき「平均電気代がいくらか気になる」「我が家の電気代は高いか安いか知りたい」と思う人が多くいます。

オール電化はガスを使わずに電気のみでエネルギーを賄うため、一般的な電気代よりも高い傾向です。

オール電化住宅に住んでいる人で現在の電気代が高いか確認したい人は、一般的な電気代ではなく、オール電化の電気代の平均と照らし合わせましょう。

本記事では、オール電化の電気代が気になる人に向けて以下の内容を紹介しています。

オール電化の電気代が平均よりも高くなる原因を紹介しているので、平均額と比較して高ければ原因を追求しましょう。

オール電化の電気代は世帯別や季節別で変動するため、平均と照らし合わせるときは家族の人数と季節の条件を一致させるのがポイント。

電気代を節約するポイントは様々で、ガス代が発生しない分、節約効果が得られやすいです。

オール電化の住宅で暮らしている人は、現在の電気代と平均を比較して高ければ節約を実施しましょう。

目次

オール電化で電気代が高い?使用量がそれほど増えていないのに原因は?

オール電化の電気代が高いときの原因は以下の4つです。

  • 使用量が増えていないのに電気代が高騰している
  • 電気料金の単価が高い昼間によく利用している
  • 設備や電化製品が古く消費電力が大きい
  • 家族のライフスタイルや電気を使う部屋が別々である

電気の使用量がそれほど増えていないのに電気代が高く感じる人は、市場価格の影響も考えられます。

電気料金の単価が高く設定されている昼間の時間帯に電力を多く使っていると、同じ使用量でも料金が割高です。

特に時間帯別の料金プランを契約している家庭では、知らぬ間に高単価の時間帯に電気を多く使っている可能性があります。

使っている設備や家電が古く消費電力が大きいと、同じ時間だけ使用しても最新の省エネ製品に比べて多くの電気を消費しやすいです。

家族の生活スタイルがバラバラで電気を使う時間帯や部屋が分かれていると、結果的に電力使用量が増えてしまう傾向があります。

見えにくいところに電気代が上がる原因が潜んでいるケースもあるため、定期的に見直しましょう。

使用量が変わっていなくても電気代が高騰している!電力の価格変動があった?

電気の使用量が変わっていないのに電気代が高くなっているときは、電気の市場価格の高騰や電力会社の料金改定が原因です。

オール電化の家はすべてのエネルギー源を電気に頼っているため、電力の価格が変動すると家計に直結します。

電力の価格は、発電コストや市場での需給バランスに左右されやすい傾向。

電気の市場価格の高騰に伴って電力会社が料金改定を行うと、契約しているプランに料金変更が反映されます。

オール電化プランでは基本料金が固定されているため、料金改定によって基本料金が上がると、使用量が同じでも月々の請求額が増える結果に。

使用量に応じて価格の上がる従量料金が改訂されれば、電気の使用量が多い家庭は急激に電気代が上がったと感じやすいです。

割引や特典がついている状態で契約を開始した人は、知らぬ間にキャンペーンの割引期間が終了して、料金が通常に戻って電気代が高くなるケースもあります。

使用量が変動していないのに電気代が高いと感じたときは、料金明細をきちんと確認して単価が上がっていないか、割引が終了していないか確認しましょう。

電気料金の単価が高い昼間の利用頻度が多い

オール電化の電気代が高いとき、料金単価が高い昼間にたくさん利用しているケースが多いです。

オール電化プランの多くは夜間の電力が安く、昼間の電力は一般プランより高い傾向にあります。

中部電力ミライズのオール電化プランのスマートライフプランと、通常プランの従量電灯Bの料金の違いは以下の通りです。

プラン名 昼間 夜間
スマートライフプラン 1kWhにつき38.80円 1kWhにつき16.52円
従量電灯B 最初の120kWhまで:1kWhにつき21.20円
120kWh超え300kWhまで:1kWhにつき25.67円
300kWh超え:1kWhにつき28.62円

※参考:中部電力ミライズ「料金プラン」
※参考:中部電力ミライズ「従量電灯A・B・C」

オール電化向けのプランは、夜間だと一般的なプランよりも単価が安くなります。

しかし昼間は一般的なプランの電力使用量に関わらず、オール電化向けのプランの方が高いです。

以下の家庭ではオール電化の電気代が高くなる傾向にあります。

  • 在宅ワークをしている
  • 専業主婦がいる
  • 仕事をしていない祖父母がいる

オール電化住宅では、特にエアコンが大きな電力消費源です。

夏や冬にエアコンを使うと、昼間の高単価時間帯に消費電力が増えて電気代も高くなります。

洗濯機や食洗機も昼間に使用する家庭が多いです。

オール電化の電気代が気になる人は、料金単価が高い時間帯を改めて確認して、家電を使っている時間と照らし合わせましょう。

設備や電化製品が古く電力を多く消費している

設備や家電が古くなっていると消費電力が大きく、同じ使用量でも電気代が高くなる可能性もあります。

特に10年以上前の機器は、最新モデルと比べて消費電力量が1.5倍〜2倍以上になるケースも。

経年劣化によって本来の性能が落ち、無駄な電力を消費している例も少なくありません。

例えば古いエアコンは設定温度に到達するまで時間がかかり、長時間稼働してしまいます。

オール電化の電気代が気になる人は、使用している設備や家電の製造年を確認して電気代高騰の原因か判断しましょう。

家族のライフスタイルや電気を使う部屋がバラバラである

家族が過ごす時間帯や部屋がバラバラだと常に電気を使っている状態が続きやすいため、電気代が高くなってしまいます。

オール電化住宅では、電気が暖房だけではなく給湯と調理にも生活のあらゆる場面で使われます。

家庭内での電力使用パターンの違いが、そのまま電気代に反映されやすいです。

例えば、家族それぞれが異なる時間帯に起きて行動し、別々の部屋で冷暖房や照明を使っていると、それぞれの空間で同時にエネルギーが消費されます。

その結果、家全体の電力使用量が増えやすくなり電気代高騰に。

特に、電気料金が高くなる昼間の時間帯に、複数の部屋で家電を稼働させるライフスタイル。

電力単価の高い時間帯に多く使ってしまい、さらに料金がかさむ傾向があります。

家族の人数が多い家庭は、それぞれのライフスタイルを確認した上で家族で協力して節約に取り組みましょう。

オール電化の平均電気代の傾向は?家族の人数や季節で異なる?

オール電化の平均電気代は以下の傾向があります。

  • 世帯人数が増えると電気代が上がる
  • 夏よりも冬の方が電気代が高い

世帯人数が増えると電気の使用回数や時間が増えるため、自然と電気の使用量が多くなります。

例えば洗濯機や電子レンジを複数回使うと、1人暮らしのときよりも全体の電力消費が増えて電気代も上がる傾向に。

オール電化住宅では、暖房や給湯で多くの電力を消費する冬場の方が電気代が高くなりやすいです。

お湯を使う機会も増えやすい冬は、給湯用の電力消費も増加し結果的に電気代が上がります。

オール電化住宅に住んでいる人で電気代が気になる人は、平均電気代と照らし合わせて高いか低いか判断しましょう。

1人暮らしよりも世帯人数が増えると電気代も高くなる

オール電化の電気代は、世帯人数が増えるごとに高くなります。

1人暮らし〜4人世帯のオール電化の平均電気代は以下の通りです。

世帯人数 電気代
1人 10,777円
2人 13,406円
3人 14,835円
4人 16,533円

参考:関西電力「オール電化世帯人数別の電気代平均額」
参考:e-Stst「家計調査 家計収支編 単身世帯」
参考:e-Stat「家計調査 家計収支編 二人以上の世帯」

家族が1人増えると、1人暮らしから2人世帯だと月2,629円、2人世帯から3人世帯だと月1,424円、3人世帯から4人世帯だと月1,698円高くなります。

1人暮らしから2人世帯に増えたときの電気代が最も高くなりやすいです。

しかし同棲や結婚を機に2人暮らしを始めると、1人暮らしのときよりも1人あたりが支払う電気代は安くなります。

これから家族の人数が増えたり減ったりするのを考慮して、現在の家族構成だけではなく、将来的な家族構成の平均電気代とも照らし合わせましょう。

1人暮らしでも月1万円を超える

1人暮らしのオール電化の電気代は平均で月々1万円を超えます。

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オール電化 電気代 ガス代 その他の光熱費 電気代・ガス代
・その他の光熱費の合計
2020年~2021年 10,777円
2020年 5,791円 3,021円 702円 9,514円
2021年 5,482円 3,001円 651円 9,134円
2022年 6,808円 3,331円 843円 10,982円
2023年 6,726円 3,359円 720円 10,805円
2024年 6,756円 3,056円 721円 10,533円

参考:関西電力「オール電化世帯人数別の電気代平均額」
参考:e-Stst「家計調査 家計収支編 単身世帯」

1人暮らしのオール電化は、通常の電気代とガス代の合計額と比べると、少し割高になる傾向にあります。

2020年は月1,263円、2021年は月1,643円、オール電化の方が高いです。

年間に換算すると2020年は15,156円、2021年は19,716円高くなります。

2024年の通常の電気代とガス代の合計額は、2020年と比較すると月1,019円高くなっているため、オール電化の平均電気代も高くなっているといえます。

1人暮らしで物件を探していて電気代を抑えたい人は、オール電化よりも通常の電気とガスの物件を選びましょう。

2人暮らしからオール電化の方がお得になる

オール電化の電気代は2人世帯から通常の電気代とガス代の合計額よりもお得になります。

2人暮らしのオール電化の平均電気代と、通常の電気代とガス代の平均合計額は以下の通りです。

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オール電化 電気代 ガス代 その他の光熱費 電気代・ガス代
・その他の光熱費の合計
2020年~2021年 13,406円
2020年 9,515円 4,354円 1,334円 15,203円
2021年 9,183円 4,330円 1,311円 14,824円
2022年 11,307円 4,900円 1,600円 17,807円
2023年 10,940円 4,971円 1,466円 17,377円
2024年 10,878円 4,497円 1,497円 16,872円

参考:関西電力「オール電化世帯人数別の電気代平均額」
参考:e-Stat「家計調査 家計収支編 二人以上の世帯」

電気代とガス代の合計額と比較すると、2020年は月1,797円、2021年は月1,418円オール電化の方が安くなります。

年間に換算すると、オール電化は2020年だと21,564円、2021年だと17,016円安いです。

ただし電気代とガス代ともに2020年から2024年にかけて値上げしており、合計額は2020年と比べると2024年は月1,669円も上がっています。

オール電化も料金改定や燃料価格の高騰の影響を受けるため、2020年~2021年の平均電気代13,406円より高くなっている可能性が高いです。

2人暮らしで物件を探している人や家を建てたい人は、オール電化を導入して電気代を安く抑えましょう。

3人家族は月1万5,000円前後が目安

3人家族のオール電化の電気代は、月1万5,000円前後が平均です。

3人世帯のオール電化の平均電気代と、通常の電気代とガス代の平均合計額は以下の通りです。

スクロールできます
オール電化 電気代 ガス代 その他の光熱費 電気代・ガス代
・その他の光熱費の合計
2020年~2021年 14,835円
2020年 10,932円 4,960円 1,195円 17,087円
2021年 10,655円 4,930円 1,169円 16,754円
2022年 13,157円 5,555円 1,445円 20,157円
2023年 12,811円 5,591円 1,314円 19,716円
2024年 12,651円 5,121円 1,211円 18,983円

参考:関西電力「オール電化世帯人数別の電気代平均額」
参考:e-Stat「家計調査 家計収支編 二人以上の世帯」

オール電化と電気代・ガス代の合計額を比較すると、2020年は月2,252円、2021年は月々1,919円オール電化の方が安くなっています。

年間に換算すると2020年だと27,024円、2021年は23,028円オール電化の方がお得です。

2人世帯の料金を比較したときと比べると、3人世帯の方がオール電化にすると年々電気代を抑えられます。

ただし2020年から2024年にかけて電気代とガス代ともに上がっているので、オール電化の平均電気代も上がっている可能性が高いです。

子どもを含めた3人世帯でガスによる火災トラブルが不安な人は、オール電化でトラブルを防ぎながら電気代も抑えましょう。

4人家族はオール電化だと月々1,000円ほどお得

4人家族のオール電化の電気代は、通常の電気代とガス代の合計額よりも月1,000円ほど安くなります。

4人世帯のオール電化の平均電気代と、通常の電気代とガス代の平均合計額は以下の通りです。

スクロールできます
オール電化 電気代 ガス代 その他の光熱費 電気代・ガス代
・その他の光熱費の合計
2020年~2021年 16,533円
2020年 11,788円 5,202円 833円 17,823円
2021年 11,376円 4,882円 754円 17,012円
2022年 13,948円 5,427円 1,005円 20,380円
2023年 13,532円 5,284円 797円 19,613円
2024年 12,805円 5,015円 747円 18,567円

参考:関西電力「オール電化世帯人数別の電気代平均額」
参考:e-Stat「家計調査 家計収支編 二人以上の世帯」

オール電化と電気代・ガス代の合計額を比較すると、2020年は月々1,290円、2021年は月々479円安くなっています。

年間に換算すると2020年は15,480円、2021年は5,748円、オール電化の方がお得です。

2人世帯と3人世帯ほどお得度は高くないですが、オール電化の導入歴が長ければ長いほど電気代の節約が期待できます。

電気代とガス代ともに値上げ傾向にあるためオール電化の電気代も上がっていると考えられますが、高くても年間を通して月平均2万円前後の想定です。

子どもの数が増えて4人世帯になった人は、通常の電気代とガス代よりも安いオール電化にして出費を抑えましょう。

夏よりも冬の電気代が高くなりやすい

オール電化の電気代は夏より冬の方が高い傾向にあります。

オール電化の季節別の平均電気代のデータがなかったので、通常の電気代とガス代の合計額と照らし合わせましょう。

2023年と、2024年の電気代とガス代の平均合計額は以下の通りです。

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時期 電気代 ガス代 その他の光熱費 電気代・ガス代
・その他の光熱費の合計
2023年 1月〜3月 17,723円 8,051円 2,573円 28,347円
4月〜6月 11,354円 5,766円 725円 17,845円
7月〜9月 9,885円 3,352円 271円 13,508円
10月〜12月 10,099円 3,667円 1,530円 15,296円
2024年 1月〜3月 13,265円 6,339円 2,577円 22,181円
4月〜6月 11,125円 5,426円 714円 17,265円
7月〜9月 11,984円 3,446円 228円 15,658円
10月〜12月 11,657円 3,768円 1,544円 16,969円

参考:e-Stat「家計調査 家計収支編 二人以上の世帯」

2023年と2024年ともに1〜3月の電気代が最も高いです。

一方で7〜9月の電気代が最も安く、1〜3月の電気代と比較すると2023年は月14,839円、2024年は月6,523円の差があります。

暖房機器の消費電力が大きいため、夏より冬の方が結果的に電気の使用量が増えて、電気代も増加する傾向です。

2人世帯以上だと通常の電気代とガス代よりもオール電化の方がお得になりがちですが、オール電化も冬の電気代が高くなると考えられます。

春から秋にかけては月々1万円と電気代が安定していますが、冬に急激に電気代が高くなる可能性があるため、毎月の貯蓄で少しずつ備えておくのがポイントです。

これからオール電化を導入しようとしている人や、オール電化を導入して間もない人は、今後の電気代の変動傾向を把握して備えましょう。

オール電化の電気代を節約する方法6選!節約モードの使い分け方やライフスタイルに合ったプランとは?

オール電化の電気代の節約方法は以下の6つです。

  • 設備や電化製品の上手な使い方を実施する
  • 設備や電化製品を最新のものに買い替える
  • エコキュートのモードを使い分ける
  • 風呂のお湯張りや追い焚きを再確認する
  • 契約内容や電力会社を変える
  • 太陽光パネルや蓄電池で自家発電する

オール電化の電気代を抑えるためには、設備や電化製品の上手な使い方を意識しましょう。

例えば冷暖房の温度設定を見直したり、使っていない家電の電源をこまめに切ったりするといった日常の小さな工夫が節電につながります。

古くなった設備や家電は最新の省エネ性能が高い製品に買い替えると、電力消費の大幅な削減が可能です。

オール電化住宅でよく使われるエコキュートはおまかせモードや節約モードといった機能をうまく使い分けると、効率的にお湯を沸かせます。

お風呂の自動お湯張りや追い焚きのタイミングを見直すと、不要な電力使用の防止に効果的です。

自分のライフスタイルに合った料金プランや、オール電化向けの割安なプランを提供している電力会社に変更すると、電気代を抑えられる可能性があります。

太陽光パネルや蓄電池を導入して自家発電を行うと購入する電気の量を減らし、日中に発電した電気を夜間に活用すると、さらなる電気代の削減も可能です。

オール電化の電気代が平均よりも高い人は、以下で紹介する節約方法を実施して電気代を抑えましょう。

設備や電化製品の使い方を工夫する

オール電化の電気代は、設備や家電の使い方を見直すと節約に繋がる可能性があります。

オール電化でよく使う設備や家電と使い方のポイントは以下の通りです。

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設備・家電 使い方のポイント
エアコン ・冷房時は28度、暖房時は20度に設定する
・自動運転で温度調整を任せる
・フィルターを定期的に掃除する
・サーキュレーターや扇風機で空気を循環させる
IHクッキングヒーター ・鍋底が平らなものを選ぶ
・火力を弱火〜中火にする
・調理中にフタをする
・複数品同時に作る
洗濯機や食洗機 ・夜間の料金が安い時間帯に使用する
・タイマー機能を使って自動的に夜間稼働させる
冷蔵庫 ・夏は中〜強、冬は弱に温度を設定する
・壁や周囲から5cm以上のスペースを空けて放熱効率を確保する
・開閉回数を減らし開けっ放しにしない
・庫内に食品を詰めすぎず適度に余裕を持たせる
照明 ・LED照明に切り替える
・不在時は切ったり自動オフタイマーで管理したりする

エアコンは自動運転で夏は28度、冬は20度に設定すると大幅に電気代を節約できる可能性があります。

IHクッキングヒーターはガスより効率が高いですが、以下の対策をするとさらに効果的です。

  • 底が平らなフライパンや鍋を使う
  • 弱火〜中火で調理する

洗濯機や食洗機の大きな電力を使う家電は、電気代の安い夜間にまとめて使うのがポイントです。

冷蔵庫は24時間稼働しているため電源を切って節電するのはできませんが、開閉回数を減らし、食品の詰め過ぎを避けるだけで電気代を抑えられます。

照明に白熱電球や蛍光灯を使用している人は、LED照明に切り替えると電気代を削減でき、寿命も大幅に伸びて照明を取り替える頻度も減ります。

普段何気なく使っている設備や家電の使い方を見直して、電気代削減に繋がる使い方を意識しましょう。

最新の設備や電化製品に買い替える

設備や家電を新品に買い替えると、省エネ性能が上がり節約に繋がる可能性があります。

設備や家電を買い替えるタイミングは以下の通りです。

設備・家電 買替時期
エアコン 約10年
冷蔵庫 約10〜15年
エコキュート 約10〜15年
洗濯機 約7〜10年

上記の設備や家電は故障していなくても10年前後を目安に買い替えましょう。

最新機種の家電や設備は、消費電力を抑えながら効率よく稼働するよう設計されています。

電力使用量をリアルタイムで表示する機能が付いている最近機種の家電を購入すると、節約すべきタイミングが分かりやすいです。

どの行動が電気代に影響しているのか視覚的に把握できれば、節電意識が自然と高まる効果も期待できます。

最新機器には、以下のような自動で電力を抑える機能が搭載されているものが多いです。

  • タイマー
  • エコ運転モード
  • 低電力モード
  • 待機電力カット機能

タイマーを活用すれば、設備や家電を使用しない時間帯に電源をオフできます。

エコ運転モードは自動で適切な運転モードに切り替えるので、自分で操作しなくても楽に節電が可能です。

低電力モードや待機電力カット機能は、無駄な電力を省くのを優先しながら設備や家電を使えます。

現在使っている設備や家電の製造年を確認し、10年以上経過していて電気代が高いと感じるなら買い替えましょう。

エコキュートのモードを使いこなす

エコキュートは大きな電力を必要とする設備で、モードを使いこなすと節電に繋がりやすいです。

エコキュートには以下のモードや機能が搭載されています。

  • おまかせモード
  • 節約モード
  • 少なめモード
  • 昼間沸き上げ停止
  • 沸き増し設定

おまかせモードは、過去の使用量や外気温から自動で適切な湯量を作るモードです。

おまかせモードを基本的に運用すると、使いすぎを防ぎ必要最小限の湯量で運転するため電気代を抑えられます。

節約モードや少なめモードは、おまかせモードより少ない湯量に設定されているモードです。

お湯の使用量が少ない日や季節に効果的ですが、急に湯切れになる恐れがあるので在宅人数が多い日はお湯の量を調整しましょう。

昼間沸き上げ停止は、昼間にお湯を沸かすのを避けて、夜間の安い電気でお湯を作るように設定できる機能です。

昼間沸かさないだけで月1,000円以上の差が出る可能性もあります。

沸き増し設定は、お湯が足りなくなったときに高温のお湯を足して再加熱する機能です。

沸き増し設定にすると昼間の高い電気代で動作するため、コスト増に繋がります。

日常的に沸き増しが発生しているなら、モードをおまかせからやや多めに変更して、深夜のうちに十分な湯量を確保するのがポイントです。

季節な家族の人数に合わせてモードを使いこなし、エコキュートを上手に活用して節電に繋げましょう。

風呂のお湯張りや追い焚きを見直す

風呂のお湯張りや追い焚きを見直すと、無駄な電力を省けるケースも。

追い焚きは1度冷めた湯を再加熱するため多くの電力を使います。

蓋を閉めて保温モードを活用したり、家族で間隔を空けずに入浴したりすると温度低下を防げます。

保温時間が長くなるときは、1度流して入れ直した方が節約になるケースも。

自動お湯張りの設定温度は42度前後ですが、体を温めるには40度でも十分なケースがほとんどです。

毎日の湯温を1〜2度下げるだけで電力消費が減り、夏場は38〜39度でも快適に感じる人がいます。

可能なら夜のうちに入浴を済ませ、昼間の追い焚きや沸き増しを避けるのが望ましいです。

オール電化の電気代に影響を与えやすいエコキュートの温度設定や沸かす時間帯を見直して、少しでも電力を削減しましょう。

契約内容や電力会社を変更する

電気代が高いときは契約内容や電力会社を見直すと電気代の負担軽減に効果的です。

オール電化でよく使われるのが時間帯別料金プランで、夜間に電気が安くなる反面、昼間の単価は高く設定されています。

夜間にお湯を沸かしたり、洗濯機や食洗機を動かしたりできる生活の家庭におすすめです。

しかし在宅ワークで昼間の電気使用が多い人はかえって電気代が高くなる可能性があるため、昼夜同一料金プランに変更して昼間の電気代を抑えましょう。

2020年の電力自由化以降、様々な新電力会社がオール電化向けのプランを提供しています。

オール電化向けのプランを提供している主な新電力会社は以下の通りです。

  • idemitsuでんき
  • Looopでんき
  • コスモでんき
  • CDエナジーダイレクト
  • シン・エナジー

大手の電力会社は少し割高に設定されているケースがほとんどなので、新電力会社への切り替えを検討すると電気料金を抑えられる可能性があります。

頻繁に電気を利用する時間帯が安いかだけではなく、再エネ割引やガスまたはネットとのセット割があるか確認しましょう。

セット割を上手く活用すれば、固定費全体の削減に効果的です。

太陽光パネルや蓄電池を設置して自家発電する

オール電化は全てを電気で賄う必要があるため、太陽光パネルや蓄電池で購入する電気量を減らすと電気代の削減に繋がりやすいです。

太陽光発電や蓄電池を導入すれば、昼間の電力を自家消費できるだけではなく、余った電力は売電できます。

停電中でも発電と蓄電により最低限の電気が使える可能性は高いです。

ただし以下の通り太陽光パネルと蓄電池の高い初期費用がかかり、全額を回収するには時間がかかります。

項目 初期費用の目安 回収にかかる期間
太陽光パネル(4〜5kW) 約100〜150万円 約8〜12年
蓄電池(7〜10kWh) 約100万〜150万円 約10〜15年

太陽光パネルの設置面積が広かったり、蓄電池のスペックが高かったりすると、上記の目安よりも高い初期費用がかかってしまいます。

予算が限られているなら、国や自治体の補助金制度を活用して少しでも導入コストを抑えましょう。

蓄電池を同時に導入するのが難しい人は、はじめは太陽光パネルのみ設置して、予算に余裕ができたときに蓄電池を追加する方法もあります。

以下に該当する家庭は、太陽光パネルと蓄電池の導入による節電効果が得られる可能性が高いです。

  • 日中に在宅している日が多い
  • 停電への備えを強化したい
  • 家を購入して長期的に住み続ける予定がある

電気の使用量が多く設備や家電の使い方を見直しても電気代が減らない人は、太陽光パネルと蓄電池で自家発電して購入する電気量を減らしましょう。

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