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冷風機の電気代は高いのかを解説!部屋を冷やす仕組みとエアコンとの比較

冷風機の電気代

夏を快適に過ごすための冷房器具の1つに冷風機があります。

本記事では冷風機の電気代は高いのか、エアコンやスポットクーラーといった冷房器具と比較しながら調査しました。

  • 冷風機の仕組みと電気代の目安
  • エアコンといった冷房器具や冷風機の大きさ別の電気代の違い
  • 冷風機のメリットとデメリット

冷風機の電気代が気になる人や、夏に向けて冷風機の購入を検討している人はぜひ参考にしてください。

自分の生活スタイルや予算に合った最適な冷房器具を選び、快適な夏を過ごしましょう。

目次

冷風機を始めとする冷房器具の特徴と電気代を比較

冷風機を始めとする冷房器具の特徴と電気代は以下の通りです。

スクロールできます
冷房器具 消費電力 (W) 1時間の電気代 1カ月の電気代 特徴
冷風機 40 1.1円 198円
・風が当たる部分だけを涼しくする
・電気代が安い
・手軽に使いやすいが部屋全体の冷却には不向き
エアコン 515 13.9円
2,503円
・部屋全体を均一に冷やせる
・消費電力は高いが快適な室内環境を作りやすい
スポットクーラー 670 18円
3,240円
・温度と湿度を下げられ、設置が簡単で持ち運び可能
・部分的な冷却に向いている
扇風機 20 0.54円
97円
・空気は冷やさず風を送るだけ
・電気代が非常に安い
・冷風機やエアコンの補助に最適

電気料金は以下の計算式で求められます。

消費電力(W)÷1000×電気料金単価(円/kWh)

冷風機は消費電力が低く、体に直接涼しい風を送るのに向いており、1時間の電気代も1.1円と安いです。

エアコンは部屋全体を効率よく冷やせますが、電気代は高めの傾向にあります。

スポットクーラーは温度と湿度を下げられ、設置が簡単で部分的な冷却に適していますが、エアコンよりも電気代が高くなる可能性も。

扇風機は電気代が最も安く、風を送って体感温度を下げる補助的な役割に向いています。

電気代や冷却効果を比較し、ライフスタイルに合った冷房器具を選ぶと、無理なく節約しながら快適に過ごせます。

冷風機の仕組みと電気代の目安

冷風機は、水や氷で周りの空気を冷やして風を送る仕組みです。

エアコンのように部屋全体の温度を大きく下げるわけではなく、風が当たる部分だけが涼しくなります。

以下の状況での利用が最適です。

  • 風が直接当たるところを涼しくしたい
  • 冷たい風を体に当てて涼みたい

家庭用の冷風機として人気のダイソンPure Hot + Cool Linkの涼風モードの電気代は、以下の通りです。

使用時間 消費電力 (W) 電気代の目安
1時間 40 1.1円
6時間 40 6.5円
1カ月(30日間) 40 198円

※電気料金単価は27円/kWhで計算

ダイソンの涼風モードの消費電力は約40W程度です。

例えば40Wの冷風機を1時間使う場合の計算式は、以下の通りです。

40÷1000×27=1.08円

1日6時間使用しても約6.5円、1カ月(30日)では約198円に抑えられます。

冷風機は消費電力が低いため、電気代の負担が少なく、手軽に使いやすい冷房器具です。

「デスク周りだけ冷やしたい」「キッチンにエアコンの風が届かないので補助的に使いたい」といったときに最適。

部屋全体を冷やす能力は限られるため、設置場所や使用目的に合わせて選びましょう。

電気代は高いが部屋全体が冷やせるエアコン

エアコンは室内の空気を冷やし、部屋全体の温度を効率的に下げられますが、電気代は冷風機より高いです。

6畳用のエアコンを使うとすれば、設定温度や運転モードによって、110W~920Wと消費電力に幅があります。

6畳用のエアコンの消費電力を515Wとした場合の電気代は、以下の通りです。

使用時間 消費電力 (W) 電気代の目安
1時間 515 13.9円
6時間 515 83.4円
1カ月(30日間) 515 2,503円

※電気料金単価は27円/kWhで計算

6畳用のエアコンは1時間の使用で13.9円の電気代がかかります。

6時間使うと約83.4円、1日6時間使用の30日間では2,503円です。

冷風機と比べると電気代は高くても、部屋全体を均一に冷やせるため快適に過ごせます。

電気代は使用状況や設定温度によって変動しますが、広い空間で使うときやしっかり冷やしたい場合はエアコンが最適です。

電気代が気になるなら、設定温度を少し高めにしたり、タイマー機能を活用したりすると節約につながります。

部屋全体を冷やす目的で使うなら、クーラーを選びましょう。

温度も湿度も下げられるスポットクーラー

スポットクーラーは、冷たい空気をスポット的に送り出しながら温度も湿度も下げられます。

消費電力は機種によりますが、例えばアイリスオーヤマのIPP-2224Sは670Wです。

スポットクーラーの電気代の目安は、以下の通りです。

使用時間 消費電力 (W) 電気代の目安
1時間 670 18円
6時間 670 108円
1カ月(30日間) 670 3,240円

※電気料金単価は27円/kWhで計算

スポットクーラーは1時間の使用で約18円の電気代がかかります。

6時間使うと約108円、1日6時間の30日間使用すると3,240円です。

暑い夏の日に、寝室や作業スペースなど限られた場所を集中して冷やしたいときに便利。

広い場所で部分的に使うなら、部屋全体を冷やすエアコンよりは節約しやすいです。

エアコンとスポットクーラーの違い

エアコンとスポットクーラーは似た仕組みですが、以下の違いがあります。

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機器 冷却範囲 設置方法 持ち運び 適した使用場所
エアコン 部屋全体の空気を均一に冷やす 壁に据え付け、設置工事が必要 基本的に固定設置で持ち運びはできない 広い範囲や部屋全体を冷やしたい
スポットクーラー 冷たい風を特定の場所に集中して送る(スポット冷却) 排熱用ホースを窓などから外に出すだけで設置が簡単 持ち運びが可能 狭い場所や部分的に冷やしたい

エアコンが部屋全体の空気を冷やして室内の温度を均一に下げるのに対し、スポットクーラーは冷たい風を特定の場所に集中して送るスポット冷却が特徴。

スポットクーラーは排熱用のホースを窓から外に出す必要はありますが、設置が比較的簡単で持ち運びも可能です。

一方エアコンは壁に据え付けるため設置工事が必要で、広い範囲を効率よく冷やせます。

スポットクーラーは狭い場所や部分的に冷やしたいときに便利ですが、部屋全体を冷やすにはエアコンのほうが適しています。

冷やしたい場所の大きさに合わせて、エアコンとスポットクーラーを使い分けましょう。

電気代が安くて優しい風を送ってくれる扇風機

扇風機は空気を冷やす機能はありませんが、消費電力が非常に低く電気代は安いです。

風を送って体感温度を下げるため、暑い日でも涼しく感じられます。

一般的な扇風機の消費電力は20W程度で、扇風機の電気代の目安は、以下の通りです。

使用時間 消費電力 (W) 電気代の目安
1時間 20 0.54円
6時間 20 3.24円
1カ月(30日間) 20 97.20円

※電気料金単価は27円/kWhで計算

20Wの扇風機を1時間使うとすれば、1日6時間使用しても3.2円、1カ月で約100円と非常に経済的です。

扇風機は電気代を抑えたい人や、冷風機やエアコンの補助として使いたい人にぴったり。

「電気代を気にせず手軽に涼みたい」「お風呂上りに体に風を当てて涼みたい」人には最適です。

部屋の温度自体は下がらないため、「真夏の暑さ対策で部屋全体をしっかり冷やしたい」「湿度も下げたい」といった人は冷風機やエアコンと併用しましょう。

各冷風機タイプの電気代と適した利用シーン

冷風機は大きさや機能によって消費電力が異なり、電気代も変わります。

各冷風機タイプの電気代と利用シーンは、以下の通りです。

スクロールできます
冷風機タイプ 消費電力 (W) 1時間の電気代 1カ月の電気代 利用シーン
小型 20 0.54円 97円 ・デスク周り
・寝室
・オフィス
家庭用 250 6.75円 1,215円 ・梅雨時の部屋干し
・湿気対策
・夏の室内
業務用 200 5.4円 972円 ・工場やイベント会場
・広い屋外スペース

小型冷風機は消費電力が低く、1時間あたり約0.5円と非常に経済的。

持ち運びが簡単で、デスクや寝室など限られたスペースでの使用に適しています。

家庭用の除湿機能付き冷風機は消費電力が250W程度で、1時間あたり約6.7円。

湿気対策と冷却を同時に行えるため、梅雨や夏のジメジメした季節に便利です。

広範囲を冷やせる業務用冷風機は消費電力が200Wほどで、1時間あたり5.4円。

大容量の水タンクを使い気化式で冷風を送り出し、工場やイベント会場など広い場所での使用に向いています。

効率的かつ経済的に涼しさを得るには、用途や設置場所に合わせて選びましょう

持ち運びに便利な小型冷風機の電気代

小型冷風機は手軽に持ち運べるため、必要な場所で使いやすく、電気代も安いです。

例えば山善のコンパクト冷風扇は卓上型で、消費電力も少なく、電気代は経済的。

使用時間 消費電力 (W) 電気代の目安
1時間 20 0.54円
6時間 20 3.24円
1カ月(30日間) 20 97.20円

※電気料金単価は27円/kWhで計算

1時間使っても電気代は1円未満に抑えられ、電気代が気になる人にも向いています。

例えば在宅ワーク中にエアコンを使わず、少し涼しい風が欲しいときに便利です。

エアコンと併用すれば、体感温度を下げつつ節電効果も期待できます。

コンパクトで静音性も高いため、オフィスや勉強部屋など、場所を選ばずに使用できます。

手軽に持ち運べる小型冷風機は、様々なシーンで活躍する便利なアイテムです。

除湿機能もある家庭用冷風機の電気代

家庭用冷風機は除湿機能があるタイプもあり、例えばシャープのCM-T100-Wの電気代は以下の通りです。

使用時間 消費電力 (W) 電気代の目安
1時間 250 6.75円
6時間 250 40.5円
1カ月(30日間) 250 1,215円

※電気料金単価は27円/kWhで計算

消費電力は250Wで、電気代は1時間あたり6.75円です。

1日6時間を30日間使用すると、1,215円かかる計算です。

家庭用冷風機には除湿機能が付いたタイプもあり、梅雨や夏の湿気対策に役立ちます。

除湿機能付き冷風機は、部屋の湿度を下げながら涼しい風を送るため、蒸し暑い日でも快適に過ごせ、以下のときに最適です。

  • 雨の日に部屋干しした洗濯物の乾燥を早めたいとき
  • 湿気でカビが気になる季節

お風呂上がりの暑さを和らげる冷風機能も備えているため、1台で多用途に使えるのが魅力です。

家庭用の冷風機は、湿度が高くジメジメしやすい日本の夏にぴったりで、快適な室内環境を保ってくれます。

電気代もエアコンより抑えられるため、節約しながら湿気対策をしたい人は利用を検討しましょう。

広範囲を冷やせる業務用冷風機の電気代

広範囲を冷やしたいときは、業務用冷風機が適しています。

例えば、KIKAIYAのすごひえの電気代は以下の通りです。

使用時間 消費電力 (W) 電気代の目安
1時間 200 5.4円
6時間 200 32.4円
1カ月(30日間) 200 972円

※電気料金単価は27円/kWhで計算

KIKAIYAのすごひえは、1時間あたりの電気代が5.4円。

1日6時間、30日間使った場合でも約972円と経済的です。

業務用冷風機は大容量の水タンクを備え、タンク内の水を利用して空気を冷やす気化式冷風の仕組みを採用しています。

水が蒸発する際に空気の熱を奪い、強力で冷たい風を広範囲に送り出せるのが特徴です。

業務用冷風機は、以下の多様な場面で活躍します。

  • 工場や倉庫などの広い作業現場での熱中症対策
  • イベント会場や野外フェスティバルでの来場者の快適な空間作り
  • 飲食店やカフェのテラス席の暑さ対策
  • 農業施設や温室の温度管理
  • スポーツジムやフィットネススタジオの換気や冷却補助
  • 工事現場での作業員の熱中症予防

家庭用冷風機と業務用冷風機で迷っている人は、以下を考慮して決めましょう。

  • 使用する場所の広さや人数
  • 冷却したい範囲
  • 屋内外のどちらで使うのか
  • 冷風機の値段

寝室やリビングなどの小〜中規模空間なら家庭用で十分ですが、広い庭や屋外で使うなら業務用が向いています。

業務用はパワフルで電気代も抑えられるため、広範囲を効率よく冷やしたい人におすすめです。

持ち運びや設置の手軽さを重視するなら家庭用が最適。

用途や予算に合わせて最適な冷風機を選びましょう。

冷風機を使うメリットとデメリット!使用環境や目的に合わせて適切な冷房器具を選ぶ

冷風機を使うメリットとデメリットは以下の通りです。

メリット デメリット
・工事不要で、設置場所を選ばずに使える
・導入費用がエアコンより安い
・冷風以外の機能もある
・季節や生活スタイルに合わせて移動可能
・部屋全体を冷やせずエアコンの代わりにならない
・湿度が高いと冷却効果が落ち、熱中症リスクが上がる
・水の補給が必要で、こまめな補充が手間
・広い空間や湿度管理が難しい環境には不向き

冷風機は工事不要で設置場所を選ばず、導入費用もエアコンより安いため手軽に使えます。

加湿や除湿といった多機能なモデルも多く、季節や生活スタイルに合わせて移動できるのも魅力です。

一方で部屋全体を冷やすことはできず、エアコンの代わりに使いたい人には不向きです。

冷風機のメリットとデメリットを知り、使用環境や目的に合わせて適切な冷房器具を選びましょう。

冷風機のメリットはどこでも設置できて利便性が高い

冷風機はどこでも設置できるため利便性が高く、具体的には以下の4つのメリットが挙げられます。

  • 工事不要で、設置場所を選ばずに使える
  • 導入時の費用がエアコンよりも安い
  • 冷風以外の機能も備えている
  • 使いたい場所に移動できる

冷風機は賃貸マンションや引っ越しが多い家庭でも気軽に導入でき、エアコンのように壁に取り付ける必要がありません。

コンセントと水さえあればすぐに使い始められるので、導入費用も抑えられます。

エアコンは導入時や引っ越しのたびに取付工事が必要です。

取付工事の費用は一般的に1万〜3万円ほどかかりますが、冷風機は差すだけで使えるため工事費用はかかりません。

季節や家族の生活スタイルに合わせて、以下の場所へ移動できるのも大きな魅力です。

  • 寝室
  • リビング
  • 子ども部屋

家族の移動に合わせて、部屋の中で冷風機も移動できます。

「エアコンの取付工事の費用を抑えたい」「日中は子ども部屋、夜は寝室で使いたい」「エアコンを取り付けるスペースがない」といった人には特におすすめです。

多くの冷風機は冷風だけでなく、以下の機能も備えています。

  • 加湿
  • 除湿
  • 空気清浄

例えば夏は涼風で快適に過ごし、冬は加湿機能で乾燥を防ぎ、梅雨時は除湿機能でジメジメを軽減といった具合に、一年中様々な用途で活躍してくれます。

設置費用を抑えつつ、限られたスペースで効率よく快適な環境を作りたい家庭は、冷風機を導入しましょう。

冷風機のデメリットとおすすめしない人の特徴

冷風機のデメリットとおすすめしない人の特徴は以下の通りです。

デメリット おすすめしない人の特徴
・部屋全体を冷やせず、エアコンの代わりにはならない
・湿度が高いと冷却効果が落ち、熱中症リスクが上がる
・水の補給が必要で、使用中に水がなくなると冷風が出なくなる
・室内の湿度が上がり蒸し暑く感じる場合がある
・広い空間を均一に冷やしたい人
・湿度管理が難しい環境で使用を考えている人
・手間をかけずに冷房を使いたい人
・部屋全体をしっかり冷やしたい人
・体温調節機能が弱い人

冷風機は部屋全体を冷やせず、エアコンの代わりにはなりません。

風が直接当たる部分だけを涼しくするため、広い空間を均一に冷やしたい人には向かない家電です。

湿度が高い環境では冷却効果が落ちるだけでなく、熱中症のリスクも。

冷風機を湿度が高い環境で使うと水が蒸発しにくくなり、十分な冷却ができません。

湿度が高い環境で使用すると、室内の湿度がさらに上がり、蒸し暑さを感じやすいです。

以下の人は汗が蒸発しにくくなると体温調節が難しく、熱中症の危険性が高まります。

  • 高齢者
  • 子ども
  • 持病のある人

湿度が高い環境で使用するなら以下の対策を行いましょう。

  • こまめに水分補給をする
  • 換気や扇風機の併用
  • 除湿機の利用

冷風機は水の補給が必要です。

使用中にタンクの水がなくなると冷風が出なくなります。

こまめな水の補充が手間に感じるケースも多く、忙しい人や手間をかけずに使いたい人には不向きです。

冷風機の特性を理解し、以下の人は使用環境や目的に合った別の冷房器具を選びましょう。

  • 部屋全体をしっかり冷やしたい人
  • 湿度管理が難しい環境で使いたい人
  • 体温調節機能が弱い人
  • 手間をかけずに冷房を使いたい人

部屋全体を冷やしたいときや湿度管理が難しい環境で使うなら、エアコンを利用しましょう。

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