GMOコインのチャートの見方は?画像・テクニカル分析とともに解説!
GMOコインといえば、仮想通貨取引所の大手です。東証一部上場のGMOインターネットのグループ会社なだけあって、どこよりも安心して利用できる取引所です。
ただ、GMOコインの強みは大手ならではの安心感だけではありません。同じグループ会社のGMOクリック証券が金融業界の大手ということもあってか、GMOコインは金融に関するノウハウがどこよりも豊富です。
GMOコインの取引ツールは、GMOクリック証券のノウハウが詰まっているということもあってか、非常に洗練されており、使いやすいです。
取引ツールに限定すれば、仮想通貨業界において最も性能が優れています。
ここではGMOコインの取引ツールの一つである、チャートの使い方を紹介します。
GMOコインのチャートの特徴
GMOコインでは、パソコン用とスマホ用でそれぞれ異なるチャートを用意しています。
パソコン用のチャートを使用する場合、まず公式サイトにアクセスし、マイページにログインします。ログイン後、ページ内にてチャートを使用することができます。
スマホ用のチャートを使用する場合、取引用アプリの「ビットレ君」を事前にインストールしてください。
ビットレ君はFX専用のツールのため、BTC/JPYのチャートしか見られません。ただ、無料でインストールが可能です。その上、GMOコインの口座を開設していないユーザーでもチャートだけならば利用可能です。
現物取引ならばPC用のチャートを使いましょう。FXをするなら、ビットレ君の方がオススメです。
パソコン版のチャートの見方
ここではGMOコインのパソコン版のチャートの見方について説明します。まず、パソコン版のチャートを見るためには、マイページへログインする必要があります。
次に、画面左側にある「仮想通貨現物売買」もしくは「仮想通貨FX」のどちらかをクリックし、画面上にある「チャート」をクリックしてください。
クリック後、チャートが表示されます。画面左上に、それぞれ通貨ペア、チャートの時間足、使用可能なテクニカル指標があります。画面左側の数字は現在の通貨ペアの価格帯です。画面下側にある数字は、時間を表示しています。
テクニカル指標を使用したい場合は、指標にチェックを入れてください。例えば、MACDにチェックを入れると、画面にMACDを表示できます。
通貨ペアを変更する場合は、画面左上にある通貨ペアを選択してください。
同様の手順で、時間足も変更可能です。
通貨ペアを選択後、時間足やテクニカル指標を自分好みに選択することで、自分にとって見やすいチャートを作ることができます。
パソコン版とスマホ版との違い
パソコン版とスマホ版のビットレ君のチャートとでは、値動きこそ同じですが、それぞれに違いがあります。
例えば使用できるテクニカル指標についてですが、パソコン版だと移動平均線とRSI、ストキャスティクス、ボリンジャーバンド、そいてパラボリックSARだけとなります。
これがビットレ君の場合、使用可能なテクニカル指標は単純移動平均線、指数平滑移動平均線、ボリンジャーバンド、一目均衡表、平均足、MACD、RSI、DMI/ADX、ストキャスティクス、RCIとなります。
パラボリックはパソコン版でしか使用できない指標です。ただ、使用可能な指標の総数に関して言えば、ビットレ君の方が多いです。特に、一目均衡表などの人気の高いツールが使用できないなどのデメリットがパソコン版にはあります。
それに加え、パソコン版には描画ツールがないため、トレンドラインを引けないというデメリットがあります。描画ツールはビットレ君にはあります。
より詳細なテクニカル分析を行いたいのであれば、パソコン版よりもビットレ君の方が優位性があるということです。
ビットレ君のチャートの見方
ビットレ君ならば、確かにパソコン版より便利で高機能なチャートを使用することができます。ただし、ビットレ君はFX専用のツールのため、BTC/円のチャートしか閲覧することができないので、注意しましょう。
ここではビットレ君のチャートの見方を紹介します。
ビットレ君を使用するためには、まずアプリをインストールしてください。
次に、アプリを起動後、画面下にある「チャート」をタップしてください。これでチャートを閲覧できます。
チャートの見方ですが、画面左上に「時間足」があります。画面右上にある「三角」をタップすると、設定を変更できます。チャートの縦軸は価格、チャートの横軸は時間となります。
「三角」をタップ後、歯車のような形をしている個所をタップすると、テクニカル指標の操作画面に移れます。
「チャートエリア」もしくは「テクニカルエリア」をタップ後、好きなテクニカル指標を選択し、チェックを入れ、「設定」をタップすると、チャート上に指標を出現させられます。例えば、「単純移動平均線」をタップすると、移動平均線が画面上に出現します。
テクニカル指標を表示させることで、相場の方向性を知ることができるので、トレードの助けになります。
テクニカル指標を解説
テクニカル指標といっても種類があります。それぞれの指標によって得られる効果が異なります。
ここでは、単純移動平均線、指数平滑移動平均線、ボリンジャーバンド、一目均衡表、平均足、MACD、RSI、DMI/ADX、RCIについてそれぞれ紹介します。
単純移動平均線の使い方
単純移動平均線とは、テクニカル分析の世界でもっともオーソドックスな指標です。シンプルで使いやすい分、使用しているトレーダーはとても多いです。
単純移動平均線とは、一定期間内の価格を平均化し、線で繋いだラインのことを指します。例えば、10日の移動平均線ならば、過去10日間の価格の平均値をそれぞれラインで結ぶことになります。
単純移動平均線を使用する場合、この期間が短い短期線、期間が中規模の中期線、期間が長い長期線を使用することになります。この短期線、中期線、そして長期線が順番通りに揃うと、強いトレンドが発生したというシグナルになります。例えば、次の画像のような状態です。
このトレンドが発生したポイントで新規注文を出すと、トレンドの波に乗りやすいです。決済のポイントは、短期線が中期線や長期線とクロスしたポイントとなります。
この短期線が長期線を下から上にクロスすることをゴールデンクロス、短期線が長期線を上から下にクロスすることをデッドクロスと呼びます。
現物取引の場合、ゴールデンクロスをした時に新規買い注文を出し、デッドクロスをした時に決済売り注文を出すなどの使い方があります。
移動平均線の使い方の幅はとても広いです。長期線をサポートラインもしくはレジスタンスラインとみなし、ブレイクを狙うという手法もあります。
指数平滑移動平均線の使い方
指数平滑移動平均線も、単純移動平均線と並んで人気のある指標です。トレーダーによっては、こちらを優先的に使用する投資家も多くいることでしょう。
単純移動平均線と違い、指数平滑移動平均線の場合、直近の値動きに重きを置くという特徴があります。
例えば、期間を100日に設定した場合、単純移動平均線だと、すべての期間を平等に扱い、平均化してしまいます。
しかし、100日前と100日後では、相場の性格が全く異なるものです。例えば、100日前が強気相場で、100日後が弱気相場だった場合、性格が正反対の相場となるだけに、すべての期間を平等に扱う単純移動平均線ですと、現在の相場に対応しきれないという弊害が生じます。
そこで出番となるのが指数平滑移動平均線です。
指数平滑移動平均背の場合、平均値を計算する際に、より現在に近い期間の数字に対して比重を置くようにしています。そのため、単純移動平均線よりも指数平滑移動平均線の方が、現在の相場の動きをより精確に反映しています。
ただ、どちらも平均線であることに違いはありません。長期線をサポートラインやレジスタンスラインに使用したり、ゴールデンクロスのタイミングで買い注文を入れ、デッドクロスのタイミングで売り注文を入れるなど、使い方に関しては単純移動平均線と酷似しています。
指数平滑移動平均線を用いる場合も、短期線と中期線、長期線のそれぞれの動きを観察することになります。
ボリンジャーバンドの使い方
ボリンジャーバンドとは、移動平均線と、そのラインを中央に据えて上下にそれぞれ複数のラインを引いたテクニカル指標のことです。ジョン・ボリンジャーが考案した指標です。
移動平均線の上下に引かれたラインを見ることで、現在の値動きの幅を知ることができるなどの特徴があります。
ボリンジャーバンドを見る際には、移動平均線の上下にあるバンドと、ローソク足との位置関係を注視することになります。
ローソク足が上側にあるボンドに近づいている時は、買い注文が集中していることを意味します。ローソク足が下側にあるバンドに近づいている時は、売り注文が集中しているサインとなります。
ローソク足がバンドの内側より外側に出た場合、強いトレンドが発生しているサインとなるので、注意が必要です。
移動平均線を中心に、1番目に近いバンドが±1σ、2番目が±2σとなります。相場の動きが少ないとこのバンドの幅は狭くなり、相場の動きが荒くなるとバンドの幅が広くなるという特徴があります。
一目均衡表の使い方
一目均衡表とは、日本人の一目山人が開発したテクニカル指標です。一目均衡表をチャート上に表示させると、先行スパン1、先行スパン2、基準線、転換線、遅行スパンの4つのラインが画面上に表示されます。
さらに、先行スパン1と先行スパン2との間に表示される白い空間を、テクニカル分析の世界では雲と呼びます。
一目均衡表では、これらのラインを総合的に見て、現在のトレンドや相場の動向を分析することになります。
例えば、基準線の方向を見ることで、相場が上昇しているのか、それとも下降しているのかを分析することができます。
この基準線に対して、転換線が下から上にクロスすると好転、その反対で上から下にクロスすると逆転と呼びます。好転が強気相場、逆転が弱気相場になったことを示唆します。
先行スパン1と先行スパン2との間に出現した雲は、サポートラインもしくはレジスタンスラインとして使用することになります。ローソク足が雲よりも上にある場合、雲はサポートラインの役割を果たします。その反対で、ローソク足が雲よりも下にある場合、雲はレジスタンスラインの役割を果たすことになります。
先行スパンがローソク足よりも前にあるのに対し、遅行スパンはローソク足よりも後ろ側に表示されることになります。
見方としては、遅行スパンがローソク足を下から上へと抜いたら好転、上から下へローソクを抜いたら逆転のサインとなります。
一目均衡表は、一度に複数の売買のシグナルをチェックできるという特徴のあるテクニカル指標です。
平均足の使い方
ローソク足が特定の時間帯における始値と終値、高値と安値を表しているのに対し、平均足では一つ手前の時間帯の平均値を始値にするという特徴があります。
通常のローソク足と違い、トレンドを視覚的に見やすいという特徴があります。例えば上昇トレンドが発生している時に通常のローソク足を使用すると、上昇トレンドが発生している最中にたまに陰線が表示されることがあります。
しかし、平均足の場合、上昇トレンドが発生中に陰線が出る割合が減るため、一時的な下落などに惑わされずに上昇トレンドに乗れるなどのメリットがあります。
MACDの使い方
MACDとは、Moving Average Convergence/Divergence Trading Methodの頭文字を取った単語で、人気のあるテクニカル指標の一つです。シンプルで見やすく、使いやすいため、初心者にオススメの指標です。
MACDを使用すると、チャート画面の下にMACDのラインとシグナルが表示されます。
緑色のラインがMACD、オレンジ色のラインがシグナルです。MACDでは、短期移動平均線と長期移動平均線の両方を活用することで、売買のサインを探ることになります。
例えば、MACDが上向きで、さらにシグナルよりも上の位置にある場合、強気相場だと判断できます。その反対で、MACDが下向きで、シグナルよりも下の位置にある場合、弱気相場だと判断できます。
ただし、MACDの位置と、右側にある数値との位置関係が反対の場合、信頼性が低くなるので注意が必要です。
例えば、MACDがシグナルよりも上にあるにも関わらず、MACDが0よりも下に位置している場合、この売買のサインの信頼性が低くなります。その反対で、MACDがシグナルよりも上に位置している状態で、さらにMACDが0よりも上にある場合、信頼性のある強気相場だと判断できます。
MACDのチャートに表示されているヒストグラムは、MACDよりシグナルを引いた数値を示しています。そのため、MACDがシグナルよりも高いと、ヒストグラムは0よりも上の方向に伸びます。その反対で、MACDがシグナルよりも低いと、ヒストグラムは0よりも下の方向に伸びることになります。
RSIの使い方
RSIとはRelative Strength indexの頭文字を取った単語です。RSIを選択すると、チャートの下側にRSIを表示させることができます。
RSIを見ることで、現在の相場は上昇しているのか、それとも下降しているのかを知ることができます。さらに、右側にある数値を見ることで、その相場の強弱を知ることができます。
例えば、RSIのチャートが70%から80%を超えているのであれば強い上昇相場、RSIが20%から30%よりも下に移動しているのであれば強い下降相場と判断できます。RSIがあまり動いていない時は、相場も動きが少ないと判断できます。
DMI/ADXの使い方
DMI/ADXを選択すると、チャートの下側に指標を表示させることができます。
DMIを使用することで、現在のトレンドの方向性と、さらにトレンドの勢いや強弱を知ることができます。
例えば、プラスのDIがマイナスのDIよりも上にある場合、強気相場だと判断できます。反対に、マイナスのDIがプラスのDIよりも上にある時は、弱気相場だと判断できます。
相場の方向性を判断するDMIと異なり、ADXはトレンドの強弱を判断する時に使用します。例えば、ADXが0.2よりも上に位置している時は強いトレンドが発生していると判断し、ADXが0.2を下回っている時はトレンドの力が弱いと判断できます。
たとえ強気相場だとしても、トレンドに勢いがないと、新規買いでエントリーしても値上がりが起こらないばかりか、反転して含み損を抱えてしまうリスクがあります。そのため、DMIを使用する際には、同時にADXもチェックし、トレンドに勢いがあるかどうかも見極めることになります。
RCIの使い方
RCIを選択すると、チャートの下側にRCIを表示させることができます。RCIは相場の勢いを見極めたい時に役立つ指標です。
例えば、RCIの三本のラインが全て50より上に行っているのであれば、買われ過ぎだと判断できます。反対に、RCIの三本のラインがすべてマイナス50より下にある時は、売られ過ぎていると判断できます。
GMOコインのチャートは見やすいか?
GMOコインに限らず、仮想通貨の取引所であれば、どこもチャートを用意しているものです。
では、他社と比較した場合、GMOコインのチャートはどの程度見やすいのでしょうか?
bitFlyer(ビットフライヤー)やZaif(ザイフ)、DMM Bitcoinのチャートと比較した場合、GMOコインのチャートはどの程度優れているのでしょう?
他社と比較した場合のGMOコインのチャートのメリット
GMOコインのチャートは、FX会社の大手であるGMOクリック証券のノウハウが詰まっているということもあってか、ザイフやビットフライヤーよりも優秀なチャートです。
まず、GMOコインのチャートは非常にシンプルなデザインで、使いやすいです。その上、テクニカル分析に必要な指標も揃っているため、GMOコインのチャートを使用すれば問題なくチャートの分析ができるでしょう。
特にスマホ用の取引ツールの質は非常に高いです。ビットフライヤーもザイフも、取引用のアプリは確かにあります。しかし、どちらもチャートの機能性が低く、使い勝手が良くないです。
GMOコインと同等レベルのスマホ用のツールを用意している取引所というと、DMM Bitcoinが挙げられます。
DMM BitcoinもFX会社としてのノウハウがあるということもあってか、非常に洗練されたデザインをしているスマホツールを用意しています。
機能性も良く、性能に関して言えばGMOコインと互角程度でしょう。
チャートの優劣に関して言えば、全仮想通貨取引所の中で、GMOコインとDMM Bitcoinのツールが最も使いやすく、ビットフライヤーとザイフはその次くらいです。
GMOコインのチャートの総評
GMOコイン以上に使いやすいチャートというと、DMM Bitcoinぐらいです。
スマホツールの出来栄えに関して言えば、GMOコインのスマホ用ツールであるビットレ君は仮想通貨業界において最高峰の出来栄えでしょう。
チャートの質に関して言えば文句なく最高レベルです。チャートの良し悪しで取引所を選ぶなら、GMOコインを選択しておけばまず間違いはないでしょう。
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