カシオ計算機は20日、クラウド型の会計サービスと連携できる電子レジスター「TE-2700」など7機種を発表した。8月12日から順次発売する。価格はオープン。

TE-2700

TE-2700

「TE-2700」はシルバーとブラックの2色を用意し、8月12日から発売する。

クラウド型会計サービスとの連携は、レジで印刷したQRコードを専用のスマートフォンアプリで読み取り、当日の売上データをクラウド上の会計帳簿に記帳するという流れ。これにより、レジスター本体をネットに接続しないクラウド連携を可能にした。専用アプリはAndroid版が用意されており、iOS版も後日公開の予定。

軽減税率と標準税率の混合計算に対応し、インボイス(税率や税額を記載した請求書)の発行も可能。「軽減税率対策補助金」の対象製品になっているので、受給条件を満たす中小企業や小規模事業者などが購入した場合、申請を行えば補助金が交付される。

TE-2700で印刷したレシートのQRコードを、専用のスマートフォンアプリで読み取り、クラウド上の会計帳簿へ記帳

液晶ディスプレイは、本体用がチルト機構を搭載した6行表示で、顧客側に向けて設置するものが収納式の回転機構が付いた2行表示。印字方式は2シートサーマルで、横型領収書の発行にも対応する。記録紙には紙幅58mm、外径80mmの用紙を使う。ドロアーには紙幣3種と硬化6種を収納でき、コイントレーは取り外し可能。ドアにはロック錠も装備する。

適合業種は店舗全般で、部門数は20部門、単価登録は5,000種に対応。SDメモリーカードスロット×1基を装備し、SDメモリーカード経由で商品単位または部門単位での税率設定が行える。本体サイズはW330×D360×H201mm、重量は約5.5kg。

TK-400

「TK-400」は、部門数が4部門、単価登録が2,500種のモデル。シルバーとブラックの2色を用意。8月12日から発売する。基本機能は「TE-2700」を踏襲。相違点は印字方式が1シートサーマルであること。

TE-400

「TE-400」は、部門数が20部門、単価登録が600種のモデル。ホワイト / ブラック / レッド / ライトシルバーの4色を用意。8月12日から発売する。基本機能は「TE-2700」を踏襲。相違点は、本体の液晶ディスプレイが2行、顧客用が8行、印字方式が1シートサーマルに変更されていること。本体サイズはW330×D360×H198mm、重量は約4.7kg。

SE-S30

「SE-S30」は、部門数が8部門で、単価登録・表示を省略したモデル。ホワイト / ブラック / レッド / ライトシルバーの4色を用意。8月12日から発売する。基本機能は「TE-2700」を踏襲。相違点は、液晶ディスプレイが本体と顧客用ともに8桁で、印字方式が1シートサーマルに変更されていること。本体サイズはW330×D360×H188mm、重量は約4kg。

ネットレジ TK-2800

「ネットレジ TK-2800」は、CXDネクストが運営するクラウド型会計サービスと連携できる電子レジスター。ホワイトとブラックの2色を用意。8月29日から発売する。

ネット接続用に有線LANポートを装備し、クラウド上の会計帳簿を自動で更新可能。PCなどのWebブラウザを経由して、複数店舗の売り上げを閲覧できる。キーボードはタッチキーとストロークキーの2種類を装備。液晶ディスプレイは、本体用がキャラクタ表示部2行と数値部10桁1行で構成、顧客用が8桁表示となっている。

部門数は4部門、単価登録は20,000種で、印字方式などそのほかの機能は「TE-2700」を踏襲している。SDメモリーカードスロットは装備されていない。本体サイズはW330×D360×H198mm、重量は約5.5kg。

ネットレジ TE-2800

「ネットレジ TE-2800」は、「ネットレジ TK-2800」からタッチキーを省略したモデル。ホワイトとブラックの2色を用意。8月29日から発売する。部門数は25部門で、そのほかの仕様や機能は、「ネットレジ TK-2800」とほぼ共通。

SE-G2

「SE-G2」は、有線LANポートを省略し、クラウド連携を備えていないモデル。ホワイト / ブラック / レッド / ブルー / ピンクの5色を用意。8月12日から発売する。部門数は4部門で、単価登録・表示を省略。液晶ディスプレイは、本体用と顧客用ともに8行表示となっている。印字方式は1シートサーマルで、本体サイズはW326×D345×H167mm、重量は約3.5kg。「軽減税率対策補助金」対象モデルでもある。