米Googleが進めるモジュール式スマートフォン構想「Project Ara」の端末が今年後半に登場する。これは同プロジェクトを進めるGoogle ATAPが1月14日に米カリフォルニア州マウンテンビューで開催したProject Ara開発者カンファレンスで明らかにしたもの。通信キャリアパートナーであるOpenMobileとClaroが展開するプエルトリコをパイロット市場として、同国で発売する予定だ。
Project Ara端末では、ディスプレイ、バッテリー、カメラ、スピーカーなどそれぞれに機能を備えたモジュールをフレームに差し込んで、ユーザーが自由にスマートフォンをカスタマイズできる。全く新しいタイプのスマートフォンであるため、モジュールに対する消費者の反応やニーズを確認するために市場テストを行う。
カンファレンスでは、Spiral 2デザインをベースにした3Gネットワーク対応プロトタイプが公開された。Spiral 2デザインに改良を加えて今年後半にはSpiral 3デザインに移行する見通しで、そのタイミングでLTE対応、1日中使用できる長時間駆動、競争力のあるカメラ機能などの実現を目指す。
プエルトリコでのパイロット販売までに10前後のカテゴリで20個から30個のAraモジュールが揃う見通し。販売サイト、カスタマイズやトラブルシュートをサポートするアプリ、そして小型トラックを用いた移動ストアなども用意する予定。