米Googleと中国のLenovoは1月29日、Google傘下Motorola Mobilityのスマートフォン事業をLenovoが買収することで合意したと発表した。買収総額は29億1000万ドルになる。

Motorola Mobilityは、Motorolaの携帯電話事業だった。2011年8月にGoogleが125億ドルで買収すると発表、翌年5月に買収が完了した。その後も独立した事業体として運営され、引き続きAndroidのライセンシーとしてAndroidスマートフォンの開発・販売を行っていた。

GoogleのMotorola Mobility買収の狙いについては、Motorola Mobilityが保有する多数の特許が指摘されていた。モバイル分野の特許ポートフォリオを強化することでAndroidの訴訟リスクを減らし、和解やクロスライセンスの交渉を優位に進めようとした。GoogleとLenovoの合意で、LenovoはMotorola Mobilityブランドと商標および2,000件を超える特許資産を取得する。Motorola Mobiltyの特許ポートフォリオの大部分の権利はGoogleに残る。

スマートフォン市場は競争が激化しており、連携するPCやタブレットを含めた製品開発力が問われ始めている。Google CEOのLarry Page氏は、Motorola Mobility売却について「世界有数のPCメーカーであり、スマートフォン分野でも急成長しているLenovoの傘下で活動した方がMotorolaは成長が見込める」と述べている。