米Googleは10月4日(現地時間)、モバイルブラウザから利用するGoogleマップ(Google Maps)に「ストリートビュー」を追加した。これによりiOS 6を搭載したiPhone、iPod touch、iPadでもストリートビューを使えるようになった。
ストリートビューは、360度のパノラマ写真でマップ上の場所をバーチャルに再現し、ユーザーがストリートレベルからの視点で散策できる機能。近年では、ストリートビューで建物内の様子を公開する施設や店舗も増えている。
今回のモバイルブラウザ版Googleマップへのストリービューの追加は、iOS 6ユーザー向けの機能と言える。Appleが9月にリリースしたiOS 6で、標準のマップアプリを従来のGoogleのマップサービスをベースにしたものから独自のアプリに変更。その影響で、iOS 6デバイス・ユーザーがストリートビューを使用できなくなっていた。現時点でiOS向けのGoogleマップ・アプリは提供されておらず、モバイルブラウザ版のGoogleマップはストリートビューをサポートしていなかったためだ。iOS 6の新しいマップ・アプリはFlyoverという3Dモデルと航空写真で表示した街を上空から操作できる機能を備えるが、ストリービューのように地上から周囲を眺めることはできない。
モバイルブラウザ版のGoogleマップを利用するには、スマートフォンやタブレットのブラウザからmaps.google.co.jpにアクセスする。iPhoneやiPad、iPod touchではWeb版のGoogleマップへのリンクをホーム画面に追加しておけば、ホーム画面から簡単にアクセスできるようになる。ストリートビューを表示するは、まず見たい場所を検索する。すると、画面の右下に"ペグマン"のボタンが現れるので、タップすると新規タブでストリートビューが開く。また検索結果画面の左下に表示されるリンクをタップすると、詳細情報や関連情報、Googleユーザーが共有している写真などをまとめたページが開く。店舗や施設が対応している場合は、このローカル情報ページから店内/施設内のストリートビューにアクセスできる。