ゲーム販売チェーン大手の米GameStopは5月25日(現地時間)、全米1600以上の同社店舗においてAndroidタブレットの販売を開始すると発表した。対象となるのはAcer Iconia Tab A200とASUS TF300T、Toshiba Excite 10の3機種。同ストアは本来ゲーム機ならびにその周辺機器やソフト販売で成り立っているが、こうしたオプション販売の利益が見込めないタブレット製品の取り扱いを大手ゲームチェーンが開始した点が非常に興味深い。
GameStopが取り扱うAndroidタブレットは前述のようにIconia Tab A200、TF300T、Excite 10の3機種で、価格はそれぞれ299.99ドル、399.99ドル、449.99ドルとなっている。なお、Iconia Tab A200の299.99ドルについては、6月2日までのキャンペーン価格のようだ。個々のタブレットは、Sonic CD、Riptide、Kongregate ArcadeといったGameStopがセレクトした無料ゲームアプリがいくつかプリインストールされており、GameStop仕様となっている。製品はオンラインでの購入のほか、使用済みゲームやゲーム機、iPod、iPhone、iPadといった製品とのトレードで、タブレット購入代金として当てることが可能だとGameStopでは説明している。GameStopでは中古ゲーム販売等も行っており、そのトレード商品の一部として扱われるようだ。
なおPC Magazineによれば、GameStopは昨年2011年10月に全米200のストアで試験的にAcer A100、ASUS Transformer、Samsung Galaxy Tabの販売をスタートしていたという。今回の全米展開は、以前の試験販売の成果をみての対応だと思われる。カジュアルユーザーを中心にゲーム市場がタブレットやスマートフォンなどの汎用デバイスへとシフトするなか、トレード商品の一部としてAndroidタブレットの取り扱いを開始したのは、ストア生き残り策の1つかもしれない。
(記事提供: AndroWire編集部)