2012年1月に米ネバダ州ラスベガスで開催されるConsumer Electronics Show (CES)で、韓国LG Electronicsが米Googleのソフトウェアを搭載したTV製品を発表する計画だという米Bloombergが関係者の話として11月12日(現地時間)に伝えている。同製品は次世代OSを搭載した「Google TV」とみられ、LGにとっては初の関連製品投入となる。

Googleは初代にあたる「Google TV」を、ソニー、Logitech International、Dish Networkらと共同で昨年秋に投入した。鳴り物入りで登場したGoogle TVだが、発売直後には大手TV各社からは同製品経由でのWebアクセスをブロックされ、ユーザーはこれら企業が提供するコンテンツの閲覧ができないようになっていたほか、当初Googleから約束されていた「サードパーティ製Androidアプリを実行可能にするソフトウェアアップデート」が提供されず、機能的にも非常に中途半端な製品となってしまった。このHoneycombアップデートは発売から1年が経過した今年10月になりようやく提供が行われ、ユーザーインターフェイスの刷新も含め、ようやく当初Googleやパートナーらが想定していた内容となりつつある。

だがタイミングが悪すぎた感は否めなく、ソニーのGoogle TV製品は強みを出せないまま既存の製品ラインに埋もれ、Logitech Revueは当初の399ドルから段階的に値段を下げ、最終的に公式の定価が在庫一掃を目的とした99ドルにまで低下するなど、かなり苦戦していたといえる。11月11日に開催されたLogitechのアナリスト説明会でCEOのGuerrino De Luca氏は、昨年の年末商戦を当て込んで大量製造したRevueで1億ドルを超える大損失を被ったこと、現時点で次世代機の開発も行っておらず、Google TV自体の可能性は信じているが、いまはその時期ではないことを語っている。こうした状況下でLGの戦略が功を奏すかは、リニューアルされたGoogle TVの新バージョンの出来にかかっているだろう。

(提供:AndroWire編集部)

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Google TV、Honeycombアップデートがついに登場 (2011年10月29日)
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