カプコンは1月22日、千葉県・舞浜アンフィシアターにて、『逆転裁判』シリーズ15周年を記念したイベント「逆転裁判 15周年 特別法廷」を開催。豪華声優陣に加え、舞台『逆転検事』のキャスト陣も集結し、ファンと共に15年の歴史を振り返った。

『逆転裁判』シリーズ主要キャストが舞浜アンフィシアターに集結

イベントは、まず『逆転裁判』シリーズ1・2・3を中心としたコーナーからスタート。成歩堂龍一役の近藤孝行、御剣怜侍役の竹本英史、プロデューサーの江城元秀氏、ディレクターの巧舟氏、ディレクターの山崎剛氏がトークを繰り広げた。また、今回の司会・進行は、お笑い芸人のアメリカザリガニ(柳原哲也、平井善之)が担当。そのほか、当日は巧氏や山崎氏が書き下ろしたファン垂涎の「特別法廷」(ゲーム画面で展開)なども流れ、ファンを盛り上げた。

成歩堂の声(『逆転裁判3』のPV)を担当することになった近藤は、当時ゲーム自体をあまりプレイしておらず、『逆転裁判』も未プレイだったことを告白。電車で『逆転裁判』の中吊り広告を見たとき「ロゴがカッコイイ」「主人公の髪型が凄い」といった印象を受けたという。一方、ゲーマーの竹本は、シリーズをプレイ済みで、「いつも濃いシリーズキャラクターの中、唯一の真面目キャラを演じることになりプレッシャーはありました」と当時の心境を語った。

また、巧氏は『逆転裁判3』のPVを制作するにあたり、声優のオーディションを開催し、「『意義あり!』の声を出してもらって、一発で決まりました」と当時を振り返る。しかし、近藤からは「いやいや、何十回も言わされました! ヘコんで大阪からの帰り、電車の中のビールも進む進む」と"マジ「意義あり!」"が飛び出し、会場は大爆笑。

次に行われた『逆転裁判』シリーズ4・5・6を中心としたコーナーでは、シリーズ1・2・3メンバーに加え、王泥喜法介役のKENN、希月心音役の潘めぐみが参戦。

シリーズの思い出を聞かれた潘は、『逆転裁判5』のエピソード「未来への逆転」のほか、『逆転裁判6』で王泥喜と法廷の挨拶を練習するシーンをチョイス。「王泥喜法介、大丈夫です!」「希月心音、大丈夫です!」とKENNと声が枯れるほど挨拶対決したことを本イベントで再現し、あまりの絶叫っぷりに柳原からは「もう、ええわ!」とツッコミが入るひと幕も。その後、潘は「特に挨拶の練習は『6』の結末を考えると、よりいとおしくなるシーン」とチョイス理由を明かした。

その後、舞台『逆転検事 ~逆転のテレポーテーション~』コーナーでは、御剣怜侍役の和田琢磨、糸鋸圭介役の磯貝龍虎、矢張政志役の林明寛がステージに登場し、舞台映像や秘蔵の舞台裏シーンを見ながらのトークが展開。江城氏は「確定はしていないが舞台の再演をやりたいですね」とコメントし、このコーナーも大きな盛り上がりを見せた。

そして、『大逆転裁判 -成歩堂龍ノ介の冒險-』コーナーでは、成歩堂龍ノ介役の下野紘、御琴羽寿沙都役の花澤香菜、シャーロック・ホームズ役の川田紳司、アイリス・ワトソン役の久野美咲が登壇し、巧氏書き下ろしの朗読劇「ベーカー街の朝の会話」を披露した。

さらに『大逆転裁判2』の実機によるプレイ映像が本邦初公開。公開されたのはゲームの冒頭シーン。ホームズと成歩堂、アイリスとの掛け合いや、日本にいる寿沙都から手紙が届き、「下宿の幽霊事件」という重要キーワードも確認することができた。

江城氏は「キャラのモデリングは前作よりブラッシュアップし、造型もキレイになっています」と注目ポイントをアピール。また、すでにアフレコ収録を終えているという下野からも、ネタバレはなかったものの、「法廷中、急にイベントが始まるなど、ドラマチックな展開があるのでご期待ください」と見どころを明かした。

また、新情報コーナーでは「『逆転裁判』15周年記念オーケストラコンサート」の開催や、Android/iOS『モンスターハンター エクスプロア』とのコラボイベントを開催(1月25~30日)し、『逆転裁判』の世界観をモチーフにしたコラボ装備が登場することが明らかに。さらに、シリーズ10タイトルを網羅した書籍「逆転大全 2001-2016」(3月21日発売予定)や、ナビゲーションアプリ「NAVITIME」に「逆転裁判」の着せ替えアイテムが新規参入(1月23日予定。2月6日までは150円が無料のキャンペーンを実施)、イーカプコンにて『逆転裁判』シリーズのキャリーケースが発売(3月30日予定)されるなど、新情報が続々飛び出した。

そのほか、今回のメンバーが総出演するチーム対抗戦ゲーム「逆転シリーズオールスター感謝祭」や、岩垂徳行 SUPER BAND「ジャスティス」による生ライブも行われ、ファン大満足のイベントは幕を閉じた。