アプリが持つデータを串刺し検索できる「Spotlight」は、ホーム画面上部を下方向へフリックするだけで使えるという手軽さもあり、思い立ったら調べてみるという使いかたを可能にしている。よく使うアプリや受信したメールの全文検索、近くの飲食店といった情報まで網羅的に調べられるうえ、欲しい情報がなければWEB検索に振り向けられるのだから、WEBブラウザを起動して検索するよりムダがない。
Spotlightの検索履歴は記録され、Spotlightの入力フィールド下へ新しいもの順に表示される。最近実行した検索は、同じキーワードを入力することなくもう一度実行できるというわけだ。
しかし、その履歴は一般的なアプリとは別扱いのため、Safariの検索履歴を削除したところで表示は残る。他人に見られたくない検索キーワードも、新しい検索キーワードをいくつか入力して欄外へ追い出さないかぎりは表示され続けてしまう。
『設定』を見てもSpotlightの検索履歴を削除するためのスイッチは用意されていないが、実のところ「Siriの検索候補」スイッチがその役割を果たす。このスイッチをオフにすると、使用状況や履歴をもとにSiriがキーワードの候補を提案する機能が無効化されるが、そのときSpotlightの検索履歴はクリアされるので、実質的にSpotlightの検索履歴を削除するためのトリガーとして動作するというわけだ。スイッチをオンに戻せば、Spotlight検索は元どおり機能する。
ところで、Spotlightで入力したキーワードは、表示された検索結果をタップして利用しないかぎり履歴に残らない。検索したはずなのに履歴に残っていないという場合は、このケースを疑ってみよう。