多種多様な候補から自分好みの端末を選択でき高度なカスタマイズが可能、それがAndroidの魅力であり強みです。しかし、その自由度の反面わかりにくさを指摘されることも少なくありません。このコーナーでは、そんな「Androidのここがわからない」をわかりやすく解説します。今回は、『「SIMの不通期間」ってどういう意味?』という質問に答えます。

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「SIMの不通期間」とは、携帯電話番号ポータビリティ(MNP)手続きで発生する通信/通話ができない期間のことです。いわゆる格安SIMにMNPで移るとき、その手続きを自分で行う場合に発生することがあります。短い場合は10分前後で済みますが、長い場合は数日にわたり続くため不便を強いられます。

MNPを行う場合、(1)現在契約があるキャリアに連絡してMNPの予約番号を取得し、(2)移転先のキャリアに予約番号を伝え、(3)MNPを利用した新規契約手続きを行う、という流れになります。手続きの内容はキャリアにより違いがあるものの、予約番号の有効期間は取得日を含め15日というルールは共通です。

2番と3番の手続きは、目的の格安SIMを扱う店頭(量販店内のブースや直営店)に出向くと、数十分程度で完了します。足を運ぶ煩わしさはありますが、不通期間は発生しません。 一方、オンラインで手続きする方法(インターネットでの申し込み)を選択すると、格安SIM会社によっては不通期間が発生します。格安SIM会社側で新SIMカードの発送前に電話番号の切り替え作業が進められてしまうと、現在利用しているSIMカードが使えなくなり、新SIMカードの到着まで通信/通話できなくなるのです。会社にもよりますが、申込みのタイミング次第では1週間近く不通期間が生じるケースもあります。

どうしても不通期間を避けたいという場合は、店頭で手続き可能な格安SIM会社を選ぶと確実です。オンラインで済ませたいのならば、ユーザー自身がインターネット経由でMNP手続きを行える格安SIM会社を選ぶといいでしょう。費用の関係で不通期間が生じる会社を選ぶことになった場合は、日数に余裕をもってMNP手続きすることをお勧めします。

格安SIMにMNPする場合、不通期間の有無を確認し日数に余裕をもって臨みましょう(写真はイメージです)