NTTドコモは15日、6月1日開始の新料金プラン「カケホーダイ&パケあえる」の予約受付を開始した。月額定額で国内通話が話し放題となる「カケホーダイ」と最大10人でパケット通信のデータ量を分け合える「パケあえる」を導入した話題の料金プランとなっており、同プランの発表以降、ソーシャルメディア上などでも注目を集めている。
そこで今回、新料金プランの予約受付を開始した都内のドコモショップに伺い、予約受付の状況やユーザーの反響などを聞いてきた。
新料金プラン「カケホーダイ&パケあえる」のポイントは?
まずはじめに、ドコモの新料金プラン「カケホーダイ&パケあえる」のポイントを簡単におさらいしておこう。
新料金プランの目玉のひとつが、スマートフォンやフィーチャーフォンの国内通話が定額となる「カケホーダイ」だ。2年契約により月額2,700円で国内通話が話し放題になり、これ以上、国内通話料は一切かからない。固定電話宛や他キャリアの携帯電話宛も含め、回数や通話時間に関係なく、国内通話が話し放題になる。
そして、新料金プランのもうひとつの目玉が、パケット通信のデータ量を家族でシェアできる「パケあえる」だ。月間10・15・20・30GBまで使える各「シェアパック」が提供され、最大10回線で利用することが可能。また、1人で利用するユーザーに向けて、月間2GBまで使える「データSパック」、月間5GBまで使える「データMパック」も用意される。利用する人数や、家族の利用状況に応じて、柔軟にデータプランを組み立てられるのが特長だ。
そのほか、長期利用者向けの「ずっとドコモ割」という割引サービスも提供され、ドコモの契約年数やシェアパックの種類に応じて、最大2,000円/月の割引を受けられる。また、25歳以下のユーザーを対象とした「U25応援割」も提供され、対象ユーザーの基本プラン料金が毎月500円割引されるほか、ボーナスパケットとして月間1GBのデータ量がシェアパックに加算される。
このように、カケホーダイとパケあえる、さらに割引サービスを組み合わせることで、現行プランよりもお得になるかどうかが、新料金プランに移行すべきかのポイントになる。
予約受付開始前から問い合わせ多数、開店前には行列も
今回取材を行ったのは、都内にあるドコモショップ五反田店。同店では、予約受付開始日の15日よりも以前から新料金プランについて多数の問い合わせがあり、4月末頃から来店日の予約を始めたという。
また、15日から17日(取材日)までの3日間は、いずれの日も開店時間前から20名程度が並んでおり、そのほとんどが新料金プランに関する来店だった。来客数は普段の約1.6倍で、スタッフを増員して対応にあたっているとのことだった。実際に取材を行った昼過ぎの時間帯でも、30分から60分の待ち時間となっており、新料金プランへのユーザーの関心の高さがうかがえた。
同店では、新料金プランを検討しているユーザーに対し、各自の契約内容や利用状況に合わせて、料金診断やプランの説明を行っているという。具体的には、過去の利用明細を参照し、毎月の通話時間やパケット通信のデータ量を確認した上で、現在よりもお得になるかどうか、どのシェアパックを何人でシェアするのがよいかなどを説明。また、パケット通信については、動画などを見る機会が多いか、自宅ではWi-Fiを利用しているかなど、どんな使い方をしているかも確認しているとのことだった。
ドコモショップで新料金プランの予約申込や料金診断を行う際に、留意しておきたいのは、シェアパックを複数の契約者でシェアする場合、各契約者の同意が必要になることだ。そのため、来店する人以外の「同意書兼委任状」をあらかじめ用意しておく必要がある。同意書兼委任状の用紙は、事前にドコモショップで貰えるほか、ドコモのWebサイトからダウンロードして印刷することが可能。
なお、同意書兼委任状が無い場合でも、電話で各契約者の同意が確認できれば予約申込を行える。ただし、電話確認には時間がかかることもあるので、「同意書兼委任状を用意していただいたほうがスムーズ」(同店スタッフ)とのことだ。
新料金プランを予約した人に話を聞いてみた
取材したドコモショップ五反田店で、実際に新料金プランの手続きをした人からも話を聞くことができた。ドコモからの案内メールで新料金プランのことを知り、同店を訪れたという40代の男性は、「カケホーダイ」と月間5GBまで使える「データMパック」で予約申込をしたとのこと。新料金プランに変えた理由は、「仕事で固定電話や他キャリアの携帯電話に通話する機会が多いから」だという。カケホーダイにより、現料金プランの利用料金よりも安くなるのではと話していた。
また、家族で来店していた50代の男性は、すでにオンラインで新料金プランの予約は済んでおり、この日は子どもの利用状況の確認に来たという。新料金プランでは、「シェアパック10」を5人でシェアする予定で、そのうち2人がU25応援割の対象となるため、月間データ量は通常の10GBに2GBを加え、12GBを分け合うことになる。これまでは実家に電話したり、子どもが長電話するときには固定電話を使っていたが、「今後は(各自のスマホの)カケホーダイを活用していきたい」ということだった。
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今回、ドコモの新料金プランの予約状況について、都内のドコモショップで取材を行ったが、予約受付を開始した15日以降の来客数や、それ以前の問い合わせ数など、反響はかなり大きいようだ。また、実際に新料金プランを予約した人から話を聞いた印象としては、とりわけ国内通話が定額となるカケホーダイのインパクトが大きいように感じる。通話する機会が多い人や、家族でシェアパックを分け合ってお得に利用したい人は、ドコモのホームページの「カケホーダイ&パケあえるかんたんシミュレーション」などで新料金プランをチェックしてみるとよいだろう。