アップルの「iPad Air」および「iPad mini Retinaディスプレイモデル」の発売開始が間近に迫った。これに伴い、同端末を取り扱うソフトバンクモバイルとKDDI(au)が提供するキャンペーンも公表されている。両社の施策には、どのような違いがあるのだろうか。本稿で比較していこう。

iPad Air

端末価格は変わらず

まず、端末の販売価格だが、これは両社とも同額となっている。iPad Air(Wi-Fi+Cellularモデル)の販売価格は16GBが65,520円、32GBが75,600円、64GBが85,680円、128GBが95,760円。iPad mini Retinaディスプレイ(Wi-Fi+Cellularモデル)の販売価格は16GBが55,440円、32GBが65,520円、64GBが75,600円、128GBが85,680円に設定されている。

ソフトバンクの場合 : 下取りがおトク!

ソフトバンクモバイルでは、SoftBank 4G/4G LTE対応スマートフォンを利用しているユーザーが4G LTE対応タブレットを契約すると、タブレットの月額パケット定額料が最大2年間1,050円になる「タブレットセット割」を11月1日より提供開始する。ソフトバンクのiPhone 5s/ 5c/ 5、4Gスマートフォンを使っているユーザーは要注目だ。タブレットセット割の対象機種はiPad Air、iPad mini Retinaディスプレイモデル、iPad Retinaディスプレイモデル、iPad mini(Wi-Fi+Cellularモデルのみ)。

同社ではこのほか、iPad Air/iPad mini Retinaディスプレイモデルの購入者を対象に、それまで使用していたiPadを最大27,000円で下取りする「スマホ下取り割」を11月1日より提供開始する。初代から現在に至るまでの各世代のiPad(Wi-Fi+Cellularモデル、およびWi-Fiモデル)が下取りの対象になっている。下取り額などの詳細は同社Webサイトで確認して欲しい。さらに「スマホまとめて割」「スマホファミリー割」「スマホBB割」についても、今回新たに発売するiPad Air/ iPad mini Retinaディスプレイモデルを対象機種に追加している。

auの場合 : 下取り以外のキャンペーン内容は同等

KDDI(au)でも、スマートフォンとのセットによりiPadを安く運用できる「先取り!データシェアキャンペーン」を展開している。額もソフトバンクと同様で、4G LTEスマートフォン(LTEフラット加入)との「スマホセット割」に加入すれば、タブレットの月額パケット定額料が最大2年間1,050円になる。現在、KDDI(au)の対象スマートフォンを利用しているのであれば、このキャンペーンを利用したい。

同社でもiPadの下取りキャンペーンを展開しているが、ソフトバンクと比べると下取り金額が安い。また、ソフトバンクでは毎月の利用料金から割り引かれる施策だが、KDDI(au)では相当額のauポイントが付与されるという違いがある。この点にも注意が必要だ。その額は、iPad(第4世代)Wi-Fi+cellular 128GBモデルで最大18000円相当となっている。これに加え、「スマホセット割」「ゼロスタート定額」などのキャンペーンも合わせて展開する。ソフトバンクと同様、新型iPadの発売に備えて複数のキャンペーンを取り揃えた形となっている。

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現状では、下取り金額が手厚いソフトバンクのキャンペーンが、お得感が強いと言えるだろう。先日行ったマイナビニュース会員を対象にした調査では「iPadは高い」と認識しているユーザーが多く見られた。それだけに、キャリアの展開するキャンペーンをうまく活用し、おトクに便利なセルラーモデルを利用したいところだ。