さて、前編に続き、iPadを含めたタブレットデバイス、そしてスマホの運用を考えるなら、忘れてはならないのが「モバイルバッテリ(モバイルブースター)」と呼ばれる製品。いわゆる"外部バッテリ"だ。

今では家電量販店だけでなく、コンビニなどでも手軽に購入できるため、出先でバッテリ残量が心許ない状況になったとしても、ある程度安心できる。そんな「モバイルバッテリ(モバイルブースター)」についても考えてみたい。

フィーチャーフォン全盛の時代もモバイルバッテリはあったが、各キャリア(端末の年式)で充電端子が異なったため、汎用性は乏しかった。しかし、スマホ時代になり、充電端子がある程度共通化(microUSBがほとんど、USBポートがあれば付属のケーブルで対応できる点も○)されると、それこそ数多くのメーカーから、対応製品が発売された。

そして、数多く製品が登場したからこそ、自分に合った製品を探す必要性がでてきたのである。

スマホ向けモバイルバッテリの歴史早わかり

スマホ向けモバイルバッテリの歴史を振り返ってみると、出始め(国産メーカー品)は2009年ぐらいだろうか。当時の製品はUSBからの出力に対応し「5V/500mA」だった。つまりそれは、アップルの説明でいうところの高電力型USBポートと同等である。 それが、「5V/750mA」、「5V/1A」、「5V/1.5A」、「5V/2A」と出力があがってきた。「5V/2A」となれば、それはiPadに付属するUSB電源アダプタと同等レベル。給電しながら利用しても問題はないだろう。

所有するモバイルバッテリが、どのぐらいの出力レベルを有しているかによって、充電時にスリープモードにする必要がある……つまり、バッテリ残量が少なくなり、危険領域に入る前に予め充電する必要があるか、それとも、ぎりぎりまで利用できるかという2つのケースが想定されるわけだ。

また、モバイルバッテリには、蓄電された容量がある。例えば「大容量4000mAh」などとうたっている製品なら、端末側のバッテリ容量を「2000mAh」とすると、数値上2回満充電できるということになる。

結果として、当たり前のことだが、所有端末がどのくらいのバッテリ容量があり(スペック表などで確認)、給電用のアダプタにどれくらいの出力が求められているか(アダプタなどに印字されているのをチェック)を調べなければ、最適なモバイルバッテリは選べないのだ。