カプコンは6日、東京・新宿にある東京本社にて、『ヴァンパイア リザレクション』と『カプコン アーケード キャビネット』の配信を記念したゲーム大会"「ハギとこ!」からの挑戦状!! ~ハギーに勝って読プレGETだ!~"を開催。さらに開発陣によるプレゼンテーションでは新情報も飛び出している。

イベントは、「ハギとこ!」のMCを務める「ハギー」ことカプコン・パブリシティ企画推進室室長、萩原良輔氏の挨拶から始まった。今回は萩原氏とゲームで対決し、勝利すれば豪華賞品を獲得できる企画となる。対決方法は萩原氏が『カプコン アーケード キャビネット』で配信予定の『サイドアーム』『戦場の狼』『1942』をプレイしてスコアを出し、そのスコアを超えれば勝利。プレイするタイトルはくじ引きで決定する。萩原氏がゲームプレイした結果『サイドアーム』が5,300点、『戦場の狼』が18,100点、『1942』が34,230点というロースコアに。普段からゲームがうまくないと公言している萩原氏だが、さらに今回は首を痛めて薬を塗りながらのプレイとなり、残念なスコアとなってしまった。

カプコンの名物プロデューサー萩原氏

荻原氏のゲームプレイ風景。「どうやって操作するの?」「このゲーム見た」といった荻原氏だから許される発言を連発。そして荻原氏のスコアはご覧の通り

今回、著者が挑戦することになったのは、アーケードでプレイした経験がある『サイドアーム』。ゲームスタート時に、左ショット(R2ボタン)/右ショット(R1ボタン)の操作と、武器チェンジを忘れて戸惑ったが、どのタイミングでパワーアップアイテムが登場するか、どこにバリアとして重宝する「α/β機」が隠されているかを覚えていたので、楽々ステージ2をクリア。ステージ3で全滅したが211,400点というハイスコアを記録。荻原氏から勝利した商品に加え、ハイスコア賞も獲得できた。

また、本イベントでは『ヴァンパイア リザレクション』のゲーム大会も行われた。こちらはくじ引きによって、対決は萩原氏か開発スタッフかになるのだが、幸運にも荻原氏との対戦カードを引き当てた。楽勝ムードで望んだ対戦だが、勝利を確信するあまり「EX必殺技」を決めようと焦り攻撃の空振り連発。萩原氏の必殺技の強化版「ES技」を食らって無念の敗北となった。

ハイスコア賞は『カプコン アーケード キャビネット』×『新日本プロレス』のコラボTシャツと、『パクドランカーズ』×『魔界村』のコラボTシャツ

こちらは『ヴァンパイア リザレクション』のゲーム大会の模様。容赦のない連続技を繰り出す開発陣がいる一方、女性プレイヤーとの対決ではボタンをあまり押さない接待プレイの萩原氏

また、プレゼンテーションパートでは、2人のプロデューサーによる両タイトルのプレゼンテーションも行われたので、各作品の紹介と新機能などをお伝えしよう。

ボーナスゲーム2作品やコラボTシャツの存在も明らかに『カプコン アーケード キャビネット』

『カプコン アーケード キャビネット』は、1980年代のカプコンアーケード作品を3本まとめてオンライン配信するダウンロード専用ソフト。価格はワンパックでPSN版が1,000円、XLA版が800MSPで単体購入も可能。すでに第1弾「1987パック」と、第2弾「1985-Iパック」が配信され、3月19日に第3弾、4月2日に第4弾、4月16日に第5弾が配信予定となっている。また、15タイトルすべて購入すると、ボーナスゲームが2本プレゼント。現在のところ、この2本のタイトルは明かされていない。

今回、プロデューサーの片岡謙治氏からは、特定のタイトルをそろえると「プレミアムギャラリー」が解放される特典が発表されほか、3月12日より駄菓子が楽しめる居酒屋「駄菓子バー」全店舗において、コラボレーションフードやカクテルの販売が告知された。さらに、アパレルメーカー「galaxxxy」とのコラボTシャツの販売や、フジミ模型とコラボし、『1942』と『1943』のプラモデル化計画も動き出しているとのこと。また、質疑応答において「1989年以降のタイトルの追加はあるのか?」という記者からの質問に片岡氏は「ユーザーからの要望が高ければ出るかも知れない。個人的にはCPシステム(カプコンが開発したアーケード基板)世代なので、ぜひ実現したい」と自身の気持ちを明かした。

『カプコン アーケード キャビネット』のプロデューサーの片岡氏

プレゼンテーション中の映像

アーケードのライブ感を味わえる視点も用意―『ヴァンパイア リザレクション』

『ヴァンパイア リザレクション』は人気格闘ゲーム『ヴァンパイアハンター』と『ヴァンパイアセイヴァー』をパッケージし、HD化やオンライン対戦機能を新たに搭載したタイトル。プロデューサーの綾野智章氏によると、対戦する際の接続地域の範囲や、オプションでPING(通信応答速度)の設定値が変更できるほか、シングルプレイ中に視点を6種類から変更できる機能が明らかとなった。また、3月14日にはカラオケパセラとカプコンバーにコラボメニューや、新日本プロレスとのコラボTシャツが販売されるという。

最後の質疑応答ではダウンロード版について言及。日本での発売は検討中とのことであった。また、今回『ヴァンパイアハンター』『ヴァンパイアセイバー』を収録した理由について綾野氏は、この2タイトルが国内はもちろん世界中で人気が高いこと、多くのタイトルを収録すると、オンライン対戦で人数がばらけてしまう恐れがあるためと語った。

『ヴァンパイア リザレクション』のプロデューサー綾野氏

貴重なアーケード基板5作品がカプコン本社に集結

『ヴァンパイア リザレクション』のプレゼン資料。綾野氏オススメの視点「オーバーザーショルダー」は、「ゲームセンターで『ベガ立ち』して人の後ろから観戦している気分が味わえる」とのこと

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