NTTドコモの2012年冬モデル「GALAXY S III α SC-03E」は、約4.8インチHD(1,280×720ドット)有機EL大画面・高解像度ディスプレイ、クアッドコアプロセッサを搭載したモデルだ。日本市場向けの機能として、ワンセグやおサイフケータイに対応するほか、下り最大100MbpsのLTE通信サービス「Xi」をサポートするなどハイスペックなAndroidスマートフォンとなっている。本稿では、GALAXY S III αの実際の使い勝手を検証していきたい。

画面サイズは大きいが、手にフィットして持ちやすいGALAXY S III α

本体前面と背面。両面ともわずかに湾曲したデザインになっている

2画面でアプリを起動できるマルチウィンドウ

GALAXY S III αでは、Android 4.1の採用や1.5GHzのデュアルコアプロセッサ「MSM8960」の採用などのハードウェアの進化に加え、ソフトウェア面でもさまざまな機能が追加されている。

まずは「マルチウィンドウ」。これは、アプリを同時に2つ起動し、画面上に並べて表示できる機能。マルチタスクとして動作するので、起動した2つのアプリをそれぞれ操作することができる。行きたい場所をブラウザで探してマップでその場所を確認する、YouTube動画を見ながらWebサイトを閲覧するといった使い方が可能だ。

GALAXY TabシリーズにはMini Appsという小さなアプリをポップアップさせる機能が搭載されているが、マルチウィンドウはディスプレイ上にそれぞれのアプリを並べて表示することができる。実際に使ってみたが、クアッドコアプロセッサの効果か、動作は快適で、2つのアプリを同時に操作しても問題はなかった。

マルチウィンドウは設定か通知領域からオンオフが切り替えられる

マルチウィンドウは、設定の「ディスプレイ」から「マルチウィンドウ」のチェックボックスをオンにすることで利用できる。また、画面上部から下にスワイプすると表示される通知領域からもオンオフが可能だ。オンに設定すると、画面左側に半円のアイコンが表示され、そこにタッチすると、縦1列のアプリバーが表示される。そのままアイコンにタッチするとアプリが起動し、この場合は通常のランチャーのように動作する。

画面左側に半円アイコンが表示され、ここをタッチするとアプリバーがせり出す

アプリバーからアプリを起動したあと、同時起動したいアプリアイコンを長押しして、最初に起動したアプリに向けてドラッグ&ドロップする。画面の上半分または下半分にアプリをドロップすると、それまで起動していたアプリのサイズが半分になり、2画面になる、という形だ。

まずはアプリバーからアプリを起動する。マルチウィンドウ対応アプリであれば、通常の起動方法でも構わない

アプリバーのアイコンを長押しし、画面の上か下にドラッグ&ドロップする

マルチウィンドウとなる

ブラウザとYouTubeの組み合わせ