本稿では、NTTドコモから販売が開始されたリサーチ・イン・モーション(RIM)のBlackBerryスマートフォンの新モデル「BlackBerry Bold 9780」の使用感などを豊富な写真、スクリーンショットとともに紹介している。
前編では外観デザイン、新OSのBlackBerry 6を紹介した。後編ではBlackBerry Bold 9780で利用できる各種サービスについて解説したい。
アプリでBlackBerry Bold 9780をカスタマイズ
まずは、BlackBerryスマートフォン向けアプリケーション・ストア「BlackBerry App World」から、好みのアプリをダウンロードしてみよう。筆者は話題のWebサービスを中心にダウンロードしてみた。メモアプリ「Evernote」やオンラインストレージサービス「Dropbox」、位置情報ソーシャルサービス「foursquare」などだ。
次にRIMが提供する純正アプリの「BlackBerry Protect」について紹介しよう。BlackBerry Protectは紛失対策とバックアップができるアプリで、BlackBerryスマートフォンを紛失した際にPCのWebブラウザから端末の現在位置を特定したり、遠隔操作でパスワードロックやデータの全消去を行なうことができる。加えて、オンラインにデータをバックアップしておくことも可能。BlackBerry Bold 9780の安全を守るのに最適なアプリと言えるだろう。
続いて、話題のTwitterやFacebookなどソーシャルサービスの活用についてだ。
BlackBerry Bold 9780には、TwitterとFacebookのRIM公式クライアントアプリが標準インストールされており、すぐにTwitterやFacebookを利用できる。さらに、これらのソーシャルサービスを統合して利用できるアプリケーション「ソーシャルフィード」も搭載する。TwitterやFacebook、BlackBerry Messenger、Google Talkなどの更新情報をまとめて確認することが可能だ。
ちなみに、マイコミジャーナルではTwitterやFacebook、Evernote、Dropbox、BlackBerry Protectなどのアプリのハウツー記事を掲載している。インストールから操作方法までを、画面キャプチャをまじえながら詳しく紹介しているので、ぜひ活用してほしい。
iモードのメールアドレスも利用可能
個人ユーザーがBlackBerry Bold 9780でインターネットを利用するには、ISPの「ブラックベリーインターネットサービス(BIS)」(月額使用料490円)に加入する必要がある。BlackBerryスマートフォンの購入を検討している人が一番気になるのが、「@docomo.ne.jpというiモードのメールアドレスが使えるのか? 」ということかと思うが、スマートフォン向けISPの「spモード」にも同時に加入することで、BlackBerry Bold 9780でもiモードのメールアドレスが利用できる。 spモードの月額使用料は315円だが、NTTドコモの「ISPセット割」が適用され、315円が割引されるため、BISとspモードの両方に加入しても月額使用料は490円のままとお得だ。iモードのメールアドレスをそのまま使いたい人なら、BISに加えてspモードにも加入するのが良いだろう。
BlackBerry Desktop SoftwareでPCと接続
最後にBlackBerry Bold 9780をコンピューターと接続する際に利用するPC向けソフトウェア「BlackBerry Desktop Software」について解説しておく。
BlackBerry Desktop Softwareは、BlackBerryスマートフォン内のアプリやファイルのバックアップやメディアファイルの同期を行なうことができる。加えて、他のBlackBerryスマートフォンからBlackBerry Bold 9780に機種変更した場合などは、BlackBerry Desktop Softwareを使って、簡単にアプリやファイルを移行することも可能だ。「デバイスの切り替え」を実行するだけで、現在の端末のデータを新しい端末にスムーズに移行できる。
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従来モデルのBlackBerryスマートフォンからBlackBerry Bold 9780にアプリやファイル、設定を移行できる |
コンピューター内の楽曲やビデオなどをBlackBerry Bold 9780に同期可能 |
さらに、BlackBerry Desktop Softwareでは、PC内の「iTunes」や「Windows Media Player」の楽曲やビデオのライブラリをBlackBerry Bold 9780に手軽に同期できる。「音楽のソース」で使用している音楽管理ソフトを選んで同期を行う。Micro SDカードの容量が気になる場合は、特定のアーティストやプレイリスト、ジャンルのみを選択して同期することも可能だ。なお、iTunesで購入した楽曲は、「iTunes Plus」バージョンの楽曲のみがサポートされる。
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BlackBerry Bold 9780は、新OSの「BlackBerry 6」の採用により、これまで以上に魅力ある端末に仕上がっており、より気軽にインターネットやアプリケーションを利用できる。もちろん、おなじみのQWERTYキーボード、トラックパッドなど前モデルのBlackBerry Bold 9700の良い部分はそのまま。ハード的にも非常に使いやすい。
実際に端末を使ってみるとわかるが、通常のWeb閲覧はもちろん、TwitterやFacebookなど話題のWebサービスも快適に利用できる。加えて、金属やレザー調素材の採用など他のスマートフォンにはない高級感あるデザインもBlackBerry Bold 9780の良さのひとつだ。
他のスマートフォンにはない魅力が詰まったBlackBerry Bold 9780。本稿を読んで興味をもった方は、ぜひ店頭で手に取って、その魅力を確かめていただきたい。