3G/HSDPAに対応したイーモバイルのWi-Fiルーター「D25HW」は、無線LAN内蔵機器からケーブルレスでインターネットアクセス環境を提供する便利な端末だ。このD25HWにはSIMロックがなく、イーモバイル以外の通信事業者のSIMカードを入れて使うこともできる。今回は台湾で現地のプリペイドSIMカードを利用し、実際にインターネット接続を行ってみた。

D25HWを持って台湾に向かった

イーモバイルは国際ローミングサービスを提供しており、事前に同サービスに加入していれば、海外渡航時にイーモバイル端末をそのまま現地で利用できる。ただし海外利用は国際ローミング料金となり、国内の定額料金が適応されない。今回渡航した台湾で利用した場合、25KBまで50円、超過分は2円/KBとなる。PCから利用すればあっという間に数千円の課金に達してしまう。国際ローミングサービスを利用して海外でデータ通信を行うのは、緊急用に留めておいたほうが良いだろう。

イーモバイルの「D25HW」

さてイーモバイルのD25HWは国内販売の端末としてはめずらしくSIMロックがない。つまり他事業者のSIMカードを入れても利用できるということだ。ただしイーモバイルは同社のSIMカード=EM chip以外の利用についてアナウンスは出していないため、他社SIMカードの利用は一切保証していない。

D25HWの対応通信方式はW-CDMA/HSDPA 1,700MHzおよび2,100MHz。この通信方式を利用する他の通信事業者のSIMカードを利用することができる。なお日本ではNTTドコモとソフトバンクが2,100MHzを利用しているが、D25HWは日本国内でこの2社は利用できないようになっている。

今回は海外で現地のSIMカードをD25HWに入れて動作テストを行ってみた。海外では3G/HSPAを提供している事業者がプリペイドタイプのSIMカードを販売しており、高速なネットアクセス回線を非居住者に提供しているところが多い。台湾でも各社のプリペイドSIMカードで3G回線が利用できる。

なお台湾には複数の通信事業者があり、それぞれがプリペイドSIMカードを販売している。台湾桃園国際空港には各社の販売カウンターがあり、パスポート提示で簡単に購入できる。市内よりも空港で入手するほうが手続きなどもスムースである。台湾各社のプリペイドSIMカード購入については過去の記事を参照してほしい。

台湾のSIMカードをD25HWに入れる

今回はTaiwan MobileのプリペイドSIMカードを利用してみた。D25HWの電源を切り電池をはずすと、SIMカードスロットにEMチップが装着されている。これをはずし、購入したTaiwan MobileのプリペイドSIMカードに入れ替えよう。なお、SIMカード入れ替え時はICチップの部分を傷つけないように、また、SIMカードを入れる向きを間違えないよう気をつけたい。なお、はずしたEMチップは紛失しないように注意すること。

SIMカードを入れ替え、D25HWの電源を入れてしばらくすると、画面に「TWM」の表示が出る。無事Taiwan Mobileのネットワークを拾っており、つまり、D25HWが海外事業者のSIMカードを認識しているというわけだ。ところが、そのまま放置しておいても、「インターネット接続アイコン」が表示されない。すなわち、海外のSIMカードを入れ替えただけでは利用できないということだ。

D25HWの電池を抜き、SIMカードを入れ替える

現地回線をつかむものの、インターネットへ接続しない

なお、EMチップを入れたままの状態であれば、何もしなくとも現地で電波を広いインターネットアクセスが可能。ただし、前述したように国際ローミングとなるため料金が高価なことに注意が必要だ。今回のように海外で現地のSIMカードに入れ替えた場合、D25HWにデータ接続の設定が必要になる。

海外のSIMカードを利用するためには、プロファイル(接続設定)を新規に作成する必要がある。D25HWには、あらかじめ2つのプロファイルが設定されており、それ以外に13件のプロファイルを保存できる。今回はTaiwan Mobile用のプロファイルを新規に作成すればよい。PC上の「EMOBILE D25HW Setting Tool」アイコンをダブルクリックして起動し、ユーザー名に「admin」、パスワードにWEPキーの値を入力すると設定画面に入ることができる。

D25HWの設定画面にログインするためadmin/パスワード(赤線)を入力する

D25HWの3G設定画面

設定の仕方やネットワークへの接続については次回、後編で紹介する。