iPhoneには、なくなると困る大事なデータがたくさん入っています。iPhoneの破損や紛失でデータを失わないために、日頃からバックアップをしておきましょう。

バックアップとは?

バックアップとは、本体以外の場所にデータの複製を保存しておくこと。いざという時は複製データを新しいiPhoneに入れることで、元の状態に復元することができます。

破損や紛失時だけでなく、機種変更で新しいiPhoneに乗り継ぐ際にもバックアップデータが必要です。

なお、連絡先・カレンダー・メモ・メッセージなどのMacやiPadと連携しているアプリは、もともとiCloudにデータを置く仕様なので、急にiPhoneが破損・紛失しても失われることはありません。

  • バックアップの仕組み。データの複製を端末以外の場所に保存しておき、必要になった際に取り出します

iCloudを使う方法とパソコンを使う方法の比較

iPhoneの場合、複製データの保存先としてiCloudを使う方法パソコンを使う方法の2通りがあります。それぞれの特徴から、使いやすい方を選んでお使いください。

iCloudを使う方法の利点と弱点

利点
・パソコンが不要
・充電中に自動的にバックアップされる
・どこからでもWi-Fi経由でバックアップおよび復元できる

弱点
・Wi-Fiがない環境ではバックアップできない
・iCloudのストレージ容量が消費される

iCloudバックアップがおすすめなのは
・パソコンを使わず手軽にバックアップしたい人
・iCloudストレージは容量追加(月額130円〜)でもいい人

詳しいやり方はこの後でご紹介します。

パソコンを使う利点と弱点

利点
・Wi-Fiがなくてもバックアップできる
・iCloudのストレージ容量を追加せずに済む

弱点
・パソコンがないとできない
・パソコンのストレージ容量が消費される

パソコンバックアップがおすすめなのは
・バックアップを手元に置きたい、中身を確認したい人
・iCloudのストレージ容量を追加したくない人

詳しいやり方は次回の記事でご紹介します。

iCloudでバックアップする方法

iCloudとは、Appleが提供するクラウドストレージサービス(インターネット上の貸しデータ置き場)。ここにiPhoneからデータを送って保存しておく方法です。

自動バックアップの設定方法

  • iPhoneがWi-Fiに接続された状態で「設定」を開き、Apple ID(自分の名前)→「iCloud」の順にタップ

  • 「iCloudバックアップ」を開き「iCloudバックアップ」をオンにします。また、任意のタイミングで手動でバックアップすることも可能です

設定が終われば、その後は充電中かつスリープ中に自動的にバックアップが作成されます。この際、Wi-Fi接続が必須です。

iCloudのストレージが足りなくなったら…

iCloudのストレージが足りなくなると、バックアップの作成ができません。その場合、iCloudのストレージプランを変更して容量を追加します。

  • 「設定」からApple ID(自分の名前)→「iCloud」→「ストレージを管理」の順にタップ

  • 「ストレージプランを変更」を開くとプランの一覧が表示されます。利用するプランを選択し「購入する」をタップ。支払い画面が表示されたら認証して完了です

現在利用できるiCloudストレージプランは下記の通りです。いずれも月額制のサブスクリプションで、手動で利用を停止しない限り毎月課金されます。

  • iCloudストレージプラン(2021年6月現在)

200GBプランと2TBプランは、iPhoneの「ファミリー共有」のメンバーとストレージを共有することができ、個別に契約するよりお得です。また、支払いを一元化できるのでお子様のIDに容量を追加したい場合にも便利です。ストレージを共有してもバックアップの内容を他のメンバーに見られることはありません。