JVCケンウッドは7月15日、ケンウッドブランドのデジタルルームミラー型ドライブレコーダー「DRV-EM4700」を発表した。7月2日に発表を予告していた製品。液晶は11.88型の大型タッチパネル式で、簡単に操作できる。カメラは前方と後方の2カメラタイプで、両方とも高感度CMOSセンサー「STARVIS」を採用する。価格はオープンで、店頭予想価格は61,000円前後。7月下旬より発売する。

  • デジタルルームミラー型のドライブレコーダー「DRV-EM4700」

電子ミラーで後方の視界を確認できる、同社初のデジタルルームミラー型ドライブレコーダー。リアカメラで撮影している映像をリアルタイムでルームミラーディスプレイに表示する。従来のルームミラーと違い、車体や車室内の荷物などの映り込まないため死角が少なく、より広く後方の視界が得られる。ディスプレイは、視野角の広い11.88型IPS液晶パネル。タッチパネル式なので、タッチ操作で表示範囲の調整や前方/後方の画面切り替えなどが行える。

  • 後方カメラがとらえた映像を表示する。荷物を多く積んでいてもじゃまされず、夜間も明るく表示できる

カメラ部は、前方と後方の同時撮影が可能な2カメラ構成。撮像素子は1/2.8型で、フロント/リアともに高感度CMOSセンサー「STARVIS」を採用。夜間やトンネル内などの暗い場面でも明るく映像を撮影できる。解像度は1,920×1,080ドット / 28fpsで、WDR機能により明暗差が激しい環境で起きやすい白とびや黒つぶれを抑制する。これらの機能はフロント/リアともに共通。

画角は、フロントが水平約143度 / 垂直約76度 / 対角約170度。リアが水平約107度 / 垂直約55度 / 対角約132度。フロントカメラは、右ハンドル車のドライバーと同じ目線までスライドする「右側カメラ仕様スライド式フロントカメラ」となっている。

  • カメラの位置は左右に調整できる

  • 端子類は上部に搭載する

  • 標準で付属する背面カメラ

録画モードは、エンジンのオン/オフと連動する常時録画、衝撃や急激な速度変化などを検知すると自動的に録画を開始するイベント記録、手を使わずに音声コマンドで録画を開始する機能、手動での録画機能を備える。駐車監視録画は、別売りの車載電源ケーブル「CA-DR550」を使うことで、最長24時間の駐車監視録画に対応。

記録メディアにはmicroSDメモリーカードを使用し、製品には32GBのメディアが付属。断片化を抑えエラーを未然に防止する「SDカードメンテナンスフリー機能」も搭載する。本体サイズは、メインユニット(フロントカメラ)がW293×45×H73mm、重さは457g(microSDメモリーカード含む)。リアカメラがW47.8×26.0×38.0mm、重さは41g。