モバイル通信技術は日進月歩の勢いですが、回線サービス全体は約10年ごとに世代交代が行われてきました。そして、これから本格化する第4世代(4G)から第5世代(5G)への移行に伴い、2001年に商用化が始まった第3世代(3G)のモバイル通信サービスはその役目を終えつつあります。
実際、通信各社は3Gの終了を宣言しています。たとえば、auの3G携帯電話向けサービス(CDMA 1X WIN)は2022年3月末終了予定で、それ以降は3Gのみ対応の端末とVoLTE非対応の4G端末が利用できなくなります。同様にソフトバンクは2024年1月の、ドコモは2026年3月末の終了を予定しています。
いますぐ終了するわけではありませんが、終了時期がもっとも早いauの場合、あらかじめ対策を講じておかないと慌てることになりかねません。
3Gサービスが終了(停波)すると、3G回線を利用した音声通話/データ通信ができなくなります。端末そのものはできるため、アドレス帳を確認したり撮影した写真を眺めたりといったことはできますが、3Gのみ対応する端末の場合、キャリアが提供する音声通話/データ通信サービスは利用できなくなります。
auの場合、3G回線が終了するということは、au VOLTE(4G回線を利用する音声通話サービス)に対応しない端末は音声通話できなくなることを意味します。端末の機種変更またはSIMカードの交換をしないかぎり、2022年4月1日以降は通話できない携帯電話になってしまいます。
この状況は、auの回線を利用しているMVNO(格安SIMサービス)にもいえます。たとえば、auの回線を利用したサービスを提供している「mineo」では、au回線を利用するAプランのnano SIM/micro SIMカードを使うau VoLTE非対応の携帯電話・スマートフォンについて、2022年4月1日以降利用できなくなる旨を告知しています。早め早めに対応しましょう。