はい、iPhoneでも「マイナンバー」を使えます。正確には、政府が運営するマイナンバー用オンラインサービス「マイナポータル」の専用アプリ「マイナポータルAP」が動作するという意味ですが、このアプリを使えばマイナンバーによる本人確認が必須の各種行政サービスをiPhoneから申し込めます。

マイナポータルは、一般的なWEBサービスのように、ユーザIDとパスワードの組み合わせでは利用開始(ログイン)できません。ログインするときには、マイナンバーカードに記録されている情報を利用した個人認証が必須です。マイナンバーカード上の情報は、NFCカードリーダーなどの端末で読み取らなければなりませんが、一部のiPhoneにはその機能(NFCリーダー)が内蔵されているのです。

NFCリーダー対応のiPhoneは、2016年9月に発表されたiPhone 7以降のすべてのモデルです。ただし、iOS 13.1以上/Safari 13以上がインストールされていることが条件となるため、購入後一度もソフトウェアアップデートしていないモデルは利用できない可能性があります。

2020年6月現在、iPhoneで「マイナポータル」を使う場面としては、特別定額給付金の申請が挙げられますが、それだけではありません。子育てに関するサービスの検索やオンライン申請(子育てワンストップサービス)、社会保険料の支払金額など行政機関が保有する個人情報の確認にも使えるし、e-Taxと連携させれば確定申告にも利用できます。さらに今年の7月からは、最大5千円相当が還元される「マイナポイント」もスタートします。これを機に、iPhoneでマイナンバーを使えるようにしてみては?

  • iPhoneでも「マイナンバー」を使える?

    iPhoneでも「マイナンバー」は使えます