iOS 12で導入された「自動アップデート」は、Appleからソフトウェアアップデート(システムに機能追加および不具合修正を行うプログラム)が配布されたことを検知すると、自動的にダウンロードとインストールを実行する機能です。アップデート適用のタイミングを意識することなく、つねにシステム(iOS)を最新の状態に保つことができるため、iPhoneを機能面/安全面ともベストな状態で利用できる方法といえます。

自動アップデートは、『設定』→「一般」→「ソフトウェア・アップデート」→「自動アップデート」の順に画面を開き、「自動アップデート」スイッチをオンにすることで有効になります。こうすると、iPhoneが充電中かつWi-Fiに接続されているときにかぎり、自動アップデートが実行されます。逆にいうと、スイッチをオンにしていてもiPhoneが充電中ではないとき、Wi-Fiに接続されていないときには自動アップデートが実行されることはありません。

システムをつねに最新の状態に保つことは、インターネット経由での攻撃/侵入を予防するという安全性の観点からいえば好ましいものですが、そうとは言い切れない部分もあるからです。

理由のひとつは、ソフトウェアアップデートが完璧な存在ではないからです。iOSにかぎらず、ソフトウェアの更新により想定外の不具合が発生したという事例は少なくありません。配布開始後に世間の評判を伺いつつ、問題なさそうだと判断してからアップデートを実行するほうが確実でしょう。

もうひとつは、アップデート開始のタイミングを指定できないことです。自動アップデートの処理が始まってしまうと中断は難しく、夜中に大切な電話やメールの用事が発生してもしばらく対応できなくなります。海外渡航時など、iPhone以外の連絡手段が乏しい場合は、自動アップデートはオフにしておいたほうが無難です。

  • iOSの自動アップデートは有効にすべき?

    iOSの自動アップデートスイッチは、よく考えたうえでオンにしましょう