パソコンでワープロや表計算の文書を作成しているとき、写真が必要になったことはありませんか? 過去に撮影した写真であれば探し出すしかありませんが、素材が目の前にある場合には、カメラで撮ってメモリカードを外し、パソコンで読み取ったうえで文書に挿入するという手順がオーソドックスな方法になりますが、目の前にあるもののためにその作業は面倒だな、と感じてしまいます。
そんなときは、手もとのiPhoneを使いましょう。macOS Mojaveで追加された機能で、Macと同じApple IDでサインインしているiPhoneを使い写真撮影を実行、その写真を直接作業中の文書に挿入することができます。メモリカードを外すことも写真を挿入する作業も必要ないので、作業スピードは格段にアップします。iPhoneのカメラはなかなか高画質ですから、こだわりぬいた写真でなければダメということでもないかぎり、身近な素材の写真を数十秒程度で文書に挿入することができるのです。
手順はかんたん、Macで「Pages」や「Numbers」などMojave対応のアプリで文書を開いておき、写真を挿入したい箇所にカーソルを移動します。次にメニューバーで「挿入」→「iPhoneから挿入」→「写真を撮る」を実行すると、カーソル位置に「○○○○で写真を撮る」という吹き出しが現れるので、iPhoneを手にとりましょう。自動的に写真撮影モードになっているはずです。
そこで構図を決めシャッターを切ると、撮影した写真とともに「再撮影」と「写真を使用」というボタンが現れます。満足できる写真が撮れていれば、「写真を使用」をタップしましょう。数秒ほど待てば、写真はMacにワイヤレス送信され、カーソル位置に挿入されます。Wi-Fi接続は必須ではないので、場所を選ばず利用できるテクニックです。