コーエーテクモウェーブは19日、12月21日より稼働を開始した体感型VR筐体「VR センス」の戦略発表会を開催し、今後の展開や開発中のタイトルを発表した。

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    写真左から、阪口 一芳氏、襟川恵子氏、シブサワ・コウ氏

プレイステーションVRの技術を採用する「VR センス」は、振動機能や前後左右水平の傾き(最大8度)といった「多機能3Dシート」、物体が頭上や足元を這う表現が可能な「タッチ機能」、臨場感を盛り上げる「香り機能」「風機能」「冷温機能」「ミスト機能」と多彩なギミックを搭載するVR筐体(1回のプレイ想定金額は800円)。新宿で行われたロケテストは長蛇の列ができる大盛況で話題となったが、いよいよ12月21日より各地のアミューズメント施設で本稼働を開始している。

19日に行われた「VR センス」の戦略発表会には、コーエーテクモホールディングスの代表取締役会長の襟川恵子氏やコーエーテクモゲームス ゼネラルプロデューサー・シブサワ・コウ氏、コーエーテクモウェーブ 代表取締役社長の阪口一芳氏が登壇し、今後の戦略や新タイトルを発表した。

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阪口氏は、2月に行われた「JAEPO(ジャパンアミューズメントエキスポ)2017」で「VR センス」を出展し、多方面から高評価をもらったことを報告したほか、「『VR センス』には前後加速や振動、香り、タッチ機能、ミスト機能などを搭載しています。これだけのギミックを持っているのは我々のマシンだけ」と自信をのぞかせた。

また、「VR センス」の筐体には「スパークリングブルー」と「スパークリングシルバー」を用意し、「スパークリングブルー」には『3 Majesty × X.I.P. DREAM☆LIVE』『ホラーSENSE ~だるまさんがころんだ~』『超 戦国コースター』の3タイトル、「スパークリングシルバー」には『超 真・三國無双』『GI JOCKEY SENSE』『DEAD OR ALIVE Xtreme SENSE』の3タイトルがそれぞれ搭載される。さらに、ロケテストでのアンケートでは、女性のプレイヤーが多いこと、これまでゲームセンターを利用したことのない人が利用していること、搭載されるヘッドマウントディプレイの装着に抵抗がなかったことなどがわかったという。そのほか、プレイする姿を見られたくないという声もあり、オプションでカーテンが用意されるとのこと。

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「企画会議から約1年半、やっとこの時を迎えられました」と喜びをかみ締めた襟川氏は、タイトルクオリティアップのため、発表会ギリギリまで開発を続けていたことを告白。そのおかげで、「6タイトル同時開発となりましたが、私が入れたい要素を全部入れ込むことができました」と「VR センス」にかける思いを明かした。さらに発表会では、新作タイトルも明かされた。まず、1タイトル目は『進撃の巨人』。年明けの映画公開や、PS4での『進撃の巨人2』のリリース、7月のアニメ3期と相まって「来年はまた凄いブームになるのではないでしょうか」と期待を寄せた。そして、もう1タイトルが『戦国無双』で、女性人気の高い『真・三國無双』と『戦国無双』が次期タイトルとして検討されているようだ。

そのほか、発表後の質疑応答において襟川氏は、「VRセンス」のタイトルを今後PlayStation Storeで配信予定であることもカミングアウト。「家庭でプレイして気に入ってもらえたら、改めてアミューズメント施設で楽しんでほしい」とコメントした。

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最後に登壇したシブサワ氏は、「日本だけではなく、アジアやワールドワイドで広がっていくことを夢見て、来年『VRセンス』対応タイトルを積極的に開発していきます。特に『VRセンス』の8つのギミックをうまく活用し、新しい面白さを見出せるものがあれば、どんどん作り出っていきたいと思います」と展望を述べた。

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さらに発表後には、メディア向け体験会も行われた。著者が体験したのは、『超 戦国コースター』と『ホラーSENSE ~だるまさんがころんだ~』の2タイトル。今年6月の発表会でもプレイしたが、『超 戦国コースター』はスピード感や高さの恐怖感が格段にアップし、さらに強力な攻撃を繰り出せたり、敵を倒したり、アイテムを取ったりといったゲーム性が追加。そして加速機能や城の焼けた匂い・花の匂いなどによって家庭用ゲーム機では味わえない体験を堪能できた。

また、『ホラーSENSE ~だるまさんがころんだ~』も、以前より振動やタッチ機能、風機能をうまく生かし、恐怖度が格段に向上している。さらに移動中に日記を発見して読んだり、ステージクリア後に新たな展開が待ち受けていたりなど、何度もゲームを楽しめる要素が数多く盛り込まれていた。

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12月21日より本格始動した「VR センス」。興味がある方は、公式サイトを確認し、対応タイトルや導入店をチェックしていただきたい。

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