チーム・コミュニケーションを円滑にするビジネスのサポートツール「Slack(スラック)」。コロナ禍におけるリモートワーク文化が進んだことも相まり、近年は多くの企業が導入を始めている。では、Slackはどのように企業のコミュニケーションを円滑にし、生産性の向上に役立っているのだろうか。今回はグループ会社全体でSlackの上位ラインセンスである「Enterprise Grid」を導入しているさくらインターネットの事例を紹介する。→過去の「Slackで始める新しいオフィス様式」の回はこちらを参照。

【関連記事】
≪全社導入から1年 - ライフルがSlack導入で目指す業務改革とは?≫
≪7000人参加の大規模なSlackコミュニティ!シビックテックでの運用法とは≫

メール文化からSlackへと完全移行した

さくらインターネットがSlackを導入したのは2016年。全従業員へ有料のビジネスプラスプランアカウントを付与するようになったのが始まりである。有料アカウントを導入するきっかけについて、同社 技術推進統括担当 執行役員 兼 最高情報セキュリティ責任者(CISO) 兼 最高情報責任者(CIO)の江草陽太氏は次のように語る。

「全社的にはメール文化だったのですが、社員同士でも『お疲れ様です』という定型的な枕詞を打ってしまうほど“遠回り”なコミュニケーションに、手間を感じていました。その時、もともとエンジニア部門で使っていたSlackのフリープランの使い勝手の良さに、魅力を感じていました。メールを代替する全社的なコミュニケーションツールを複数検討したうえで、データ保存量も大きく、社内のSSO(シングルサインオン)認証システムとも連携できるビジネスプラスプランの導入に至りました」(江草氏)

この記事は
Members+会員の方のみ御覧いただけます

ログイン/無料会員登録

会員サービスの詳細はこちら