TH-2スパコンは中国の863プロジェクトで開発されたKylin Linux OSを使っている。そして、C、C++、Javaコンパイラを開発し、OpenMPやMPI3.0を移植している。また、マルチチャネルのメッセージ伝送を行えるGLEXのサポートも行っている。

そして、OpenMCと呼ぶディレクティブベースのノード間に跨るプログラミングツールも開発した。

LINPACKベンチマークの実行結果としては、50GBのメモリを使って14,336ノードでHPLを実行した結果を登録している。この実行の性能は30.665PFlopsで、TH-2の理論ピーク値49.19PFlopsの62.3%の性能となっており、実実行時間は5時間を少し超えている。

この測定は90%程度のノードしか使っておらず、ピーク演算性能に対するHPL値の比率も高いとは言えず、改善の余地がある。

  • 前回のトップのTitanとNUDT Tianhe-2の諸元の比較

    前回のトップのTitanとNUDT Tianhe-2の諸元の比較

この表に見られるように、天河2号は、全体にTitanの2倍の規模のスパコンである。

(次回は9月2日の掲載予定です)