Google IDXチームのErin Kidwell氏は、Webブラウザベースの統合開発環境「Project IDX」がβ版となったことをGoogle I/O 2024が開催されるさなかの公式ブログで紹介した。

Webブラウザ上で人気フレームワークのテンプレートからアプリケーションのフロント/バックエンドのフルスタック開発を行える「Project IDX」は2023年8月に発表、限定プレビューとして開発が進められていたが、β版に到達したことで、Googleアカウントを持つユーザーはサインインで試すことができるようになる。新しいGoogle開発者プログラムにサインアップするとIDXに5つまでのワークスペースが作成できるようになっているが既存の登録者はそのまま増加スペースを使える。

  • サイドメニューに表示される「Project IDX」から自身のワークプレースと統合できるアイテム(サービス)を選択できる。Flaskテンプレートとmonospaceで外部にHello Worldしてみたところ

    サイドメニューに表示される「Project IDX」から自身のワークプレースと統合できるアイテム(サービス)を選択できる。Flaskテンプレートとmonospaceで外部にHello Worldしてみたところ

GeminiとIDXの統合は2月に発表されているが、言語やプロジェクトの内容をより理解した回答を提供するようブラッシュアップ、/fixErrorや/helpWithError、/explainなどスラッシュコマンドを使ったGeminiによるタスクを迅速化する機能も実装している。公式ブログでは、AIによるコンプライアンス機能を提供するGoogle ChecksやWebページの品質監査を提供するLighthouseなど今後実装予定の機能やプレビュー提供する機能などを紹介、Webブラウザベースの開発環境からシームレスに実装できる機能を今後も増加させていくことを述べている。