Googleは4月29日(米国時間)、「Google Online Security Blog: How we fought bad apps and bad actors in 2023」において、Google Playにおいて公開申請を受けたアプリについて、ポリシーに違反した228万件を阻止したと発表した。また、度重なる重大なポリシー違反を行った33万3,000件のアカウントも停止したという。

  • Google Online Security Blog: How we fought bad apps and bad actors in 2023

    Google Online Security Blog: How we fought bad apps and bad actors in 2023

「SAFE」の原則とは

Googleはユーザーの安全を守り続けるため、以下の「SAFE」の原則に基づき、さまざまな対策を講じている。

  • (S)afeguard our Users(ユーザーの保護) :信頼できる質の高いアプリの発見を手助けする
  • (A)dvocate for Developer Protection(開発者保護の提唱):開発者が成長に集中できるようプラットフォームの保護を構築する
  • (F)oster Responsible Innovation(責任あるイノベーションの推進):ユーザーの安全を損なうことなく、すべての人々の価値を解放する
  • (E)volve Platform Defenses(プラットフォーム防御の進化):ポリシー、ツール、テクノロジーを進化させて新たな脅威の一歩先を行く

Googleは2023年に実施した改善と対策として、セキュリティ機能、ポリシーの更新、高度な機械学習、アプリのレビュープロセスへの投資を挙げている。また、悪意のある開発者を排除するため、Google Playアカウントの作成時により多くの個人情報の提供を求めるように対策を強化。これら改善と対策を通じて228万件のポリシー違反のアプリの阻止と、33万3,000件の悪質なアカウントを停止できたという。

今後の取り組み

Googleは2024年の取り組みとして、プライバシー慣行が不透明なアプリをGoogle Playから削除する予定。また、最近実行した取り組みとして、不正な投資および暗号資産交換アプリをアップロードして詐欺行為を行った2人の詐欺師を提訴したと発表した。この提訴は、Googleの顧客を騙だまうとする者をGoogleが積極的に追求するという明確なメッセージを示す重要な行動としている。