プライム・ストラテジーは1月15日、KUSANAGIで利用するWebサーバーApache httpdとNginxの機能をハイブリッドで利用し更なる高速化を実現できる「Apache httpd behind Nginx」のリリースを発表した。

Apache環境のまま、Nginxのキャッシュ機能を利用し標準的なLAMP環境より2,330倍の高速化

「Apache httpd behind Nginx」はNginxをリバースプロキシとして活用し、Webサーバーとアプリケーション処理をApache httpdサイドで実行。Nginxの静的ファイルキャッシュ機能やKUSANAGIのNginx環境で利用可能な動的キャッシュ機能「fcache」により高速表示が可能となる。同機能によりPHPの負荷は大幅に軽減され、標準的なLAMP(Linux、Apache、MySQL、PHP/Python/Perl)環境の約2,330倍の高速化(ページキャッシュ使用時)を実現する。また、DoS攻撃対策機能「ratelimit」、次世代高速通信HTTP/3など従来Nginx環境のみで提供されてきた機能も利用できるようになる。

  • 「Apache httpd behind Nginx」(同社資料より)

    「Apache httpd behind Nginx」(同社資料より)

「Apache httpd behind Nginx」は,、「KUSANAGI 9.4.10-1」以上のすべてのエディジョンで利用でき、実行にはKUSANAGIの「httpd-behind-nginx」コマンドを用いる。

  • 従来のKUSANAGIと「Apache httpd」「Nginx」を利用した環境と「Apache httpd behind Nginx」環境の比較(同社資料より)

    従来のKUSANAGIと「Apache httpd」「Nginx」を利用した環境と「Apache httpd behind Nginx」環境の比較(同社資料より)

同社は、KUSANAGIと組み合わせるWebサーバーとしてApache httpd、Nginxを提供してきたが、利用者が多いApache httpdユーザーには、高速性能と対負荷性が高いNginxの利用を希望するニーズも多く、「.htaccess」などの設定そのままでNginxを利用できるサービスが求められていたことを開発背景に挙げている。