米Domoはこのほど、年次分析レポート「Data Never Sleeps(DNS)第11版」を発表した。同レポートは、オンラインでの人々のやりとりによってインターネット上で毎分どれだけのデータが生成されているのかを視覚的に示したもの。

「Data Never Sleeps 11.0」の注目点

「Data Never Sleeps 11.0」において注目すべき点としては、「AIブーム」「エンターテインメントを席巻」「活気づくデジタル消費の取引」「サイバーセキュリティにおける課題」が挙げられている。

AIブーム

ChatGPTのようなAI主導のプラットフォームにおいては、ユーザーが毎分6,944件のプロンプト(指示や質問)を送信していることがわかった。一方、Googleの検索回数は毎分630万回を超え(1年前の590万回から増加)、ユーザーはこれまでの検索エンジンの習慣を捨ててないことが明らかになった。

エンターテインメントを席巻

昨年利用が低下したX(旧Twitter)は、毎分36万件のユーザーからの投稿があり、昨年の34万7,000件から増加している。Instagramのユーザーは、1分ごとに69万4,000以上のリール(ショート動画)をダイレクトメッセージで送信しているという。

活気づくデジタル消費の取引

Amazonは毎分45万5,000ドル以上の売上を記録しているほか、デジタル取引アプリのVenmoは、毎分46万3,768ドル相当の支払いが行いわれ、前年比6%増となっている。フードデリバリーサービスDoorDashの利用者の注文総額は12万2,785ドルで、昨年より60%増加した。

サイバーセキュリティにおける課題

デジタル活動が激化するにつれ、サイバーセキュリティの脅威も増大しており、サイバー犯罪者は毎分30件のDDoS攻撃(分散型サービス拒否攻撃)を仕掛けていることがわかった。

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