NTTデータは12月20日、オンライン面談内で保険商品のペーパーレス申込手続きを可能とする「保険会社共同ゲートウェイリモート申込サービス」の提供を開始することを発表した。三井住友銀行および第一フロンティア生命保険と共同開発したものだという。

SMSを活用してオンラインでも手続きが可能に

同サービスは保険会社が利用しているペーパーレス申込システムとの接続により実現した。面談での保険加入時に必要な自署や本人確認書類の送付といった紙による申込手続きを、スマホのSMSを活用し不要としている。

保険会社共同ゲートウェイによって結ばれた保険会社と保険代理店間のセキュアな接続環境と同サービスを保険会社が利用することで、保険会社のペーパーレスシステムからの要求に応じて保険契約者にSMSを送信する仕組みだ。SMSで送信されるURLから遷移したWeb画面上で、保険契約者が必要な情報を登録すれば手続きが完了する。

三井住友銀行はこのサービスを利用して第一フロンティア生命保険の保険商品の取り扱いを開始しており、今後も生命保険会社を順次拡大する予定。

  • 保険申込時のサービス利用のイメージ

    保険申込時のサービス利用のイメージ

主な導入のメリット

同サービスを利用してリモート申込システムを確立することで、対面でなければ業務が行えないなどの制約を受けない環境を構築できる。また、顧客にとってもオンライン面談内での申込手続きが完結できるようになるため、利便性の向上が見込める。

さらに、紙の申込書が不要となるため、送付や返送といった郵送手続きが不要となる。そのため、契約が成立するまでの日数短縮も見込めるという。

保険会社は既存のペーパーレスシステムを活用できるだけでなく、保険代理店のWeb会議ツール環境によらず機能展開を検討できるようになる。ペーパーレス手続きの導入により、事務関連のコスト低減が期待できる。