Appleは12月11日(米国時間)、iPhone、iPad、Mac、Apple Watchなど複数の製品に複数の脆弱性が存在するとし、アップデートの配信を開始した。修正対象となっている脆弱性に関する情報は次のページにまとまっている。

修正対象の脆弱性に関する情報がわかるWebページ

  • About the security content of iOS 17.2 and iPadOS 17.2 - Apple Support

    About the security content of iOS 17.2 and iPadOS 17.2 - Apple Support

セキュリティアップデート対象の製品群

セキュリティアップデートの対象となっている製品は次のとおり。

  • iPhone XSおよびこれ以降のモデル
  • iPhone 8およびこれ以降のモデル
  • iPad Proのすべてのモデル
  • iPad Air第3世代およびこれ以降のモデル
  • iPad第5世代およびこれ以降のモデル
  • iPad mini第5世代およびこれ以降のモデル
  • macOS Sonoma
  • macOS Ventura
  • macOS Monterey
  • Apple Watch Series 4およびこれ以降のモデル
  • Apple TV HDのすべてのモデル
  • Apple TV 4Kのすべてのモデル

セキュリティアップデート適用後のOSのバージョン

セキュリティアップデート適用後のオペレーティングシステムおよびバージョンは次のとおり。

  • iOS 17.2
  • iOS 16.7.3
  • iPadOS 17.2
  • iPadOS 16.7.3
  • macOS Sonoma 14.2
  • macOS Ventura 13.6.3
  • macOS Monterey 12.7.2
  • Safari 17.2
  • watchOS 10.2
  • tvOS 17.2

iOS 17.2の新機能

iOS 17.2のアップデートには、新しい方法で日々のモーメントを振り返り、思い出を残すことができる機能「ジャーナル」が導入されている。また、iPhone 15 ProおよびiPhone 15 Pro Maxで翻訳オプションをアクションボタンに割り当てることにより、語句を素早く翻訳したり、別の言語でほかの人と会話したりすることが可能になったほか、メッセージに関しては、キャッチアップの矢印を使用すると、右上隅に表示される矢印をタップして、チャットの中にある最初の未読メッセージに簡単にジャンプすることが可能になった。

今回のセキュリティアップデートには合計43件の脆弱性に対する修正とさまざまな機能の追加が含まれている。日本はiPhoneを含むAppleプロダクトのシェアが高く、多くのユーザがこれら脆弱性の影響を受ける可能性がある。該当する製品を使用している場合は、速やかにアップデートを適用することが望まれる。