米国セールスフォース(Salesforce)は9月13日、同社のAIテクノロジー「Einstein」の次世代版を発表した。生成AI搭載の新しい対話型アシスタントがワークフローにシームレスに組み込まれ、生産性の大幅な向上を実現した。

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新しいEinsteinは、Salesforceアプリケーションのユーザーエクスペリエンスに搭載された新しい対話型AIアシスタント「Einstein Copilot」と、業務タスクにあわせた特定のプロンプト、スキル、AIモデルを使って新しいAI搭載アプリを構築できる「Einstein Copilot Studio」で構成される。

Einstein Copilotは、ワークフローの中でユーザーをサポートし、ユーザーが自然言語で質問すると、Salesforce Data Cloudの企業データに基づき、適切で信用度の高い回答を提供し、生産性の向上を支援。さらに、営業電話後の推奨アクションプランや新しいサービスのナレッジ記事の作成など、ユーザーの問い合わせ以外の追加アクションのオプションをプロアクティブに提案する。

Einstein Copilot Studioは、Einstein CopilotをWebサイトなどのコンシューマー向けチャネルで利用できるようにするための設定機能も提供し、リアルタイムチャットを強化したり、Slack、WhatsApp、SMSなどのメッセージングプラットフォームと統合したりすることが可能となる。

これらは、Salesforce上にネイティブに構築されたセキュアなAIアーキテクチャであるEinstein Trust Layer内で動作する。これにより、企業のデータプライバシーとセキュリティ基準を維持しながら顧客データに基づいて対応することで、より高品質なAI処理結果を生みだせるとしている。

Einstein Copilotをカスタマイズしたい企業は、Einstein Copilot Studioを使用して、特定のセールス、サービス、マーケティング、コマース、ITタスクの達成に関連性のあるプロンプト、スキル、AIモデルによってAIアシスタントを構築、カスタマイズすることができる。

Einstein Copilot Studioの構成要素には、技術的に深い専門知識を必要とせずに、自社のブランドやコミュニケーションスタイルに合った生成AIプロンプトを構築、テスト、導入できる「Prompt Builder」や、企業は特定のタスクを完了させるAI主導のカスタムアクションを作成できる「Skills Builder」、データの移動やコピーを行うことなくData Cloud内のデータに基づいてトレーニングやファインチューニングを行う「Model Builder」を含む。