米Apple(アップル)がGoldman Sachsとの提携で4月から米国でスタートした銀行サービスの預金口座「Apple Savings」の総預金額が100億ドルに到達した。Apple Savingsは、AppleがGoldman Sachsとの提携によりApple Card保有者向けに提供する預金口座サービスだ。

2019年に米国でスタートしたクレジットカード「Apple Card」と連携する。開始当初、年利4.15%という利率の高さが話題になり、最低入金額、最低残高、手数料などもない。

アップルは、累計の貯蓄額が100億ドルに到達したと発表したほか、Apple Card決済で受け取るキャッシュバック(Daily Cash)を普通預金口座に自動振り込みしている顧客が97%に達していることも明らかにしている。

「われわれが導入した金融商品はそれぞれ、ユーザーの経済的な健康を念頭に置きながら、カテゴリー刷新を図ってきた」と、Apple PayとApple Wallet担当バイスプレジデントのJennifer Bailey氏はコメントしている。

一方で、Apple InsiderはGoldman Sachsが1月、2022年1月~9月期に12億ドル以上の損失を計上したことに触れ、その要因として貸倒引当金とApple Cardがあるとしている。Apple Cardの取引をサポートするシステムを構築したものの、リターンはまだ出ていないという。