ライオングループであるライオンハイジーンは、6月6日から9日まで東京ビッグサイトで開催されていた世界最大級の食品製造総合展「FOOMA JAPAN 2023」で、独自技術であるオゾンを用いた野菜洗浄システムをはじめ、野菜洗浄剤「野菜キレイNEXT」による異物・虫除去洗浄なども含めたトータルソリューションの展示を行った。

  • 野菜加工ラインの模型

    野菜加工ラインの模型

ライオンハイジーンでは美味しい野菜を新鮮なまま1日でも長く保てるよう、ホール野菜やカット野菜が出荷される前の野菜洗浄にフォーカスをあてたソリューションを展開している。

中でも特徴的なのがマイクロバブルオゾン(MiBO)技術を活用した野菜洗浄・殺菌システムだ。

  • 「野菜キレイ MiBOシステム」

    「野菜キレイ MiBOシステム」

傷みやすいカット野菜を美味しい状態で日持ちさせるには、菌数を低く抑えることと細胞を損傷させないことが重要だという。従来は、野菜の洗浄・殺菌に安価で大量に使える塩素系のph次亜水が使用されていたが、野菜をよりよい品質のまま長く保つことは難しいという。

しかし、同社が手掛けるオゾンガスをマイクロバブル化させた「MiBO水」を洗浄・殺菌に活用すると、オゾンバブルがより小さい粒子となり菌との接地面積が増大。効率よく分散できるため、低濃度で高い殺菌力を実現できるとしている。

また、マイクロバブルオゾン殺菌では野菜の断面細胞を損傷しづらく、水道水で洗った場合と同程度の品位官能評価がでているため、痛むのが早いカット野菜でも長く品質を保つことができるとのことだ。

  • MiBO水を使用したカットキャベツ(左)のほうがph次亜水を使用したもの(右)に比べて水分を保持しておりしなっていない

    MiBO水を使用したカットキャベツ(左)のほうがph次亜水を使用したもの(右)に比べて水分を保持しているため高さを保っている。Ph次亜水のほうは水分がでてしまい高さが低い

なお、ブースでは野菜の洗浄・殺菌工程に活用できる製品が一通り紹介されており、従来人の手によってつけ置きで洗浄していたところを、シャワーでムラなくホール野菜を洗浄・殺菌できる「野菜キレイ 噴霧洗浄機」や、スライスをしながらオゾンで野菜を殺菌し、スライス時の交差汚染を防止する「野菜キレイ Saoシステム」なども展示していた。

  • 「野菜キレイ 噴霧洗浄機」

    「野菜キレイ 噴霧洗浄機」

また、使用した野菜洗浄機や配管内のアク汚れをどのような人でも簡単に洗浄できる「野菜キレイ 洗浄機クリーナー」もデモとともに展示。抜かりのないトータルソリューションの提案を行うことで、野菜洗浄にかける思いを来場者に向けて発信していた。