デロイト トーマツ ミック経済研究所は7月28日、BtoB向けスリープテック市場を捉えたマーケティングレポート「睡眠対策ニーズの顕在化によって急拡大するBtoB向けスリープテック市場の現状と将来展望 2022年度版」を7月11日に発刊したと発表した。

なお、調査対象としているソリューションは、「睡眠改善ソリューション」「午睡チェックセンサー」「睡眠障害診断デバイス」「睡眠見守りシステム」「CPAP(Continuous Positive Airway Pressure)デバイス」「眠気検知センサー」となる。

BtoB向けスリープテックソリューション市場全体の市場規模について、同社は2020年度が302.1億円、2021年度が前年対比102.3%の309億円であり、2022年度が同比115.3%の356.4億円と見込む。

2021年度はCPAPデバイスが205億円と市場の3分の2弱(66,2%)を占め、次いで睡眠見守りシステムが66.8億円で21.6%を占めているが、2021年度はトップシェアベンダーの反動減によってマイナス成長となった。

最も成長率が高いのは睡眠改善ソリューション市場で、前年対比で2021年度は244.0%の6.85億円、2022年度は224.6%の15.2億円と急拡大しているという。

  • 2021年度 BtoB向けスリープテックソリューション総市場、出典:デロイト トーマツ ミック経済研究所

    2021年度 BtoB向けスリープテックソリューション総市場、出典:デロイト トーマツ ミック経済研究所

2026年度は、睡眠改善ソリューションが2021年度対比18倍強の128億円、年平均84.1%増と急激な成長を続けると同社は見込む。

BtoB向けスリープテックソリューション市場全体としては、コロナ禍の生活リズムの乱れによって睡眠対策ニーズが顕在化されたことや、各都道府県の介護ロボット・ICT導入補助金の追い風によって、2026年度は2021年度対比2倍の614.5億円、年平均14.6%増になると予測する。

同調査では、国内主要スリープテックベンダー、睡眠関連の新規事業を立ち上げた大企業31社を調査している。各社のスリープテックソリューションの2020年度から2022年度までの出荷金額を捉え、その他ベンダーを推計し市場規模を算出するほか、2026年度までの中期予測を含めて集計・分析を行っている。