日立製作所(日立)は6月1日、Microsoft Azureを活用したハイブリッドクラウド環境の構築をスムーズにする「日立HCIソリューションfor Azure Stack HCI」を同社が展開する「日立ハイパーコンバージド インフラストラクチャ(HCI)ソリューション」に追加することを発表した。

HCIとは、一般的なx86サーバにコンピューティング機能とストレージ機能を統合し、シンプルな構成を実現した仮想化基盤のこと。HCIに仮想化基盤の運用に必要なソフトウェア製品も加えてパッケージ化した商品が、次世代の仮想化インフラとして注目されている。

今回提供を開始する「日立 HCI ソリューションfor Azure Stack HCI」は、マイクロソフトの認証テストに合格しており、最適なパフォ-マンスと信頼性を確保したHCI構成を、あらかじめ構築した状態で提供する。両社はサーバの開発および動作検証を実施しているため、短期間での導入を実現するという。

また、「Microsoft Azure」とのハイブリットクラウド環境において、製品・サービス間にまたがる複合的な問題が発生した場合は、日立内の各製品のサポートチームが緊密に連携し、迅速な問題解決を支援する。

  • Azure Portalによるオンプレミスとクラウドの一元管理

    Azure Portalによるオンプレミスとクラウドの一元管理

またマイクロソフトが提供する管理ツール「Azure Portal」でパブリックとオンプレミスのリソースの一元管理が可能だ。サブスクリプション型の提供なので、コストをクラウドライクに最適化できる。なお、「日立 HCI ソリューションfor Azure Stack HCI」の仕様は以下の通り。

  • 「日立 HCI ソリューションfor Azure Stack HCI」の仕様

    「日立 HCI ソリューションfor Azure Stack HCI」の仕様