マウスコンピューターから17.3型液晶ディスプレイを搭載したゲーミングノートPC「G-Tune P7」が登場した。

第12世代Intel Core i5プロセッサーやGeForce RTX 3050 Ti、144Hzの高リフレッシュレート対応液晶ディスプレイなどを搭載しており、フルHDゲームを快適に楽しめる性能を備えているのが特徴。今回、その実機を試すことができたので、製品の外観や使用感、パフォーマンスなどを紹介していこう。

  • マウスコンピューターのゲーミングノートPC「G-Tune P7」

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待望のライトゲーマー向け大画面ノートPC

マウスコンピューターのゲーム向けPC「G-Tune」シリーズは、拡張性に優れたタワー型デスクトップPCから、持ち運びも可能な薄型軽量ノートPCまで、多彩なラインアップを展開。そのうちノートPCは15.6型と17.3型の2種類のサイズが用意されているが、これまで17.3型はミドルレンジの「G-Tune E7」シリーズしかなく、ライトゲーマーには少々手を出しづらい部分があった。

今回登場した「G-Tune P7」は、17.3型液晶ディスプレイとエントリー向けのグラフィックスを搭載したモデルで、仕事や日常的な用途に使いながら、ときどきゲームも楽しみたいというユーザーや、軽め~中程度のゲームを大画面で楽しみたいユーザーにピッタリの製品となっている。エントリー向けとはいっても本体の性能は高く、「バトルフィールドV」や「Apex Legends」などの人気タイトルをフルHDで楽しむには十分すぎるほどだ。

17.3型という大型ディスプレイを搭載しながら、ナローベゼルの採用で本体幅が約396.9mm、奥行きが264.5mmに抑えられており、狭いテーブルや空きスペースの少ない机の上にも置きやすいのがうれしい。本体カラーは黒が基調で、天板にG-Tuneのブランドロゴがあしらわれている以外、装飾的な要素は少なめ。ゲーミングPCというとSFっぽい先進的なデザインを思い浮かべる人も多いと思うが、本製品は直線を基調としたシンプルで洗練されたデザインのため、日常用途やビジネスシーンなどでも違和感なく使えそうだ。

インタフェースは、本体左側面にUSB 3.0(Type-A)、USB 2.0(Type-A)、マイク入力、ヘッドホン出力/ヘッドセット端子が、本体右側面にカードリーダー、USB 3.1(Type-C)、LANが搭載されている。また本体背面には、HDMIとMini Display Port、USB 3.1(Type-C)、電源端子が搭載されている。

このほか、ディスプレイ上部のベゼルには有効画素数100万画素のWebカメラとマイクも内蔵。通信機能は有線LANのほか、Wi-Fi 6(IEEE802.11ax/ac/a/b/g/n ※最大2.4Gbps)とBluetooth 5にも対応している。

  • フットプリントは幅が約396.9mm、奥行きが264.5mmと、机の上に置きやすいサイズ

  • 直線を基調としたシンプルで洗練されたデザインのため、日常用途やビジネス用途でも使いやすそうだ

  • 本体左側面にはUSB 3.0(Type-A)、USB 2.0(Type-A)、マイク入力、ヘッドホン出力/ヘッドセット端子が搭載されている

  • 本体右側面にはカードリーダー、USB 3.1(Type-C)、LANが搭載されている

  • 本体背面には電源コネクタのほかHDMIとMini Display Port、USB 3.1(Type-C)が搭載されている

大型&高リフレッシュレート液晶ディスプレイとフルサイズキーボードを搭載

液晶パネルは17.3型フルHD(1,920×1,080ドット)で、ノートPCの内蔵ディスプレイとしてはかなり大きめ。ノングレアタイプのため映り込みが少なく、明るい照明の下でも画面が見やすく集中しやすい。視野角が広く色再現性も良好で、ゲームや動画を美しい映像で楽しむことができる。

リフレッシュレートは最大144Hzに対応しており、一般的な液晶パネルの60Hzに比べて、マウスカーソルの動きやページスクロールが非常に滑らか。ゲームでも敵の素早い動きが把握しやすく、エイムなどがかなりやりやすかった。

キーボードは、キーピッチが約18.2mmでキーストロークも約1.8mm確保されている。テンキーも標準搭載されており、表計算ソフトなどで数値を入力する際にとても便利。キーは押したときの感触がよく、長時間タイピングしていても疲れにくい印象だ。

キーボードには、RGBバックライトが内蔵されており、プリインストールされているユーティリティ「Control Center」を使えば、カラーや明るさ、発光時間などをカスタマイズすることができる。一部のゲーミングキーボードのようにゾーンごとにカラーを変えるようなことはできないが、好みの色に光らせることでゲームプレイ時のテンションを高めたり、モチベーションを上げたりするのに役立ちそうだ。

タッチパッドはクリックボタン一体型で、操作スペースの幅は15cm以上と非常に広く、細かなカーソルの移動やマルチタッチジェスチャー、スクロールなどがしやすかった。

  • 17.3型フルHD(1,920×1,080ドット)ノングレア液晶ディスプレイが搭載されている

  • リフレッシュレートは最大144Hzまで対応している

  • キーピッチ約18.2mm、キーストローク約1.8mmのテンキー付きフルサイズキーボードを搭載している

  • キーボードバックライトが内蔵されており、好みの色に光らせることができる

  • プリインストールされているユーティリティで、キーボードバックライトのカラーや明るさをカスタマイズできる

  • 「Control Center」には、任意のキーに複数のキー入力やアプリの起動などを割り当てたり、マクロを設定できる「FLEXIKEY」も搭載されており、ゲームプレイに役立てられる

第12世代Core i5プロセッサーとRTX 3050 Tiを搭載

今回の試用機は、CPUがIntel Core i5-12500Hプロセッサー、グラフィックスがGeForce RTX 3050 Ti Laptop GPU、メモリが32GB(16GB×2/デュアルチャネル/DDR4-3200)、ストレージが512GBのM.2 SSD(NVMe)という構成。

インテル Core i5-12500Hは、Pコアと呼ばれる性能を重視したコアを4つ、省電力で高効率なEコアを8つ搭載したプロセッサー。合計12コア16スレッドとなり、従来のCore i5-11500H(6コア12スレッド)からはコア数、スレッド数ともに大きくアップしている。そこで、ベンチマークソフトで性能をチェックしてみることにした。

まず、CPUの性能を測る「CINEBENCH R23」は、次の結果になった。

CINEBENCH R23
CPU(マルチコア) 13725pts
CPU(シングルコア) 1738pts

従来のCore i5-11500Hからは2~3割ほどスコアが伸びており、着実な進化がうかがえる。アプリの動作に影響するシングルコアのスコアも大きく向上しているので、ゲームや画像・動画編集アプリなどは、これまで以上に快適に動作しそうだ。

続いて、PCの総合的なパフォーマンスをチェックするため「PCMark 10」を実行してみた。

PCMark 10
総合スコア 6700
Essentials 10112
Productivity 8981
Digital Content Creation 8988

快適に動作する目安は、基本性能を示すEssentialsが4100以上、ビジネスアプリのパフォーマンスを示すProductivityが4500以上、クリエイティブアプリのパフォーマンスを示すDigital Content Creationが3450以上だが、本製品はいずれも大きく超えている。普段使いはもちろんだが、高解像度の画像編集や動画編集なども快適に行えるだろう。

次に、グラフィックス性能を測るため「3DMark」も試してみた。

3DMark Time Spy
Time Spy score 6004
Graphic score 5636
CPU score 9533
3DMark Fire Strike
Fire Strike score 12822
Graphic score 14476
Physics score 24557
Combined score 4983
  • 3DMark Time Spyの結果

  • 3DMark Fire Strikeの結果

結果を見ると、DirectX 12ベースでWQHD解像度のTime Spyが6000以上、DirectX 11ベースでフルHD解像度のFire Strikeが12000以上となっている。軽め~中程度のゲームならWQHDでも快適にプレイできそうなスコアだ。人気バトルロイヤルゲームの「Apex Legends」なら、フルHDで80~100fps以上のフレームレートが出せる判定で、本製品の高リフレッシュレート液晶ディスプレイの性能を生かした滑らかな映像でプレイを楽しむことができる。

最後に「CrystalDiskMark」でストレージの性能も測ってみた。試用機には512GBのSSD(PCIe Gen3×4)が搭載されていたが、その高速さがわかる結果になった。なお、BTOではセカンドストレージとして2.5インチHDDを内蔵することも可能なようだ。大容量のデータを扱う動画編集などに使いたい場合は、注文時にカスタマイズしてみてはいかがだろうか。

CrystalDiskMark
1M Q8T1 シーケンシャルリード 2552.82
1M Q8T1 シーケンシャルライト 1132.85
1M Q1T1 シーケンシャルリード 1725.66
1M Q1T1 シーケンシャルライト 1190.03
4K Q32T1 ランダムリード 575.89
4K Q32T1 ランダムライト 506.51
4K Q1T1 ランダムリード 51.12
4K Q1T1 ランダムライト 262.43

エントリーモデルながら、マルチコア性能の高い第12世代Intel Core i5プロセッサーやGeForce RTX 3050 Ti Laptop GPUを搭載し、17.3型の高リフレッシュレート液晶ディスプレイを内蔵した「G-Tune P7」。

直販サイトでは、標準構成モデルが229,900円(税込)から販売されている、その実力を考えるとコストパフォーマンスはかなりいいといえる。大きな画面でゲームを楽しみたいライトゲーマーや、プライベートからビジネスまでマルチに使える高性能なノートPCを探している人には、ぜひ注目してほしい製品だ。

「G-Tune P7」の詳細はコチラ

※ここで紹介した各パーツは、今回試用した機種のものです。出荷時にメーカー、型番などが変わる可能性もあります。ご了承ください。

標準スペック

メーカー マウスコンピューター
型番 G-Tune P7
ディスプレイ 17.3型フルHDノングレア(1,920×1,080)
CPU Intel Core i5-12500H
メモリ 32GB SO-DIMM DDR4-3200
M.2 SSD 512GB(NVMe対応)
チップセット
光学ドライブ
グラフィックス GeForce RTX 3050 Ti Laptop GPU
OS Windows 11 Home 64ビット
LAN 1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T対応有線LAN、
Intel Wi-Fi 6 AX201(IEEE802.11ax/ac/a/b/g/n ※最大2.4Gbps)+
Bluetooth 5モジュール内蔵無線LAN
インタフェース USB 3.1×2(背面Type-C×1、右側面Type-C×1)、
USB 3.0×1(左側面Type-A×1)、USB 2.0×1(左側面Type-A×1)
サイズ W396.9×D264.5×H26mm
重量 約2.58kg
バッテリー
駆動時間
約4.5時間
価格 229,900円(税込)~

上記スペックは、あくまで構成の一例だ。BTOを駆使して、ぜひ自分好みの一台を作ってみてほしい。

価格・構成については、2022/9/27(記事作成日)現在の情報です。最新情報についてはマウスコンピューターのサイトにてご確認ください。

[PR]提供:マウスコンピューター